血のシミがついた
洗濯物に血のシミ汚れがついてしまうことはありませんか?怪我をしたときや、鼻血を出したとき。女性なら経血が下着やタオルについてしまうことも・・・。大切にしている衣類だと、ついてしまった血がきれいに落とせるか心配になりますよね。でも大丈夫!これから、血のシミ汚れをきれいに落とす洗い方を実践しながらご紹介しますよ!
血がシミになる原因
血の成分は69%が水ですが、次いで多いのが16%の総たんぱく(以降、たんぱく質)、そして13%がヘモグロビン。残りの2%に脂質やナトリウムなどが含まれてできています。血に含まれるたんぱく質が、熱や乾燥で変化しやすい特性をもっているので、血のシミ汚れが落ちづらい原因になっているのですね。それでは血のシミ汚れを落とすときの注意点と洗い方を見ていきましょう!
血のシミ洗濯での注意点
血のシミ汚れを落とすには、洗濯の手順・水の温度・洗浄剤の選び方が大事なポイントですよ!でもまずは、血のシミがついた衣類が水洗いできる衣類かどうかを洗濯表示を見て確認する必要があります。特にウールのニットや絹などのデリケートな素材が含まれていないか、さっそくチェックしていきましょう!
洗濯できる衣類か?
普段洗濯機で洗っている衣類やタオルに血のシミがついてしまったなら、洗浄剤を使ったつけ置きやシミ抜きができますよね。しかしウールのニットやシルクのワイシャツなど、いつも手洗いしている大切な衣類なら、洗う水の温度や洗浄剤にも注意が必要です。無理に手をつけず、プロのクリーニング店に相談するのがよいでしょう。
衣類の素材は?
綿・麻素材は水洗いOK
綿のワイシャツや麻シャツ、ニットやベットシーツ、タオル。綿麻素材は比較的丈夫で、洗浄剤を使って水洗いしても大丈夫です。生地にシワがつきやすく少し縮むので、干すときに形を整えるのがよいでしょう。ニットは平干しがきれいに仕上がるポイントです。血のシミ抜きでは、つけ置き・部分洗いのどちらでも対応できますよ。
ウール素材はアルカリに弱い
ウールは動物繊維で成分がたんぱく質なので、ウール素材のニットや衣類はアルカリに弱く、縮んでしまうためつけ置きはおすすめしません。万一、ウール素材のニットや毛布に血のシミがついてしまったときは、すぐに水洗いして落とすか、純石けんなら安心して使えますよ。大切なウールの衣類ならクリーニング店で相談しましょう。
絹(シルク)素材はクリーニング店に相談が〇
絹はとてもデリケートな素材です。着物でいう正絹(しょうけん)、高級ワイシャツ、ネクタイなどに使われていますが、これらは手をつかっての押し洗い、または専門のクリーニング店での対応になります。血がついてすぐなら水で洗い流し、セルフクリーニングするなら絹専用の中性洗剤を用いて洗浄するのがよいでしょう。
化学繊維は洗濯表示を要確認
化学繊維は水洗いに強いイメージがあるのではないでしょうか?確かにポリエステルは、UVカット効果もあったり、カラーバリエーション豊富なニットであったり、身近で洗濯にも手間がかからない印象があります。ただしレーヨンは水洗いに弱く、ナイロンは熱に弱いという特性があるので、血のシミがついてしまったらクリーニング店に相談しましょう。
洗濯するときの温度は?
血は乾くと落ちづらくなり、無理して擦ると、輪ジミになって余計に汚れてしまうことも。だからといって高い温度のお湯で洗うと落ちるわけではありません。血に含まれるたんぱく質は、高い温度に触れると固まってしまいます。ゆで卵の卵白(たんぱく質)と一緒で、固まると元には戻りません。血のシミ抜きをするなら40℃以下のぬるま湯か水がよいでしょう。
血のシミを落とす方法①
方法① 低い温度の水ですぐ洗濯する
血がついてすぐなら、水で洗い流すことで簡単に落とせますよ。ポイントは、無理に擦らずに流水をあてながらやさしく洗うこと!「水をふくませ絞る。」を数回すれば、新鮮な血はするする流れ落ちていきます。外出先で着替えがないときは、早めの対処がよいでしょう!時間が経った血のシミは洗浄剤を使って落としますよ。
血のシミを落とす方法②
方法② 純石けんで洗濯する
純石けんは成分表示が脂肪酸ナトリウムまたは脂肪酸カリウムとなっているものをいいます。固形・粒状・針状のものがおすすめです!血のシミの部分洗いに効果的で、重曹や酸素系漂白剤と混ぜて使えるメリットも!界面活性剤が衣類から汚れを引きはがすので、ワイシャツは真っ白に、ニットやウールなどのデリケートな素材にも使うことができますよ。
血のシミを落とす方法③
方法③ 炭酸塩でつけ置き・シミ抜き
炭酸塩は家庭用のナチュラルクリーニング洗剤では一番アルカリ性の高いものですね。血のシミがついた衣類を炭酸塩を溶かした水溶液に浸けておけば、時間が経った血のシミ汚れをしっかり落とすことができます。ただし、長い時間素手に触れていると皮膚が荒れてしまうので、使うときは手袋をしましょう!
血のシミを落とす方法④
方法④ 酸素系漂白剤でつけ置き・シミ抜き
酸素系漂白剤は粒状がおすすめです。コーヒーや調味料のほか、時間が経った血のシミの漂白剤として使えますよ。普段の洗濯では、つかう水の温度をぬるめにすることでワイシャツの襟そで汚れや、黄ばみが気になる衣類の漂白に効果的です。除菌・徐臭効果があるので、キッチンやお風呂掃除にも使える万能選手ですね!
血のシミを落とす方法⑤
方法⑤ セスキ炭酸ソーダでつけ置き・シミ抜き
セスキ炭酸ソーダは炭酸塩と重曹が1:1で混ざったものです。重曹よりも水に溶けやすく、白残りが少ないのでスプレーボトルに水溶液を作ると家中の掃除に使えますよ。皮脂やたんぱく質汚れをよく落とすので、時間が経った血のシミ抜きに効果的!パジャマやバスタオルなど、軽い汚れの洗濯にも使うことができるので常備しておくと便利です!
続いて、血のシミを落とす方法⑥重曹