お風呂のカビの原因
みなさん、カビは汚れだと思っていませんか?実は、カビは菌糸という糸状の細胞が集まってできている、菌類の一種なのです。菌類なので、ほおっておくと胞子によってどんどん繁殖していき、落とすのに苦労してしまいます。言い方を変えると、カビは生き物の一種なのです。
カビの原因①湿度
カビは、湿度70%以上の環境を好みます。梅雨の時期にカビが発生しやすいのはこのためです。
カビの原因②気温
気温が25~30度くらいの温かい環境もカビが好む条件の一つです。
カビの原因③石鹸カスや皮脂汚れ
カビは、石鹸カスや皮脂汚れを栄養分として繁殖します。そのため、定期的に掃除をしていないとカビが生えやすくなってしまいます。
カビを落とす前の準備
手順①
まずは、浴槽のアカを落とします。石鹸カスや皮脂汚れを取っておいた方が、カビ取りの効果も高くなります。一度浴槽全体を軽く流し、水で取れる汚れを取っておきましょう。
手順②
次に、水滴を拭き取ります。水滴が残っていると、これから使用する洗剤などが薄まり、カビを除去する効果も薄まってしまいます。必ず水滴を拭き取るか、乾いた状態のときにカビを除去していきましょう。
お風呂のカビの除去方法①
重曹とクエン酸で除去
体にやさしい道具を使いたい方におすすめなのが、重曹とクエン酸を使うカビ取り方法です。
手順①
粉状の場合は水1カップに対し、小さじ1の割合でクエン酸水を作ります。クエン酸はあらかじめ液体になっているものでもよいです。
手順②
クエン酸水をカビの部分にふきかけ、その上から重曹をふりかけます。するとシュワシュワという音とともに両者が反応しあい、落ちない汚れが落ちやすくなります。
手順③
スポンジや使い古しの歯ブラシでこすり、水を流せば終了です。
お風呂のカビの除去方法②
カビ取り洗剤で除去
手っ取り早い黒カビの落とし方を知りたい方におすすめなのが、カビ取り専用のスプレーを使う方法です。洗剤を自分で作らなくてよいので、簡単に掃除ができるうえ、かなりの効果もあります。ただし、においも強いので、注意事項をよく読み、小さなお子さまがいる家庭では特に注意して使用しましょう。
手順①
カビの部分に直接吹きかけます。
手順②
そのまま10分程度放置し、水で流します。
おすすめはラップ
壁面はスプレーをしてもすぐに液が垂れてきて黒カビが落ちない!そういう場合は、スプレー後にラップをすることをおすすめします。ラップをすることで、壁面でも液が浸透しやすく、取れないカビを除去しやすくなります。一手間かかりますが、ラップをするだけでその後のカビ予防にもつながります。
お風呂のカビの除去方法③
熱湯で除去
一番何も道具が必要なく、経済的なカビ除去方法は、お湯をかけることです。熱湯をかけたくらいでは落ちないのでは?と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、実は大変効果的です。
手順①
カビが生えている部分に50℃以上の熱湯を5秒以上かけます。根っこから撃退するためには、できるだけ90秒以上熱湯をかけます。
手順②
湿気が上がるのを防ぐため、最後に冷水をかけます。
お風呂のゴムパッキンの掃除方法
お風呂に必ずあるゴムパッキン。ゴムパッキンにカビが生えると、強力なカビ取り洗剤を使ってもなかなか落ちないのが悩みです。
手順①
ゴムパッキン部分にカビキラーなどの塩素系漂白剤をスプレーします。
手順②
ラップやキッチンペーパー、ティッシュなどでスプレーした部分を覆い、20~30分ほど放置します。
手順③
覆っていたものをはがし、水で洗い流します。
ジェルタイプのカビ取り洗剤も
もっと簡単に落としたいという方におすすめのカビ取り洗剤は、ジェルタイプの洗剤です。ジェルタイプのカビ取り洗剤を使用すれば、壁面でも洗剤が垂れてくる心配もありませんし、ラップで覆う手間もかかりません。また、防カビ剤も入っているものが多いので、黒カビ予防にもつながります。
カビは死滅している場合もある
実は、今まで説明したカビを落とす方法をすべて試しても取れない場合は、カビは死滅しているにもかかわらず色素だけ残っている場合があります。ゴムパッキンは、この色素が残りやすいため、カビが取れないと勘違いしている方も多いのです。カビが生きているのか死滅しているのか、見分けがつきにくい部分ではありますが、色々試してみても取れない場合は、色素だけが残っている可能性も疑ってみましょう。
カビ予防のための掃除方法①
水滴を拭き取る
先ほども説明しましたが、カビがふえる条件の一つに「湿気」があります。浴槽を使用したあとにタオルで壁を拭くだけでも、カビの繁殖を予防できます。タオルは何でもいいですが、マイクロファイバーのタオルを使うとより水滴が取れやすくなりおすすめです。お風呂の壁を中心に、できればゴムパッキンの部分も拭いていきましょう。カビ予防だけでなく、汚れも一緒に落とす効果もあります。
①壁面の水滴を取っておく
一番シャワーなどで水滴がつきやすい壁面です。石鹸などのアカも残っていることが多く、これもカビの原因になります。特に四隅の方はしっかり拭いておきましょう。
②天井の水滴を取っておく
浴槽を拭くときは、できるだけ天井も一緒に拭くようにしましょう。天井に水滴が残っていると、天井からカビの胞子が浴室全体にまわり、カビの繁殖の原因になります。天井は掃除がしにくいので、ゴムパッキン同様、一度カビが生えると落とすのが大変で、なかなか落ちない場所です。毎日でなくてもいいですが、できるだけこまめに浴槽を拭きましょう。フローリングワイパーにタオルを挟んで拭くと、高いところも楽に拭けるのでおすすめです。
カビ予防のための掃除方法②
換気しておく
湿気を防ぐもう一つのポイントは、換気です。お風呂上りには必ず浴槽の扉を開け、窓がついている家は窓も開けましょう。もちろん換気扇も大変効果的ですが、いつも換気扇のみを使用するよりは、窓を開けることで換気の効果が高まります。ただし、雨が入り込んでくるような強い雨の日に窓を開けると、入り込む雨により湿気が高まることがあるので、あまりおすすめしません。
カビ予防のための掃除方法③
熱湯
手順①
浴槽全体に50℃以上の熱湯を5秒以上かけます。こちらはカビ予防なので、90秒以上かける必要はありません。また、天井もやけどの危険性があるので、かけなくて大丈夫です。
手順②
湿気があがるのを防ぐため、お水で全体を軽く流します。
カビ予防のための掃除方法④
くん煙式カビ取り洗剤
どうしても日頃のカビ予防が面倒な方は、浴槽専用の防カビくん煙剤を使用するのも効果的です。これをおよそ2か月に1度使用すると、目に見えないカビまで除去してくれ、カビの繁殖を防げます。ただし、すでに生えている黒カビに対しては、広がるのを防ぐ効果はありますが、黒カビを落とすことはできません。黒カビが生える前から使用することをおすすめします。今回は例として、上の画像の商品の場合の使い方をご説明します。
手順①
換気扇を止めます。窓がある場合は閉めてください。
手順②
プラスチック容器の点線部分まで水を入れます。
手順③
くん煙剤をプラスチック容器の中にセットします。
手順④
煙が出たら浴室から外に出、扉を閉めます。
手順⑤
90分ほど経ったら、30分以上換気をして終了です。
まとめ
いかがでしょうか?どんな掃除も同じですが、日頃から手入れを行うことで、ガンコな汚れやカビと戦わずに済みますよね。特に浴槽は一日の疲れを吹っ飛ばすリラックス空間です。今までカビに悩んでいた方も、今回のカビの予防方法や落とし方を是非試してみてください。日頃のお風呂の時間がより快適になること間違いなしです!