他人の部屋で気づく「我が家の部屋の匂い」
友達の家に呼ばれてお邪魔したときに、部屋の匂いが気になったことがありませんか?ここから「もしかしたら自宅も臭うのでは?」と自分の家の臭いが気になってしまうこともあるはずです。一人暮らし世帯では、匂いの基準が自分ひとりになってしまうため、さらに自宅の臭いの度合いがわからないということもあります。
自分の家の臭いは気づきにくい
嗅覚は自宅の臭いに慣れてしまっているため、なかなか「自宅はいい匂いではない」という事実に気づきにくい現状があります。外出後に自宅に帰った時などは「リビングや玄関がなんとなく臭う」という事実に気づくことがありますが、数分後には気にならなくなっています。こういった理由から、他人の家の臭いには敏感になってしまうようです。
どんな自宅の匂いが気付きやすい?
自宅の匂いがあからさまに違うと感じるときもあります。どのようなときに「家はいい匂いではない」と感じるのでしょうか。
焼肉や焼き魚の後に気付く臭い
家の中で焼肉や焼き魚を焼いた後に発生する油分や、煙が壁紙にしみつくことが原因となり臭いが充満することがあります。その時は食欲をそそるようないい匂いであっても、時間の経過とともに、臭い成分が変質して「クサい」と感じることが増えていきます。ただし一過性のものですので、換気をするなどで対処すれば消えてしまいます。
引越し直後の部屋の匂い
引越ししてしばらくは、新居の家の匂いに慣れないということがあります。これは空き家になってからしばらく換気を怠っていたことや、全居住者の生活臭が残ったままということも考えられます。臭いが気になるという場合は、入居を検討する時点で家の匂いをチェックしたり、ハウスクリーニングを確約してもらうことが大切です。
部屋の匂いの原因6選
家の匂いの原因となる条件が存在しています。家の臭い消しを行い、いい香りに変えたいと考えている場合は、まず原因を探り解決することから始める必要があります。ここでは、大きな理由となる6つの原因について紹介いたします。
タバコの臭い
タバコのニコチンの臭いは部屋の壁紙や衣類、カバー類などの布にしみこみやすく、家の臭いの中でも特に存在感が強いものです。部屋に吸い殻が置きっぱなしになっていれば、それからも臭いを発していきます。また、その人の体からもタバコの臭いがすることもあるため、喫煙者の部屋はタバコの匂いが取れにくい場合があります。
湿気からくる臭い
部屋の結露がひどい、湿気がきついという場合は、臭い成分が湿気とともに部屋に落ち着きやすくなっています。リビングよりも、ドアを閉めたままにしやすいベッドルームやシューズボックスのほうが臭いを感じやすいかもしれません。湿気はカビや家の腐食というような、新たな臭いの原因を作り出すもととなりますので、注意が必要です。
ホコリやカビの臭い
ホコリやカビの臭いは健康を害するため、早めに除去したいものです。普段掃除機をかけていたとしても、ホコリはソファーの下や欄間、鴨居といった目が届きにくい場所にたまっています。湿気などと相まって、雑菌が繁殖し臭いにつながります。また、カビは風呂場や結露が多い窓の桟などに固まっていることがあります。
キッチンの臭い
生ごみをの水を切らずに放置していた、食品トレイを洗わないまま放置していたというような場合に臭いが発生しやすくなります。またごみ箱の臭いや、冷蔵庫の中に入れっぱなしにしていた生ものの臭いなども部屋に漏れ出しやすくなります。キッチンの臭いは、ツンと鼻に突くようなものが多いので、臭いの発生源に気付きやすいようです。
水回りからの臭い
洗面台やバスルームの排水口から立ち上る悪臭もあります。洗濯機のカビや雑菌臭のほか、トイレの臭いなどもこれらに挙げることができるでしょう。毎日使って生活排水を流していても、清掃を怠っていれば臭いの原因につながります。髪の毛や食べ物のカス、洗剤に雑菌が繁殖した「ヘドロ」のような物体が排水口にこびりついているかもしれません。
ペットの臭い
ペットもシャンプーを怠れば体が臭います。また、ペット用トイレからの尿臭などは一緒に暮らしている飼い主は気づきにくいものです。また飼育しているペットの種類によっては、尿臭がきついものも存在しています。これは縄張りを主張する自己アピールのためなので受け入れて暮らさなければいけません。ですが、こういった臭いは夏場などは不快な臭いになるでしょう。
いい匂いが混じると不快な臭いに?
「いい匂い」の要素を使って部屋の匂いを隠せば、部屋の匂いが気にならなくなると考える人もいるようです。ですが、「いい匂い」の掛け算の答えがすべていい匂いになるものではありません。整髪料や芳香剤、香水にアロマ関連グッズというように、一つの部屋でいろいろな香りアイテムを使っていれば、その結果「気分が悪くなる匂い」に変化することもあります。
お香が代表的
リビングの中で、お香を焚いていい匂いを感じている人も見られます。お香の煙は布や壁紙などにしみこみやすく、生活臭と混じりやすいデメリットがあります。香りそのものはよいのですが、お香そのものの燻された臭いも混じるため、残り香に不快感を感じることもあります。故人を偲ぶための線香も、お香同様部屋にしみついてしまいがちです。
タバコなどの臭いと混じると不快な臭いに変化
タバコのニコチンは水に溶けやすい性質を持っており、壁紙にしみこんだものが湿気を含むと臭いを発します。これにお香の香りや化粧品などの香りが混じってしまうと、不快な臭いに変化することがあります。このような不快な臭いに変化すると、なかなか家の臭いを追い出そうとしても解決に時間がかかってしまうことがほとんどです。