はじめに
金板を切断すると聞いてはじめにニブラを思い浮かべた方もいらっしゃるかもしれません。今回は板金を砕いて切断するニブラとは違い板金などをハサミのような仕組みで切断するシャーを詳しく説明します。またキクズを出すことなく素早く切断できるといういいところも含めてご紹介します。
シャーとは?
聞き慣れないかもしれませんが金属や板金を扱うことがある仕事をしている方ならご存じの電動工具にです。シャーはシャーリングカットによりハサミのような仕組みで切りたい金属や板金を切断してくれます。また、カットの際に幅調整をしてカットします。カットの際のキクズは発生せずに素早く行うことが可能です。
シャーリングカットの意味
シャーリングカットの意味は普段私たちが使うハサミと似ていて、シャーの場合の構造では上の刃と下の刃で挟むことにより切断できます。また、電動式タイプの場合は挟む部分がモーターにより切断ができるというのがシャーリングカットの意味合いになっています。
シャーの主なメーカー
シャーの主なメーカーは、マキタ、ボッシュ、日立があります。それぞれの特徴などきになるところを説明していきます。
マキタ
マキタは電動工具メーカです。また幅広い商品を取り扱っています。マキタといえばコードレス工具が定番です。シャー以外にも女性が使いやすい商品もあります。マキタのシャーは充電式もしくは電源式のタイプがあります。またコードレスであれば電源の心配はいらないので安心です。
ボッシュ
電動工具よりも車関係のパーツで名前を知っている方も多いボッシュです。電動工具を使用している業者の方からするとボッシュの電動工具の良い点は軽量強化樹脂ボディ、エルゴノミクスなどがあげられます。
日立
日立工機、ブランド名HiKOKIです。日立のシャーは充電式タイプの性能に関して特徴があります。下にわかりやすくまとめていますのでご確認ください。
シャーの種類
メーカーのご紹介はしましたが、シャーにはハンドシャー、ストレートシャーのように種類があります。切断部により使うものも変わってきますよね。ここからはハンドシャー、ストレートシャーの説明をしていきます。
種類①ストレートシャー
ストレートシャーはバリが出にくくて、使用の仕方によっては穴あきも可能です。また切る材料に合わせて簡単に調節できます。
種類②ハンドシャー
原理はハサミと同様です。ハンドシャーの刃は小さいのでこれで金属などが切断できるのか不安に思われる方もいるかもしれませんが、備えついている刃の切断する速さはスピーディです。ただ、
シャーの選び方
ハンドシャー、ストレートシャーは適した素材があります。そしてシャーには厚みに限界があります。一度切断する素材の確認をしてください。
選び方①材料の厚み
ハンドシャー、ストレートシャー同様で薄でのものが適しています。また最大の厚みステンレスでハンドシャーは2.5mm、ストレートシャーは1.2mmです。
選び方②材料の材質
ストレートシャー、ハンドシャーともに適している素材は、金板、軟銅板、アルミニウム板、黄銅板、ステンレス版、などの板ものの素材はシャーが切断できます。必ず適した素材を選んでシャーを使用しましょう。
シャーの使い方
ストレートシャー、ハンドシャーには充電式と電源式があります。どのような使い方か説明します。ちなみに素材の厚みは六角レンチを使って上と下の刃のところを調節します。厚みがあるものは適していないので注意してください。
使い方①充電式
充電器でしっかりと充電します。シャーを切断する素材に厚さを調整します。そして切断の際に材料に対してシャーの先端をあて平行になるように押し進めて作業を行います。また切断する材料が少ない場合はそれを軽く引っ張る必要があります。
使い方②電源式タイプ
シャーの電源がOFFになっていることを確認してからコンセントをつなぎます。材料の厚みの調節を行い、適している素材か確認します。材料と平行になるように先端部分を素材にあて、押し進めて切断しましょう。また、曲線の場合はゆっくりと行うことが大切です。
シャーのバッテリーの特徴
シャーは充電式がありますと紹介させていただきました。そして充電式はメーカーによって特徴がすこしことなります。バッテリーは長持ちするものいい、どの充電式がいいのだろうか、重視している点はどんなところなのか、など詳しく紹介していきます。
バッテリーの特徴①マキタ
マキタは何といってもコードレス工具の種類が豊富にあります。また現在のバッテリーの主流は18Vです。マキタはこの18Vのバッテリーモデルのシリーズ、ラインアップが多いです。また、18V電池を2本装着することにより36Vに手軽になります。
バッテリーの特徴②日立
日立のブランドであるHiKOKIは独自技術や電動工具の性能に特徴があります。日立は最近、14.4Vと18Vの両方に対応した電動工具があります。またマルチボルト36Vバッテリーに対応した製品開発を進めています。とくにHiKOKIは充電の性能はパワーを重視しています、バッテリーが長持ちするので安心です。
バッテリーの特徴③ボッシュ
ボッシュは安全性や壊れにくい点、ドイツメーカーらしさがあります。そんなまじめさが評判ですが注意点があり公式サイトでもお知らせがあります。バッテリーがリサイクル品などの純正ではないバッテリーは保証されません。また電圧確認し対応可能か調べる必要があります。
DIY向けのシャーはどれなのか
電動工具の中にはプロだけではなく一般の方でも簡単に扱えるものもあります。ではDIYをしようと考えたときに向いているシャーは一体どんなものでしょうか。メーカーごとにそのポイントをご紹介します。
DIYに向いているポイント①マキタ
初心者の方はDIY仕様になっているタイプのマキタの工具を選びその性能でしっかりとカバーできます。また、価格の方もプロ仕様よりもDIY仕様の方が安いです。そして、DIYカラーは緑でプロ仕様はブルーになります。
アフターフォロー
マキタの何といってもアフターフォロー、修理3日体制というシステムがあります。また世界のどこでも対応してくれます。もちろん営業所に直接いくのも大丈夫です。
DIYに向いているポイント②ボッシュ
本体のコンパクトなサイズや重さ、パワーなど一般家庭でも十分に活躍できる要素が揃っています。また細かい作業をする際の扱いやすさや初心者でも簡単に扱えます。
DIY仕様を使う注意点
必ず確認しなければならないのが使用するバッテリーの電圧です。使用するものが純正のバッテリーなのかどうか、何に対応しているのか一度確認します。
DIY仕様とプロ仕様について
簡単な作業であればDIY仕様のものでも対応はできます。ものによって作業が変わるためプロ仕様の方がよかったり、場所などによって耐久性を重視する場合はプロ仕様を考える必要があります。
まとめ
板金やアルミをいとも簡単に切断できる便利な電動工具シャー。DIYでも大活躍する電動工具です。シャーを選ぶ際には、使いやすさだけではなく、バッテリーやアフターフォローなども視野に入れると失敗がありません。シャーを使っていろいろなDIYを楽しみましょう。