隙間テープの上手な活用方法7選!隙間を埋めて防音・防虫・風対策になる?

隙間テープの上手な活用方法7選!隙間を埋めて防音・防虫・風対策になる?

隙間テープは、家のさまざまな隙間を埋めるのに大変便利です。この記事では、そんな隙間テープの上手な活用方法をご紹介します。たくさんある隙間テープの種類や防音や防虫、隙間風をはじめ、活用法にあわせた効果的な貼り方もチェックしてください。

記事の目次

  1. 1.隙間テープとは
  2. 2.隙間テープの上手な活用方法
  3. 3.隙間テープの種類
  4. 4.隙間テープを使うときの注意点
  5. 5.隙間テープで快適な生活を手に入れよう

隙間テープとは

出典:写真AC

隙間テープとは、ウレタン素材やゴム素材などの後ろに両面テープを貼ったもので、さまざまなものの隙間を埋めるために使うテープのことです。防音や隙間風防止のためにドアやアルミサッシ、戸当り(とあたり:扉があたって止まってくれる木の枠)などに貼ったり、汚れ防止のためにガス台やトイレなどに使ったりと、貼る場所を問わず活躍します。

隙間テープの基本の貼り方

  1. 隙間テープを貼る場所をきれいにします(汚れの上から貼ると隙間テープが剥がれてしまいます)
  2. 隙間テープを貼る場所を確認して採寸しましょう(テープは幅や厚さがあるので貼る場所にあわせたものを選ぶことが重要です)
  3. ハサミやカッターで長さにあわせて切ります(斜めに切ってしまうと貼るときに隙間ができるので気をつけましょう)
  4. 隙間テープを貼ります
  5. 全部貼れたら剥がれないようにしっかり抑えて完成です

テープのはくり紙を一度に剥がしてしまうと、いろいろな場所にくっついてしまい、作業がしづらくなるので、少しずつ剥がしながら貼りましょう。

隙間テープの上手な活用方法

活用方法①防音対策

フリー写真素材ぱくたそ

防音効果を得るには、扉や窓のアルミサッシとの隙間を埋めることが重要です。音は空気の振動によって伝わるため、扉や窓に隙間があるとそこから音が出入りします。隙間を塞ぐことでその振動を遮断するため、外からの自動車の音や話し声だけでなく、中から外に漏れる音も防音できます。

防音対策用の隙間テープの貼り方

今回ご紹介する貼り方は一例です。隙間テープの種類や窓の状態などでも変わるので、ご自身のケースにあわせて参考にしてみてくださいね。

出典:筆者作成

防音対策には、防音用の高気密ウレタン製やゴム製の隙間テープがおすすめです。窓の場合は、窓ガラスと窓枠の間や、アルミサッシのレールを埋めるように貼ると効果があります。ドアの場合は、ドア枠や戸当たり部分、ドアのノブ側に貼るとよいですよ。開け締めが少しきついくらいがよいですが、やりすぎると開け締めできなくなってしまいます。 

窓が傾いているときは、窓の下のネジ(戸車(とぐるま))をプラスドライバーで調節すれば直せます。傾きがひどいときや、引っかかるときは調節してみましょう。

活用方法②防水・防汚対策

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隙間テープの中には防水効果や防汚効果があるものもあります。玄関ドアやガレージ、物置など屋外に面した扉に貼れば、雨水などが入らないだけでなく、黄砂や花粉も防げるので大変便利です。キッチンや洗面台、トイレなどでは隙間を埋めることで、使用中の水や汚れが入り込みません。

防水・防汚対策用の隙間テープの貼り方

出典:筆者作成

物置やガレージなど屋外で風雨にさらされるものには密着性や耐候性の高いゴム製などがおすすめです。貼る場所はサッシのレールなどですが、あまり厚いテープだと扉が開かなくなるので注意が必要です。また、キッチンやトイレ、浴室など防汚対策には汚れが落としやすいアルミ製やポリエステル製、シリコン製が向いています。100均などでも簡単に手に入りますよ。

活用方法③風対策

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冬になると、窓やドアの隙間から隙間風が入ってきて寒いことがあります。隙間テープで埋めることで、隙間風を遮って冷気を入りにくくし、部屋を暖かく快適に保ちます。それだけではなく、部屋の中の温かい空気も逃げづらく、余計な暖房費もかからなくなるため、経済的にもおすすめです。

風対策用の隙間テープの貼り方

出典:筆者作成

風対策の場合の隙間テープの貼り方は、防音対策とほぼ同じです。窓の場合、アルミサッシのレールを埋めるようにウレタン製の隙間テープを貼るのが一般的ですが、ゴム製などの隙間テープを窓枠に直貼りする方法もあります。ドアの場合は戸当たりやドア本体に貼ります。敷居に貼ると人が踏む回数が多く、テープの劣化が早くなるので、ドアに貼るのがおすすめです。

室内ドアの下部に開いている隙間は、家の中に空気の流れを作って換気を行なうためのものです。完全にふさいでしまうと結露やカビがひどくなることがあるので、注意しましょう。

活用方法④断熱対策

出典:写真AC

隙間テープで防げるのは、隙間風や冷気だけではありません。夏場の暑い外気を遮断し、クーラーなどで涼しくした空気を部屋に閉じ込め、効率的に部屋を冷やせますよ。ドアだけでなく、引き戸や部屋を仕切るふすまなどにも使えます。二部屋間の空気が混ざらず、冷暖房も効きやすくなるため、非常にコストパフォーマンスがよいです。

断熱対策用の隙間テープの貼り方

出典:筆者作成

貼り方は、窓、ドア、引き戸とも風対策と変わりません。引き戸はもともと気密性が低く、断熱のしづらい構造ですが、壁やもう一方の引き戸と重なる位置にゴム製のテープを貼れば、隙間から漏れる空気を抑えられます。窓の場合は、100均などで売られている結露テープをアルミサッシに貼ったり、断熱シートを併用したりするとさらに効果的ですよ。

活用方法⑤虫・ほこり対策

網戸などの隙間から室内に入ってくる虫対策にも、隙間テープは有効です。網戸とアルミサッシの間にできる隙間をしっかりカバーしてくれます。また、虫対策だけでなく、ほこりが入ってくるのも防げますよ。網戸やドアにはモヘアタイプがおすすめですが、扉の下部は貼りづらいため、扉側につける専用のシリコン製のものも便利です。

虫対策用の隙間テープの貼り方

出典:筆者作成

虫対策には、戸の動きを妨げないモヘアテープがおすすめです。窓の場合は、ほかの隙間テープと同様にアルミサッシを埋めるように貼ります。網戸は、外側の窓のアルミサッシと網戸のアルミサッシが重なるようになっているのが本来の使い方です。このときに、アルミサッシ同士の間を隙間テープで埋めるように貼ると虫が侵入してくるのを防げます。

活用方法⑥扉の閉まる音や衝撃の軽減

フリー写真素材ぱくたそ

隙間テープは、扉が閉まるときに緩衝材となります。そのため、風などで扉が勢いよく閉まる音を軽減してくれます。音だけでなく、戸当りへの衝撃を緩和してくれるため、戸当りがダメージを受けづらくなり、破損する危険性を減らせますよ。戸当たり用と書かれている隙間テープが最適です。

閉まる音や衝撃対策用の隙間テープの貼り方

出典:筆者作成

扉の閉まる音や衝撃の対策は、おもに衝撃で負担がかかる戸当たりを中心に貼ります。ウレタン製のものは厚みがあり目立ちやすいですが、ゴム製のD型やモヘアテープを使うと厚みが出づらいため、貼っても表からあまり目立ちません。引き戸の場合は扉側につけると、気にならず周りとなじみますよ。

活用方法⑦けが防止

Photo by yhy_jp

ドアや引き戸で指をはさんでしまう事故は多いです。特に小さなこどもの指は、ちょうつがいやドアの下部など思わぬ隙間に入ってしまうことも多く、骨折や切断など大きなけがにつながりかねません。隙間テープでそんな隙間をあらかじめ埋めることで、痛ましい事故や「ヒヤリハット」を避けられますよ。

けが防止用の隙間テープの使い方

出典:筆者作成

ケガ防止にはふわふわとして適度な弾力のあるウレタン製がおすすめです。ドアのちょうつがいの部分は、蛇腹のシリコン製の隙間カバーが売っていますし、間がそれほど大きくないのなら隙間テープでの代用もできます。100均の材料でDIYするかたもいますよ。ドアや引き戸の上部は手が届かないところなので隙間テープを貼らなくてもよいでしょう。

活用方法⑧隙間をふさぐ以外の活用方法

隙間テープは、隙間をふさぐ以外にも使えます。ウレタン製の隙間テープを100均の下敷きやプラバンと組み合わせてフェイスシールドにしたり、バイクのヘルメットの内装の補修をしたり、迷路のコースの壁など子供の工作に使ったりなどの使い方が可能です。両面テープがついていていろいろなところに簡単に貼れるので、工夫次第でさまざまな緩衝材として使えますよ。

次のページは、隙間テープの種類や使うときの注意点についてです。

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隙間テープの種類

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