USBコネクタとは?
iphoneなどのスマホやパソコンを購入すると必ずUSBのコネクタがついてきます。実はUSBのコネクタは種類がとても豊富で、USBコネクタを使って充電しようとしてもなかなか進まないことがあります。これはコネクタの種類があっていないことが考えられます。そこで、この記事ではUSBのコネクタの種類とあわせてそれぞれ形状や特徴をご紹介します。
USBの特徴と種類
USBの特徴
USBは「Universal Serial Bus」の略称
USBはiphoneなどのスマホやパソコンなどと周辺機器を接続するものです。USBがまだなかった頃は、キーボードなどの周辺機器をパソコンに接続する際、それぞれにあうケーブルを揃える必要がありました。しかし、USBが販売されたことで規格が統一されて、ひとつのUSBポートだけでさまざまな機器を接続できるようになりました。USBは「Universal Serial Bus」の頭文字をとったものです。
USBには規格があってあうものとあわないものがあるんだよ。規格やそれぞれの特徴を知っておくとUSB選びがラクになるよ!
USBの種類
USBの種類は「USB」「miniUSB」「MicroUSB」の3種類
現在使用されている主なUSBの種類は「USB」「miniUSB」「MicroUSB」の3種類です。そして、それぞれのUSBの名称の後には数字やTipe名がついています。その数字やTipe名にはそれぞれどんな意味があるのかを知っておくと、USBを上手に使いこなせます。以下に、USBの後につく数字の意味とTypeの違いをまとめてみました。
USBの後につく数字の意味とは
数字は規格名でバージョンアップごとに変化する
通常USBの名称には「1.0」や「1.1」「2.0」などの数字がついています。例えば「USB1.0」は規格名で規格はデータ量の増加などに伴いバージョンアップが重ねられます。具体的には「USB1.0」がバージョンアップされて「USB1.1」になります。最新バージョンまで数字が増えていき規格名が変化します。
Typeの違いとは
Typeはそれぞれのコネクタ部分の形状の違いをあらわす
USBの名称には数字以外に「TypeA」「TypeB」などがついている製品もあります。Typeはそれぞれのコネクタ部分の形状の違いを表します。コネクタの形状が違うということは、用途に違いを表します。しかし、万が一手持ちのコネクタと接続先のポートがあわない場合は、変換ケーブルなどを使用して使える機種もあります。
〈TypeA〉一番普及しており使用されている
TypeAの形状は平べったくて約5×約12mmの長方形です。Type Aは多くの人が日常的に目にしていて馴染みのあるUSBでです。パソコンの受け側端子がこの形であり、パソコンに周辺機器を接続する際によく使われます。例えば、キーボードやマウスのほか、USBメモリ、iphoneの充電器などで使用します。
〈TypeB〉プリンタやスキャナで使用されている
USB TypeBは主に大型のパソコン周辺機器で使用されており「凸」に似ている形状です。約8×約8mmの正方形に近い形をしており中央に凹みがあります。その凹みのある面を下にして設置します。しかし、「USB2.0TypeB」と「USB 3.0TypeB」では形状が異なり、さらに互換性はありません。
〈TypeC〉アンドロイドスマホやApple製品で使用されている
USB TypeCは2015年に販売開始された上下左右対称のUSBです。約8.4×約2.6mmのコンパクトな長円形で、主にMac Bookやアンドロイドスマホなどで使用されています。他のタイプはポートに差し込むときに端子の上下確認が必要ですが、このタイプは確認する必要がなく上下がどちらでも設置可能です。
USBコネクタの種類①USB
USB1.0の形状と特徴
USB1.0は1996年1月に初登場したUSBの最初のバージョンです。コネクタはUSB2.0のTypeAと同じ形で最大データ転送速度は1.5Mbit/秒です。1998年にUSB1.0の周辺機器での消費電力を改善したUSB1.1が発表されたため、最近はほとんど流通されていません。また、USB1.1以降のものとの互換性もありません。
USB1.1の形状と特徴
USB1.1の最大データ転送速度は12Mbpsで、同じ頃に販売されたWindows98やiMacには、この規格のUSBコネクタが標準装備されていました。USB1.1以降の規格やUSB2.0やUSB3.0などの機器で使用できますが、転送速度はバージョンが低いほうの速度です。
USB2.0
TypeAの形状と特徴
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USB2.0は2000年に登場しUSB1.1と同じ形状と機能を備えています。さらに、「Hi-SPEEDモード」が搭載されて最大データ転送速度は480Mbpsです。USBといえばこの形と言われるほど主流になっています。USB2.0はUSB3.0、USB3.1と互換性があり、端子がTypeAであれば接続可能ですが速度の上限はUSB2.0になります。
TypeBの形状と特徴
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USB2.0TypeBはプリンター、外付けHDDなどの外部機器に接続するための端子として使用されています。MicroUSB TypeBはUSB2.0、3.0との互換性がありません。また、TypeBの形状は台形に似た形ですが、USBとminiUSB、microUSBとの間で混在しているので選ぶときにはしっかり確認して下さい。
USB3.0
TypeAの形状と特徴
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2008年11月に販売されたUSB3.0のコネクタは内側が青色になりました。形状はUSB2.0TypeAとても似ていますが、3.0にはピンが5本プラスされています。USB2.0との見分け方のポイントは、コネクタの青色と上部に描かれたバージョンを表すマークです。データ転送速度はUSB2.0の約10倍の5Gbpsです。
TypeBの形状と特徴
Amazonベーシック USB3.0ケーブル 1.8m (タイプAオス - タイプBオス)
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USB3.0TypeBは約8×約8mmの正方形で中央に凹みがあり、TypeAと同様コネクタが青色なのが特徴です。USB3.0TypeBはコンパクトデジカメやデジタル一眼レフの本体側で使用されており、USB2.0の端子と互換性があります。しかし、最近はMicroUSBが登場したことでそちらにシフトしています。
USB3.1
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TypeCの形状と特徴
USB3.1TypeCは2013年7月に登場しました。USB3.1には「Gen1」と「Gen2」の2種類があり、「Gen1」はUSB3.0と同じ仕様で転送速度が最大5Gbpsです。一方、「Gen2」は、さらに高速のスーパースピードプラス対応で転送速度が最大10Gbpsです。ちなみに「Gen」は「Generation」の頭文字です。
USBコネクタの種類②miniUSB
miniUSB2.0
miniAの形状と特徴
miniUSBは最初に紹介したUSBをコンパクトにしたもので、デジカメやドライブレコーダーなどで使われています。その中でminiAは元々デジカメ用に作られ台形をさかさにしたような形状をしています。しかし、抜き差しの耐久性に問題があったためTypeBが作られました。そのため、miniAは現在あまり使われていませんが、変換アダプタを活用すれば通常のUSBと接続ができます。
miniBの形状と特徴
コンパクトデジカメやデジタル一眼レフ、ポータブルゲーム機など周辺機器の接続で使用されています。形状は台形をさらに変形させたような形をしており、最高伝送速度は480Mbpsの高速通信に対応しています。しかし、最近はより小型化されたmicroUSBが作られたことで、そちらのほうが主流になりつつあります。
USBコネクタの種類③MicroUSB
MicroUSB2.0
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TypeAの形状と特徴
MicroUSB2.0TypeAはminiUSB2.0miniAをさらにコンパクトにしてモバイル端末用に開発された規格です。主にスマホやタブレットなどで使われています。また、MicroUSB2.0TypeAはminiUSB TypeAをそのまま小さくして長方形の形状をしています。しかし、TypeBのほうが先に普及したため、結果的にはTypeAの出番は少なくなってしまいました。
TypeBの形状と特徴
TypeBはアンドロイドスマホで使用されている規格です。台形を変形させたような形をしていて他とは異なります。TypeBはアンドロイドスマホだけでなく、Wi-Fiルーターやタブレットなどでも使われています。アンドロイドスマホでは充電やデータ転送で使われて、画質や音質が劣化しにくい性質があります。しかし、最近はUSB TypeCのアンドロイド用充電ケーブルが増えています。
MicroUSB3.0
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TypeBの形状と特徴
MicroUSB3.0TypeBはポータブル外付けHDDなど高速なデーター転送が必要な場面で多く使われています。USB2.0TypeBの隣に長方形のMicroUSB3.0TypeBのコネクタが並べたような特徴的な形状です。MicroUSB2.0TypeBとの互換性を保つ目的があるためのこの形状になりました。ちなみに、MicroUSBはUSB3.0とのような青色の彩色はされていません。
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TypeCの形状と特徴
TypeCは2015年3月に発売され、MacBookのほかアンドロイドスマホ、Nintendo Switchなどで使われています。上下左右が対称のため、上下を確認して差しこむ必要がありません。また、転送速度は最大10Gbpsで約8.4mm×約2.6mmのコンパクトサイズです。アンドロイドスマホは元々MicroUSB2.0TypeBでしたが最近はこちらに移行してきています。
USBコネクタの種類④Lightning
Lightningの形状と特徴
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LightningはApple独自の製品です。Lightningは主にiphone5以降の機種やiPad、AppleWatchなどで使われています。Lightningの最高転送速度は480Mbpsで、モバイル専用のためとてもコンパクトで上下問わずに挿しこめます。また、Lightningはiphoneでの充電だけでなく、iphoneとパソコンとのデータ同期をしたり、iphone7以降ではイヤホンジャックとしてつなげたりもできます。
まとめ
USBの種類は想像以上にいろいろあります。一般的にUSBと言われて思い浮かぶのはTypeAですが、今後はTypeCが主流になると言われています。また、iphoneなどの普及によりUSBはまだまだこれからも進化するでしょう。Lightningはそれ以前に設計されたコネクタ用ケーブルや周辺機器との互換性がないため、変換コネクタの活用がおすすめです。
USBってみんな同じに見えるけど何が違うの?