空調服のDIY化が難しいもの
すべての作業着やつなぎ服が、空調服のDIYができるとは限りません。危険を伴う場合がありますし、動きが制限され作業に支障をきたすこともあるため、自作は控えたほうが良いアイテムもあります。ここでは自作を控えるべき理由をまとめ、その一部を紹介します。
①ズボンの自作空調服
ズボンの自作は可能です。しかし、ズボンにファンをはめ込んだときに作業動作に制約が出てしまいます。既製品の空調ズボンは、カーゴポケットのような部位にファンを取り付けており、モバイルバッテリーポケットなどのスペースも確保されています。自作の際はポケット部の改造などが必要になるので、おすすめできません。
空調服仕様のズボン
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あらかじめファンが搭載されている空調仕様のズボンです。動きやすさを考慮しているので、とび土工の仕事についている人などにもおすすめです。つなぎが着用できない人、着替えが多い人などに選んでほしい一着。
②カッパの自作空調服
防水機能があるカッパを空調服化したいという人も見られます。カッパに穴をあけることで防水機能が損なわれる可能性があります。このときに、雨水などが空調の中に入り、モーターやバッテリーがショートする可能性も。思わぬケガの原因につながりやすいので、空調服として販売されているカッパを選びましょう。
防水仕様のカッパ空調服
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雨期の屋外作業は体感温度が高くなる可能性もあるので、外気温に応じて空調を入れることが求められます。カッパのように防水加工されているもので、なおかつモバイルバッテリーなどに雨などの水滴が入り込まないものを選びましょう。
③ダイソー商品で作る自作空調服
インターネットを検索すると、ダイソーで買えるUSB扇風機で空調服が作れるというような内容が紹介されていることがあります。取付が難しいだけではなく、長時間連用すると発熱する可能性も。ダイソーなどで販売されているモーター付きの商品は空調服への装着は想定されていないため、ダイソー商品などは避けましょう。
空調服の自作で一工夫
空調服を自作できる方法がわかったら、自分が望むスーパー空調服へのカスタマイズも検討可能です。つなぎ服や、4ファン化計画などを進めてみましょう。ここからは、空調服のカスタマイズに関する情報をまとめました。
①自作で4ファン化
先ほどは、腰回りに2つのファンを取り付けるための方法を紹介しましたが、肩甲骨の周辺にさらに二つファンを取り付けて4ファン化することも可能です。先ほど紹介した手順の通り、ブルゾンの上中心部から左右5cmほど離した部分にファンの穴を作ります。ワキの下や首筋を冷やせるので、熱中症対策には有効です。
②ケーブルや電源をまとめる方法
ファンをつけるための穴だけでは「着用しにくい」のが空調服の難点です。自作キットの中にはワッペンのほか、ケーブルをまとめるループやモバイルバッテリー用ポケットもセットされています。アイロン接着で取付可能なので、穴あけだけで満足せずに、こちらの付属も丁寧に取り付けてください。
③布を補強する方法
自作空調服の場合、洗濯のためにファンの取り外しを何度もしていると、ワッペンの周囲から布が破れたりすることも。自作キットのワッペンをアイロン接着する前に両面接着芯を間に挟んで、ワッペンより一回り大きめに力布を圧着しておきましょう。ファンの取り外しで力がかかっても生地が破けにくくなります。
力布はミシンで縫い付けておくとさらに丈夫になるぞ
ゆったりとしたニッカポッカズボンなら、自作空調ズボンができそうじゃな