築50年以上の住宅のリフォームの判断基準
築50年以上の住宅のリフォームは個人の判断だけでは難しいです。以下に、築50年以上の住宅のリフォームの判断基準をご紹介します。
基準①傷みが気になってきた
和室居間の床を撤去して見るとさすが築50年!下地(根太、大引)が一部シロアリにやられてこのままで使えないとのこと!想定範囲だが追加すべての下地補修と防蟻処理が必要とのこと。費用約50万追加(涙)リフォーム完成まで51日 pic.twitter.com/TCQavomjn5
— bazzのどこまでやれるか? (@m0224toshi) May 5, 2020
一つ目の判断基準は建物の傷み具合です。建物は傷み具合によって建て替えでないとダメなケースもあります。建物の土台や柱、はりなどの構造をプロに見てもらいましょう。
基準②間取りを変えたい
住宅改修減築リフォーム 2階建てから平屋になりました。
— 弟子丸 靖宏 〔 弟子丸建設二代目 〕 (@yasu_deshi) April 25, 2020
外部の仕上げが終わり足場が無くなったので外まわりの給排水配管です。
内部ボード張りと進んでます。
しっかりした壁床になります。#リフォーム #改修 #減築 #フローリング #外壁 #給排水配管 pic.twitter.com/DetIlaCPr1
リフォームでは家族構成や部屋の動線を考えて、細かく分断された部屋をLDKなどにまとめることも可能です。また、不要になった2階を減築し平屋にすることもできます。
基準③耐震性などの機能を高めたい
【水回りをどこまでやるか問題】
— やっさん (@yassann_blog) October 3, 2019
築古戸建てリフォームでは
毎回頭を悩ませるこの問題
キッチン単品だけなら少額なので
費用対効果は高い
ただし
水道管は大体パンクしているか
腐食しているのでなるべく交換したい
(費用明細は書ききれなかったので、気になる方はコメント欄をご覧下さい👇) pic.twitter.com/yrRVQvzeIv
築50年以上の住宅は、「旧耐震基準」で建てられたため耐震性に不安があります。建物の土台や柱、はりなどは外からは見えず、外観的に問題がなさそうな住宅も、想像以上に老朽化が進んでいることが多いです。リフォームでは耐震性を確認し、制震装置を設置して新築並みの耐震性を持たせることも可能です。
1981年6月1日に建築基準法の「新耐震基準」が適用されたため、それ以前の家は「旧耐震基準」で建てられています。両者の違いは地震による建物の倒壊が予想される震度です。
他にも以下のようにリフォームの際に確認したほうがいいポイントがあります。
配管や配線を確認する
築50年以上の住宅では、電気配線や上下水道の配管が傷んでいることが多いです。配管の傷みは水漏れの原因になり、電気のタコ足配線は火災の危険性があります。これらは建物の寿命を縮めてしまうため、リフォーム時に考えなければなりません。
断熱剤の施工を検討する
一般住宅への断熱材は1980年代から普及したため、それ以前に建築の住宅には適応されていないことが多いです。断熱材がない家は夏は暑く冬は寒いため冷暖房費がかかり、結露でカビが発生しやすいです。リフォームで断熱材や二重サッシを入れて、断熱性や気密性を高めると光熱費の節約が可能です。
リフォーム前に注意したいこと
- リフォームのプロに家を見てもらい必ず見積もりを取る
- リフォーム前に建築確認の申請が必要になる
- 外観だけにこだわると中途半端なリフォームに終わる
建築確認申請は建築基準法で決められている「建ぺい率」や「容積率」が守られているかを確認するために、市区町村の建築指導課へに提出する書類です。
まとめ
築50年以上の戸建てリフォーム実例をご紹介しました。築50年以上経った戸建てのリフォームは、それなりに費用をかければ新築のようになります。しかし、予想以上に費用がかかる場合もあり、建て替えをしたほうがいいケースもあるため、専門家とよく相談をして決めましょう。
出典:写真AC