発泡スチロールカッターとは?
発泡スチロールを普通のカッターやハサミでカットすると、ボロボロになり断面もガタガタで曲線も滑らかに切れません。そのようなときにおすすめの道具がホームセンターや100均などで購入できる発泡スチロールカッターです。発泡スチロールカッターを使うと曲線がなめらかにカットできるため、切りカスが出ずボロボロになりません。
発泡スチロールカッターに似たホットカッター
発泡スチロールを切る道具には「ホットカッター」もあります。発泡スチロールカッターで切れるものは発泡スチロールだけです。対してホットカッターは、発泡スチロールのほかにもプラスチックや塩化ビニル、アクリル、化学繊維など切れるものが多くあるのが特徴です。
ホットカッターは「ヒートカッター」や「ホットナイフ」とも呼ばれています。
キットを使って自作も可能!
発泡スチロールカッターを自作したい場合、ニクロム線などの材料を購入する必要があります。しかしTamiyaの工作シリーズ「スチレンカッター」のような組立てキットを使うと、材料の電池カバーやニクロム線などが入っているので材料をわざわざ購入する必要がありません。キットを組み立てるだけで、熱線カッターが簡単に自作できます。
発泡スチロールカッターの種類
発泡スチロールカッターで1番普及しているのが糸のこタイプです。糸のこタイプはコの字型の電動式のカッターです。ほかにもペンタイプやナイフタイプ、卓上タイプなどもあります。
種類①糸のこタイプ
糸のこタイプは、熱で溶かしてカットするため厚いものや硬めのもの、大きいものまで対応できるのが魅力です。曲線や円、切り抜きも、力を入れずに楽にカットできます。糸の子タイプは100均でも販売されており、値段が安いので手に入りやすいでしょう。
とにかく安いカッターが欲しい場合は、ダイソーやセリアなどの100均で購入しましょう。商品のなかには予備のニクロム線が付いているものもあります。
種類②ペンタイプ
ペンタイプは持ち手の先に付いた細長いヒーターの熱でカットします。電動式でなめらかにカットでき破片も残りません。円や曲線だけでなく穴あけや透かし彫り、立体造形などの細かい工作がしやすいのが特徴です。ペンタイプには電池式とコンセント式があります。
種類③ナイフタイプ
ナイフタイプは特に直線をきれいにカットするのが得意です。また、ナイフタイプのなかには刃渡りが長い商品もあり、大きなものや厚みのあるものでもざっくりカットできます。価格は比較的安いですが、発熱タイプと比較すると多少切り口が粗くなります。
種類④卓上タイプ
卓上タイプは、机などに置いて発泡スチロールを動かしながら切ります。そのため、長い時間でも安定して作業ができるのが特徴です。卓上にガイドがついているものが多く、長さや角度を正確に測りながらカットできます。
売ってる場所や価格はもちろん、商品の特徴や安全性を確認してね。
発熱する発泡スチロールカッターを子どもが使う場合は、スイッチを押した状態でないと発熱しない仕様のものが安心ですよ。
発泡スチロールカッターの上手な使い方
使い方①カッター部分が温まってから使う
スイッチをONにしたらすぐに使わずに、道具が温まるまで待ちましょう。発泡スチロールは高熱に当たると溶けるため、発泡スチロールカッターがよく温まっていると断面が滑らかにきれいに切れます。
使い方②本体を引くようにカットする
発泡スチロールカッターが温まったら、発泡スチロールにニクロム線部分を押し当て、切りたい方向へ動かしながらカットします。うまくいかない場合は発泡スチロールを引くように動かすと、断面がガタガタにならずきれいにカットできますよ。
使い方③切り抜きは型紙を使うと切りやすい
ハート型や星形など図形で切り抜きたいときは、厚紙などで型紙を作りそれを両面テープで発泡スチロールに貼りましょう。型紙のはしに沿って丁寧に切り抜きます。
使い方④長時間の使用はコンセント式がおすすめ
熱で切るタイプには電池式とコンセント式があります。電池式はコードがなく作業がしやすいのが利点です。長時間作業する際は途中で電池切れの心配のないコンセント式をおすすめします。
発泡スチロールカッターできれいに切るためのコツ
発泡スチロールカッターは熱で溶かしながらカットするため、慣れるまでは思いどおりには切れないことがあります。発泡スチロールカッターできれいにカットするには少々コツが必要です。
コツ①しっかり固定してカットする
ダイソー先生の発泡スチロールカッターすごいするする切れて気持ちいい〜!!!コツつかめばすいすい切れるよ!!!発泡スチロール使う人におすすめする😉😉😉100均すごいよぉ…電池は別売りだから忘れず買うこと👏🏻 pic.twitter.com/AGxvty36CI
— トワーズ🦄18⚽️🍦🟩 (@towatowa042500) September 19, 2019
スイッチをONにして発熱させたあと、発泡スチロールをしっかり固定してカットしましょう。ただし、材料によってはカッターを固定して、発泡スチロールを動かしながらカットしたほうがよい場合もあります。
コツ②一気にカットする
切るラインを決めたあとは、できるだけ一気にカットすることがポイントです。少しずつ進めていくと、かえってギザギザになりきれいに仕上がりません。
普通のカッターとの違いや専用カッターのメリット
違い①ボロボロにならずカスが出ない
厚みのある発泡スチロール板は、普通のカッターで切ろうとするとボロボロになるのですが、発泡スチロールカッターで切るとキレイだし複雑な形も切りだせます。
— 本間悠 (@honyanohomma) May 13, 2019
立体の文字とか簡単に作れるよ。 pic.twitter.com/5IOgNkoEte
通常のカッターで発泡スチロールをカットすると、切り離すときに発泡スチロールがボロボロになりカスが出てしまいます。しかし、発泡スチロールカッターを使うとそのようなことがなくきれいにカットできておすすめです。
違い②厚みのあるものもラクにカットできる
大きいサイズや厚みがある発泡スチロールのカットは普通のカッターではなかなか難しいでしょう。しかし、熱で溶かして切るので厚みに関係なく楽にカットできます。
違い③切断面がきれいに仕上がる
うちわ作りで苦戦した発泡スチロールカット。ダイソーで発泡スチロールカッターなるものがあってすいすい!断面全然違う!まさかの100円! pic.twitter.com/KUBuNHtXpX
— 江 (@jiu_0) November 15, 2019
普通のカッターより発泡スチロールカッターを使ってカットしたほうが、切断面がきれいに仕上がります。特にニクロム線やヒーターの熱でカットする商品は、普通のカッターやはさみと違って発泡スチロールを熱で溶かして切断するためギザギザになりません。
違い④円などの曲線がきれいに切れる
普通のカッターではなかなか難しい円などの曲線も、発泡スチロールカッターを使うときれいにカットできます。また、文字なども書けるので細かい工作にもおすすめです。
発泡スチロールカッターの正しい使い方を知ろう!
発泡スチロールカッターが販売されているのは、ホームセンターや100均、Amazonなどの通販です。発泡スチロールカッターは日曜大工や工作の道具として便利なアイテムですが、自作したいときは市販のキットを使うと簡単に作れますよ。発泡スチロールカッターを使って、理想の作品を仕上げましょう。
出典:写真AC