テラコッタタイルの上手な貼り方
一枚一枚に色ムラがある本物のテラコッタタイルと、テラコッタ調(風)では貼り方が違うため、ここでは本物のテラコッタタイルを上手に貼る方法をご紹介します。
普通のタイルと貼り方が違う
現在、日本では「テラコッタ調(風)」タイルを使う人がとても多く、本物のテラコッタタイルの施工経験を持つ職人は少ないといわれています。またテラコッタタイルを、普通のタイルやテラコッタ調(風)タイルと同じように施工すると、目地材がタイルの凹凸に入り込んで汚れてしまうため、注意が必要です。
テラコッタタイルを上手に貼る方法
テラコッタタイルは室内外で貼り方が違います。そして、テラコッタタイルは普通のタイルより凸凹が多いため、タイルと下地の間にすきまができやすいので、それをしっかり埋める必要があるのです。ここからはテラコッタタイルを上手に貼る方法をご紹介します。
①道具・材料を用意する
用意する材料と道具はこちらです。
- ゴム手袋
- テラコッタタイル
- マスキングテープ(必要に応じて)
- 目地材
- 目地コテ
- スポンジ
②タイルを選ぶ
まず最初に貼りたい場所の広さをはかってから、テラコッタタイルを選んで購入します。テラコッタタイルにはさまざまなサイズがあるので、貼るスペースの面積やインテリアのテイストに合わせて選びましょう。比較的広い場所に貼る場合は、大きめのサイズのタイルでシンプルにまとめるのがおすすめです。
テラコッタタイルはネットやホームセンターで購入するより、タイル専門店のほうが種類が豊富です。
③タイルを貼る
室内にタイルを貼る場合は、最初に上の写真のようなコンパネを貼り、その上にタイル用ボンドを使って貼ります。その後、タイルと下地の間に隙間がないようにハンマーで軽く叩いてください。一方、屋外に貼るときはタイルの下を下地でならし高さを調整します。その後、水で薄めたセメントをボンドとして使い、タイルを貼ってください。
④目地材を入れる
テラコッタタイルには凸凹があるため、目地材が入って汚れてしまいわないよう、タイルとタイルの間に目地材を入れます。太めに目地材を入れるようにしましょう。また、あらかじめマスキングテープで養生するのもおすすめです。目地コテを利用して作業し、目地材を置いて上から押さえます。
テラコッタ調(風)タイルは凹凸が少ないので、一般的なタイルと同じ貼り方で大丈夫です。
⑤仕上げ
全体に目地材を塗り終わったら、水を含ませたスポンジで余分な場所についた目地材を拭き取ってください。目地材が乾燥したら完成です。
テラコッタタイルのメンテナンス
掃除
テラコッタタイルの日常的な掃除はほうきで掃き、じょうろで水をまいてモップで拭くようにします。細かい汚れはぞうきんでとり、全体が乾いたらから拭きしましょう。タイルの材質によっては、洗剤を使うと変色する場合があるため注意します。
ワックスがけ
テラコッタタイルにはワックスを塗る必要性はありませんが、つやを出したり、防汚性をつけたりするときは専用のワックスを使うのがおすすめです。塗るタイミングは施工前でも後でもどちらでも構いません。
まとめ
テラコッタタイルの使用実例8選と上手な貼り方などをご紹介しました。本物のテラコッタタイルは空間に温かみが生まれ、おしゃれなスペースを演出することができます。しかし、くれぐれもテラコッタタイルの性質をよく理解してから貼りましょう。この機会にぜひテラコッタタイルの素焼きの風合いを楽しんでください。
出典:写真AC