メバルの煮付けの作り方!何分煮ればいいの?味付けのコツも紹介!

メバルの煮付けの作り方!何分煮ればいいの?味付けのコツも紹介!

メバルは春告げ魚と呼ばれ、釣りの対象としても人気が高い魚です。癖のない白身は煮付けにすると絶品といわれます。メバルはさばき方も煮付けの作り方も、とても簡単です。煮る時間は何分くらいが適当か、味付けのコツまで、作り方を詳しく解説します。

記事の目次

  1. 1.春を告げる白身魚メバル
  2. 2.メバルの煮付けの作り方(1)さばき方
  3. 3.メバルの煮付けの作り方(2)湯引きをする
  4. 4.メバルの煮付けの作り方(3)煮付ける
  5. 5.メバルの煮付けの作り方(4)盛り付け
  6. 6.メバルをさばいておいしく食べよう!

春を告げる白身魚メバル

出典:写真AC

メバルは、カサゴ目フサカサゴ科あるいはメバル科の肉食の海水魚です。目が大きく張り出した姿から、メバル(眼張)と名付けられたといいます。「春告げ魚」とも呼ばれ、早春の海釣りの代表格です。そのため「目春」の字が当てられることもあります。メバルは卵胎生で、メスは腹の中で卵を孵化させて稚魚を産むのが特徴です。

メバルの種類

メバルは比較的浅い海域に生息し、クロメバル、アカメバル、シロメバルの3種の総称です。それに対し、沖で釣れるウスメバルやトゴットメバルは沖メバルと呼ばれます。淡泊な白身は刺身や塩焼き、唐揚げなどの料理にも合いますが、特に煮付けは絶品です。

まずはさばき方から解説するぞよ。

メバルの煮付けの作り方(1)さばき方

出典:銀座渡利のYouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/watch?v=htpGkiAbNNg

未処理のメバルを入手した場合は、料理する前にさばかなければなりません。本記事ではメバルを姿煮にするので、うろこと内臓、エラの取り方を解説します。えらぶたや背びれなどのトゲが鋭いので、怪我をしないように軍手やさらしでつかむと安心です。

さばき方①うろこを取る

まず、うろこを取ります。包丁かうろこ取りを、尾側から頭側に動かしましょう。メバルのうろこは小さく、比較的取りやすいです。ひれの周りはうろこが残りやすいので、包丁の刃先を使って丁寧に取り除きます。顔のうろこも忘れずに取ってください。

さばき方②内臓とエラを取る

次に、腹に切れ込みを入れます。このとき、盛り付けたときに切れ目が見えないように切るのがポイントです。和食のルールでは、魚を頭が左になるように盛り付けます。ですから切れ目を入れるときには頭を右にして置き、腹びれの少し上(腹の右側)に切れ込みを入れてください。すると、左を頭にして盛り付けたときに切れ目が見えません。

内臓はそのままで、先にエラを外します。エラは傷みや臭みの原因になりやすい場所です。エラぶたを開いてみると、エラは上下で本体とくっついています。その接続部を包丁で切り離して、エラを取り除いてください。

内臓を抜きます。内臓は、エラぶたのほうから抜いても、腹に入れた切れ込みのほうから抜いても結構です。画像では左のエラぶたから内臓を抜いています。

血合いを処理します。腹の切れ目から包丁を入れ、背骨に沿っている血合いの膜を切ってください。腹の内部と血合い、外側のうろこやぬめりを、流水でよく洗って水気を拭き取ります。

ほっ…、これで下処理は終了じゃ。次は湯引きをして臭みを抜くぞ。

メバルの煮付けの作り方(2)湯引きをする

まず、皮目に飾り包丁を入れます。切れ目を入れておかないと、湯引きをしたときに皮が縮んで破け、見た目が悪くなるからです。また、火の通りや味のしみ込みもよくなります。切れ目の形は、画像のように平行に入れてもよいですし、X型に入れても結構です。包丁目は表にも裏にも入れます。

湯引きをします。湯引きの役割は、ひれなどのぬめりや汚れ、臭みを取ることです。鍋に熱湯を沸かし、氷水を用意しておきます。メバルを熱湯にさっとくぐらせてください。表面がうっすらと白くなり、ひれが張るのが目安です。熱湯から出したメバルを氷水にとって冷まします。皮と身が引き締まると残ったうろこがはがれるので、よく落としましょう。

いよいよ煮付けてゆくぞ。味付けの仕方や、煮る時間に注目じゃ。

メバルの煮付けの作り方(3)煮付ける

まず鍋に、水、酒、砂糖、みりんを加えて火にかけます。酒は魚の臭みを取るので、多めに入れるのがおすすめです。砂糖は醤油よりも分子が大きく味がしみ込みにくいため、先に加えます。みりんは煮崩れ防止の役割です。根菜を一緒に煮ると魚のだしがしみておいしいので、画像ではごぼうを加えています。魚は頭を左(盛り付けのときの向き)にして入れてください。

だし汁で煮る場合もあるが、魚のだしと喧嘩するように感じるかもしれん。お好みで使い分けるとよいじゃろう。

落し蓋をして煮ます。醤油を入れる前までの段階で、煮る時間の目安は5~7分程度です。煮汁を魚に回しかけながら煮つめ、甘味をしみこませていきます。

醤油は2~3回に分けて加えます。魚に煮汁を回しかけながら、さらに煮つめていきましょう。最初から最後まで、魚をひっくり返さなくて大丈夫です。

魚の身の中心には煮汁がしみ込まなくてよいぞ。魚自身の味に濃いめの煮汁をからませて食べるのがうまいのじゃ!

味が決まって仕上げの段階に入ったら、落し蓋を外します。最後まで煮汁を回しかけながら煮つめてください。全体での加熱時間の目安は15~20分程度です。

煮付けに照りを出したい場合はみりんを多めに入れるとよいぞ。

メバルの煮付けの作り方(4)盛り付け

煮付けを盛り付けます。煮魚は形が崩れやすいので、網杓子やフライ返しなどを上手に利用して皿に移しましょう。

一緒に煮付けたごぼうなどを手前に盛り、煮汁をかけます。最後にお好みで、ユズの皮のすりおろしや木の芽などの香りを添えると、ワンランク上の煮付けの完成です。

メバルをさばいておいしく食べよう!

出典:写真AC

メバルは早春においしい魚で、釣り魚としても人気です。淡泊な白身はいろいろな料理に合いますが、中でも煮付けのおいしさは定評があります。本記事では姿煮にするためのさばき方や味付けの仕方、煮る時間などをご紹介しました。メバルが手に入ったら、ぜひ参考になさってください。

参考動画

本記事は銀座渡利様のYouTubeチャンネルを参考にさせていただきました。板前が教える魚のさばき方と料理は、クオリティーが高くわかりやすいと評判です。よろしければぜひご覧ください。

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jitsu
ライター

jitsu

薬科大学卒業後、食品や水の検査に携わっていました。ものづくりと読書が大好きで、家の中は手芸作品でいっぱい!いろいろな木の実を集めたり、植物の写真を撮影したりするのも趣味です。里山づくりに参加しており、放置竹林伐採作業や自然工作イベントのスタッフの経験があります。

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