蜂蜜酒(ミード)とは?
蜂蜜酒(ミード)は、古代ヨーロッパで1万年前から愛飲されていたもので、密月の由来にもなっています。「蜂蜜酒」「ハニーワイン」とも呼ばれるお酒です。主に、蜂蜜酒には2種類あります。ハーブ・スパイスを合わせた極甘の伝統派ミードと80年代から米国で本格的に流通が始まったすっきりテイストのモダン派に分けることができます。販売されているものもありますが、自作でレシピをマスターし、作ることも可能です。
蜂蜜酒を飲むと得られる効果
蜂蜜酒(ミード)には作り方のコツはありません。放置するだけで簡単に作れます。蜂蜜酒には血液を作るときに必要になる鉄、ビタミンC・B、銅、葉酸、またミネラルも含まれているので特に女性におすすめです。貧血改善の効果も期待できます。
疲労回復・高血圧の予防の効果あり
疲労回復や、高血圧の予防にもなるので、とてもおすすめです。またハーブなども一緒に混ぜ込むことで、ハーブとアルコールで血行がよくなり、体が温まって熟睡でき、体力回復にもなります。海外では、直接火にかけ、アルコール分をとばして卵酒のように子ども達に与える民間療法もあります。蜂蜜酒は、健康にも美容にもおすすめです。
蜂蜜酒の作り方①材料と道具
では、早速、蜂蜜酒のレシピをご紹介していきます。まずは、自作の蜂蜜酒を作る際の材料と道具の準備をしていきましょう。
必要な材料は?
自作の蜂蜜酒(ミード)を作るときの材料は、ハチミツ(125g)・水(375g)・ドライイースト(1g)の3点です。この3点があれば、簡単に自作の蜂蜜酒を作ることができます。このとき、ハチミツは混ぜものをしていない純粋なハチミツを使用するようにしてください。水は、飲める水やミネラルウォーターでOKです。ドライイーストは、スーパーなどで手に入りやすいパン用のものを使用するようにしましょう。
基本の材料3点+α
これが基本の3点ですが、味をアレンジしてみたいということであれば、ハーブやスパイス、シナモン、果実を加えてみるのも、おすすめです。ご自身の好きなハーブやスパイス、果実を入れて、味の変化を楽しみながら、飲み方を変えてみるのもおもしろいかもしれません。そのときの気分で、材料やレシピを自作アレンジしてみてください。
作るときに必要な道具は?
蜂蜜酒(ミード)を作る道具は、発酵用のビン・はかり・計量カップ・マドラーを準備しましょう。ここでのポイントは、発酵用のビンを使う前にしっかり洗い消毒をしておくことです。酵母する瓶はしっかり消毒しておくように心がけて、清潔にしておいてください。鍋に入れ沸騰され殺菌するか、消毒液で拭きましょう。
蜂蜜酒の作り方②手順
- 蜂蜜酒(ミード)を入れる瓶に、ハチミツを125gを入れていきます。軽量スプーンなどを使って、ハチミツの量をはかるとよいでしょう。
- そこに水を計量カップではかり、375gをハチミツを入れた瓶に混ぜ合わせていきます。
- 水は少しずつ注いで混ぜ合わせていくようにしてください。
- 次にハチミツと水を混ぜ合わせた瓶の中に、ドライイースト1gも入れていきます。
- ドライイーストを入れたら、マドラーで軽くかき混ぜてください。
作り方のポイントは?
天然のハチミツで作る
ポイントは、加熱殺菌されていない天然のハチミツを使用するようにしてください。殺菌されていないハチミツに酵母は含まれます。またハチミツは、ドライイーストを加えないと発酵しません。
常温の場所に置いておく
そして、アルコールに変化するタイミングですが、ハチミツと水が混ざりあった液体の糖分が発酵すると、アルコール度数が変化します。ですので、最後にシュワシュワと音がする際に、アルコール度数があがります。またハチミツには、耐糖性の酵母が含まれており、発酵しやすく、水で割って常温の場所に置くだけで甘い黄金の蜂蜜酒を作ることができます。
軽く蓋を閉めること
酵母を作る際は、蓋をしめてしまうと二酸化炭素によって、瓶が割れてしまう可能性があります。発酵や酵母を作る際には、危険ですので、必ず注意するようにし、軽く蓋を被せるくらいにしておくようにしてください。
蜂蜜酒を発酵させる
瓶に入れた蜂蜜酒が発酵するまでに、約1週間ほどかかりますので、その間は放置するようにしてください。このとき、常温で直接日が当たらないところに放置しておくようにしましょう。放置していると発酵がはじまり、瓶の中に水滴がついてきます。
仕上がりは約1周間から2週間程度
瓶の中に水滴がつきはじめたら酵母が始まっている合図です。その後、瓶の中からシュワシュワという音がしてきます。このシュワシュワとした音が出なくなったら、完成です。約1週間程度ですが、夏や冬など気候によって、1週間から2週間ほどかかることもあるので、水滴と音を見ながら調整してみてください。
できあがった蜂蜜酒
できあがった蜂蜜酒は、黄金色をしていて、少々アルコールが入っています。蜂蜜酒の味は、甘い白ワインのような味わいだといわれています。完成した蜂蜜酒は、沈殿物とお酒の2層に分かれているので、ザルやさらしで潰して飲むようにしてください。この沈殿物は、次の蜂蜜酒を作る際に使ったり、パンやドーナツを作る際にも使ったりできますので、ぜひ、活用してみてください。
蜂蜜酒を作る際の注意点
アルコール度数1%を超えるお酒は酒税法はNG
無許可でアルコール度数1%を超えるお酒を作るのは、酒税法でNGになっていますので注意が必要です。分量を守って、酵母してアルコール度数が上がる前に飲んでしまうようにしましょう。
蜂蜜酒の作り方③蜂蜜酒アレンジ
蜂蜜酒は、そのままだと甘いビールのようでまずいという声も聞きます。飲み慣れないとまずいと感じる方もいるようですが、甘いと感じるようであれば、材料にスライスしたレモンやショウガを入れたり、シナモンをスパイスとして加えて、味や飲み方を変えてみてください。
スパイスを混ぜることでレシピやアレンジの幅も広がる
身体も温まり、美容にもよく、甘い中にもスパイスが効いた味を楽しむことができ、飲み方もレシピやアレンジの幅も広がります。ぜひ、お好みに自作アレンジして飲み方で遊んでみてください。基本の蜂蜜酒を作っておけば、さまざまなレシピを検索してみて、自作で飲み方をアレンジしてみるとよいでしょう。
蜂蜜酒に合うおつまみ
蜂蜜酒(ミード)のレシピや飲み方をお伝えしていきましたが、どのような味のおつまみが合うのでしょうか?蜂蜜酒自体がとても甘いので、おつまみは辛いものや塩気のあるものと相性がいいです。
唐辛子の入ったピリ辛なものやコショウが効いたおつまみ
唐辛子が入ったようなピリ辛のおつまみと合わせるのもおすすめですし、生ハムやベーコンの入った粗挽きコショウが効いたサンドイッチと一緒に蜂蜜酒(ミード)という組み合わせをするような飲み方もよいでしょう。
ドライフルーツやナッツとも相性抜群
ハチミツ自体がドライフルーツやナッツ類と相性がよいですね。またクッキーやビスケットとの相性も抜群です。特に甘いものが好きな方はドライフルーツやクッキーをおすすめします。
簡単に作れる蜂蜜酒にチャレンジしてみよう
家で簡単に作れる蜂蜜酒(ミード)のレシピと作り方をご紹介しました。酵母して作った蜂蜜酒はそのまま飲むだけではなく料理にもたくさん応用できます。また、蜂蜜酒自体が、ビタミン・ミネラルが豊富で、貧血の改善、疲労回復、高血圧の予防、咳止めなど効果もありますので、家に作って置いておくと、風邪を引いたり、体調を崩したときにも便利です。健康にもよく、美容にもいい、万能な蜂蜜酒をぜひ、生活の中に取り入れてみてはいかがですか?