パール金属とは
パール金属は1967年の創業以来、新潟県三条市で鍋や調理器具などの金属製品を製造してきました。中でもパール金属の圧力鍋はリーズナブルながら使い勝手がよいことが特徴です。近年は長年培ってきた金属加工の技術をいかし、バーベキューコンロやテントなどのキャンプ用品、自転車やカヌーなどのアウトドア用品の製造も手がけています。
パール金属は鍋だけでもたくさんの製品を作っておることで有名じゃの。ここからはおすすめの圧力鍋について上手な使い方を紹介していこう。
パール金属の圧力鍋の特徴
パール金属の圧力鍋「クイックエコ」は、底がステンレスでアルミを挟んだ3層底になっており、加熱するときにじわじわと熱を加え保温性にも優れています。圧力鍋の特徴は鍋の中に発生した蒸気をおもりを通して排出することで鍋の中の気圧を上げます。鍋の中は圧力を上げた状態を一定に保つことで高温高圧になり、短い時間で調理できるのです。
コスパ優秀!クイックエコH-5040
クイックエコ H-5040
パール金属 圧力鍋 3.5L IH対応 3層底 切り替え式 レシピ付 クイックエコ H-5040
参考価格: 10,450円
圧力鍋の流行は50年くらい前に発売された「SEB」の圧力鍋がきっかけと言われてます。そのころの圧力鍋はとても高価でいわゆる高級品でした。そんな圧力鍋もパール金属の「クイックエコH-5040」は5,000円以下の価格設定となっており、現代では手軽に買えるようになりました。
さすがはパール金属、価格が安いのは助かるのお。コスパ優秀とはこのことじゃ。
時間のないときにちょちょいと調理ができてお手頃価格なんて主婦のつよ~い味方だわ。
2段階の圧力切り替えができる
パール金属の「クイックエコ」シリーズは、加圧方法が高圧(100kPa)と低圧(60kPa)の2段階に切り替えできるのが特徴。加圧を切り替えることで、野菜など煮崩れしやすいものは低圧で調理、肉のかたまりなど熱の伝わりにくいものは高圧で調理できます。ただし、調理途中の切り替えはできません、必ず加熱前に設定しましょう。
パール金属の圧力鍋の4つの使い方
パール金属の圧力鍋クイックエコはほとんどの部品を外して洗えるので、次に使う前には部品がきちんとついているか必ず点検しましょう。加圧に必要なおもりや蒸気を出す排気口などの部品が適正にとりつけられてないと圧力鍋の特徴をいかした時短調理ができません。こちらでは、クイックエコの推奨する洗い方など正しい使い方について解説していきます。
使い方①お手入れ方法
パール金属のクイックエコの洗い方は食器用洗剤をふくませたスポンジで洗いましょう。食器洗い乾燥機で洗うことはできません。使用した後は部品をはずし汚れなどを丁寧に洗い流してください。おもりや安全バルブのはずせない部分は歯ブラシなどを使い流水で汚れを取りぞのぞく洗い方をしましょう。
使い方②ふたの部品の確認
圧力鍋は必要な機能のほとんどがふたに装着されているのが特徴。安全バルブが汚れで詰まってしまうと加圧が十分にできず、正しい使い方ができません。他の部品についても正確に装着されていることを確認しましょう
安全バルブの確認
画像の赤い→の先にある安全バルブは、加熱により鍋の中にたまった蒸気を外に出す役割をする重要な部分です。この部分に何かが詰まったり、こびりついたりしたままにしておくとロックピンが上がらない原因になります。また、減圧するさいにもピンが正常に作動しない原因となるので、安全バルブのお手入れは欠かさないようにしましょう。
おもりの確認
クイックエコのおもりはバネ式になっています。使った後は面倒でも部品を4つに分解した洗い方をおすすめします。装着するときは向きを間違えないように注意しながら組み立てます。バネを無くしてしまうと加圧も減圧もできなくなるので無くさないよう気をつけましょう。
ここの部品も歯ブラシなどを使って、すみずみまできれいにする洗い方がいいのね。でも、万が一部品を無くしてしまったらどうしよう…。
部品だけの購入が可能
パール金属 クイックエコ 3層底 おもり
パール金属 クイックエコ 3層底 切替式 圧力鍋用 おもり G 共通 H-8194
参考価格: 1,304円
部品を無くしてしまったり、壊れてしまったりした場合はすぐに使用を中止しましょう。また、部品は消耗劣化するので、定期的に部品の交換を行うことをおすすめします。メーカーでは部品だけの取り扱いもしています。最近ではAmazonなどのネット通販でも販売しているので、品番や部品の形状を確認して購入しましょう。
自分の持っている圧力鍋の取り扱い説明書は大切に保存しておこう。品番もわかるし、問い合わせ先も書いてあるから安心じゃ。
パッキンの装着の確認
ふたの内側の周りにはパッキンが取りつけられています。このパッキンは中の圧力が抜けないようにするため、ふたと鍋本体を密着させる重要な部品です。こちらも使用後にはずして汚れを洗い流し、水気を拭きとり乾燥したことを確かめてから装着しましょう。汚れたままにしておくとパッキンがボロボロになり劣化の原因になります。
使い方③材料を入れるときの注意点
最大調理量の確認
圧力鍋には普通の鍋と違い、加熱する材料によって入れるものの最大量が決まっています。特に乾燥した豆類や麺など、煮炊きで容量が増えるものは最大容量を厳守しましょう。最大調理量は鍋の内側にメモリが書かれています。また、おでんの練り物なども加圧することで膨らむので加圧が終わったあとに入れて煮ましょう。
豆を煮るときは鍋の深さの1/3以下にする
豆は水分を吸ったあとさらに膨らむので鍋の1/3以下になるように入れます。豆の量が多すぎると豆の皮が中で飛び散って蒸気穴をふさいでしまうことがあり、圧力調整がきちんとできないことにもなりかねません。
他の材料のときは鍋の深さの2/3以下にする
野菜や魚など、豆以外の材料は鍋の2/3以下の量になるように入れます。適量の水が入ってないと、蒸気が排出されたあとに水分が足りなくなりこ焦げつきの原因になります。水分が足りないと蒸気がうまく排出されず、十分に加圧されないことからロックピンが上がらない原因にもなります。
使い方④調理を始めるとき
本体とふたをしっかり合わせる
画像の丸印の部分が合うようにスライドさせて鍋のふたを閉めます。内側にパッキンがあるのでしめずらくなってますが、ゆっくりスライドさせるときっちり閉まります。このときにふたと鍋の口がしっかり合わさってないと加熱後いつまでたっても加圧されない原因となります。
おもりをセットする
ふたがしっかり閉まるのを確認したらおもりのセットをします。高圧の場合はダイヤルを押しながら白い縦線を2の位置に合わせます。低圧の場合はダイヤルを押しながら白い縦線を1の位置に合わせます。加熱後の圧力の変更は絶対にやめましょう。どうしても圧力を変更したい場合はいったん冷まして鍋の中がしっかり減圧されたことを確認してから再度設定します。
中火からやや強火にして煮る
最初は中を温めるために中火からやや強めにします。3層底からゆっくりと熱が伝わっていくように、鍋底から炎がはみ出ないよう加減してください。鍋底からはみ出た状態で調理すると鍋の周りから加熱され、火の通りがムラになってしまいます。
ロックピンが上がるのを確認したら弱火にする
火にかけて鍋の中が沸騰すると、圧力でロックピンが上がり赤いボールが見えるようになります。すぐにおもりの蒸気口から蒸気がシューっと排出されるので、このときに火を弱火にします。ここから加圧時間をスタートさせます。
高温の蒸気が出る場所には、顔を近づけたり、手をかざしたりするのは危険なのでやめよう。
火を止めてロックピンが下がるのを待つ
加熱時間が終わったら火を止め、ロックピンの赤いボールが自然に下がるまで待ちましょう。中の温度が下がることで減圧され、徐々に鍋の中と外気圧が同じになります。この減圧時間がとても重要で、鍋の中が自然に冷めていくことで味が一層しみて美味しくなります。
おもりのダイヤルを蒸気を出す位置にする
おもりのダイヤルを押さずダイヤルの白い棒線を蒸気排出口のマークに合わせ鍋、鍋の中に残っている蒸気を完全に排出します。ロックピンがきちんと下がっていることを確認できたら、おもりを押しながら右端まで回し外します。
ふたを反時計回りに動かしゆっくり開ける
おもりを外したら、次にふたを開けます。このときにふたを閉めるときとは逆に反時計回りにふたの取っ手を動かし、鍋の取っ手は時計回りに動かすことでふたが外れやすくなります。この動かし方の特徴をマスターするとふたの開閉がしやすくなります。
出典:筆者撮影