軽くて丈夫な板・木材10選!DIYにも使えるおすすめの素材は何?

軽くて丈夫な板・木材10選!DIYにも使えるおすすめの素材は何?

DIYにおいて丈夫で軽い木材や板がよいのはわかっていても、見た目や風合いを優先し失敗したという経験はありませんか。長持ちする素敵な作品を作りましょう。この記事では丈夫で軽い、しかもDIYして満足できる作品になる板や木材をご紹介します。

記事の目次

  1. 1.はじめに
  2. 2.木材の種類
  3. 3.丈夫で軽い板・木材の選び方
  4. 4.軽くて丈夫な板・木材のDIY実例
  5. 5.まとめ

はじめに

出典:写真AC

湿度が高い日本においてなぜ寺社仏閣などの木造建築がきれいに残っているのかご存知ですか。もちろん修復作業は行われていますが、建築の際に職人が耐荷重や耐水性、その地域や場所の特性に合った木材を使用しているからです。現在は気密性に富んだ住宅に住み優れた木材もありますが、性質を知り使い分けることでDIYした作品をより長く楽しめます。

木材の種類

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木材を購入する際はまずどの場所で使用するのかを考えなくてはなりません。詳細については次項で詳しくご説明しますが、はじめに木材を2つの用途に分けました。

  • 屋外で使用する 枕木(松・ブナ)・WRC(ウエスタンウッドシダー材)・SPF材
  • 屋内で使用する パイン集成材・桐・MDFなど
屋外では紫外線・雨・雪・風・花粉など外部からの影響を受けやすいので防腐処理を施すなど、美しさと機能性を保つ必要があります。
 

丈夫で軽い板・木材の選び方

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今回はDIYする際に素人がホームセンターなどで気軽に手に入れられる板や木材をご紹介します。お住まいの地域やご自宅の環境と照らし合わせ、参考にしてください。

丈夫で軽い板・木材①パイン集成材

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パインとは松のことです。パイン材にニスを塗ってカントリー調にしてもすてきですし、濃いブラウンを塗ってレトロ調にするのもおすすめです。また、塗料の色によって表情を自在に変えられる木材でビスも簡単に入りますが、パイン材をカットする際は(自宅に電動ノコギリがない場合)ホームセンターなどでカットサービスを受けましょう。

丈夫で軽い板・木材②SPF材

下地はディアウォールを使用し強度があるツーバイフォー材で固定、そこにSPF材をビスで留めました。SPF材は雨風があたらない場所なら防腐処理・防虫処理をすれば屋外でも利用可能です。
出典:筆者撮影

SPF材とは松やもみなどを混ぜて作った木材です。比較的軽量で柔らかいのでDIY初心者におすすめの木材です。角に丸みを持たせたSPF材は意匠性に富んでいるため家具のDIYにおすすめです。ただ、耐水性がないため(湿度によってSPF材がそってしまう可能性がある)水回りでの利用はおすすめしません。

丈夫で軽い板・木材③ツーバイフォー材

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ツーバイフォー材(2×4材)とは板の厚みが38mm、幅が89mmの木材で、SPF材のカテゴリーに入ります。厚みがあるためインテリアに存在感を出したいときにおすすめの木材です。また丈夫で強度があるので家具の支柱に最適、流行の「ソーホースブラケット」を用いたテーブルは人気のDIYとなっています。ツーバイフォー材自体が重いので壁に設置する場合は耐荷重を考慮しましょう。

丈夫で軽い板・木材④ワンバイフォー材

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ワンバイフォー材(1×4材)もSPF材のカテゴリーに入ります。価格が安いので木材をたくさん使用する室内のDIY(オープンラックなど)に向いています。板の厚みは19mm、幅は89mmです。軽量で加工しやすいので初心者でもノコギリガイドを使えばセルフカットが可能だし、電動ドリルがなくてもDIYできます。色を塗ってつなげて天板にするだけでもおしゃれな空間になります。

丈夫で軽い板・木材⑤MDF材

MDFの有孔ボードはインテリアのスパイスになります。MDF同志を接着させるとより強度が増し丈夫な家具や小物になります。
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MDF材は木材の粉を圧縮させて作ったものです。耐水性がないので水回りのDIYに向かないのがデメリットですが、安い・軽い・丈夫という3つのメリットがありカラーボックスの材料にも使用されています。MDF材は耐水性がなく色づきもよくないため、下地処理(サンディングシーラー)を施しましょう。

丈夫で軽い板・木材⑥桐

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桐といえば嫁入り道具で高級なイメージがありますが、加工がしやすくて軽いのが特徴で、DIYに向いています。桐は小物を作る程度ならば100均で入手可能です。ただ、耐荷重はそれほどないので、飾り棚の天板や筆たてといった素材自体が土台にならないDIYに使用するとよいでしょう。

丈夫で軽い板・木材⑦ファルカタ

ファルカタは東南アジアに分布しているマメ科の植物です。また、そりが少ないという特徴からDIYにおすすめです。柔らかく軽いので上記画像のような加工もできます。安いというのもおすすめのポイントです。ファルカタは害虫被害を受けやすいので、屋外のDIYには向いていません。

丈夫で軽い板・木材⑧ラジアタ

ラジアタはパイン材の仲間です。年輪幅が広く木肌が粗めなのが特徴で、素材そのものを生かす家具を製作する際におすすめの木材となります。柔らかく軽量、特に筋がない部分の加工は簡単です。DIYでは天板にを見かけます。ただ、耐久性が低いため屋外で利用する作品には向いていません。

丈夫で軽い板・木材⑨ベニヤ板

ベニヤ板は材木を張り合わせた薄い板です。下地材として利用されることが多かったのですが、最近は上記画像のようにインテリアのひとつとして利用されています。お手頃価格というものおすすめのポイントです。ただ、板が薄いぶん加工が難しいので、初心者はホームセンターでカットサービスを受けることをおすすめします。

丈夫で軽い板・木材⑩プラダン

プラスチック用の接着剤を使用しましょう。
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プラダン(プラスチックダンボール)はポリプロピレンでできています。中は空洞なため軽量で、また万が一落としてしまっても割れたりかけたりしません。断熱性に優れているため二重窓のDIYで注目を集めている素材です。ただ、耐荷重や強度を考慮すると天板には不向きと言えます。

軽くて丈夫な板・木材のDIY実例

出典:写真AC

軽くて丈夫な素材を使ったインテリア実例をご紹介します。おしゃれな方のDIYを参考に、セルフリフォームや小物作りを楽しみましょう。ポイントは素材に合った物を作ることです。

SPF材のデッキ

防腐処理をすればSPF材は屋外で利用可能です。また、上記画像のようにSPF材が床面に直接触れない工夫をすると害虫被害を予防できDIY作品が長く愛用できます。ほかには鉄道で利用されていた枕木を庭のインテリアにするのもおしゃれでおすすめです。

パイン材を使ったシェルフ

男前スタイルのパイン材を使用したシェルフです。ほかにも棚・勉強机・フローリングなどのDIYに利用されていることから加工しやすいことがよくわかります。さまざまなDIYで活躍できる優秀な木材です。

ツーバイフォー材を使ったインテリア

ツーバイフォー材の紹介の際に触れたソーホースブラケットを使用したDIYです。こちらはツーバイフォー材専用です。すでにビス穴がついているので作業はツーバイフォー材のカットとビスうちのみで作成できます。カットを購入したお店で済ませておくとDIY初心者でも1時間あれば製作可能です。上記画像のような立って使用するテーブルを作るときは身長の半分プラス5cmの高さにすると使い勝手がよく長く利用できます。

MDF材でダストボックス

100均で手に入れたMDFでダストボックスを作っています。軽量なうえにキャスター付き、シンプルなデザインですが機能性は抜群です。長年使用し破棄する場合も解体して燃えるゴミに出せるのもよいです。

ベニヤ板でフェイク壁

壁面のロッカーはベニヤ板でできたフェイク壁、ほかにも扉の飾りなどによく利用されています。ベニヤ板は加工しやすいので精巧に作れますし、塗料次第で高級感を出すことも可能です。塗料を塗布するときは下地処理を忘れずに行いましょう。

プラダン収納

トミカの収納にプラダンを利用しDIYされています。カッターで簡単に加工できて、強度もあります。しかも軽いので、子供グッズのDIYにおすすめの素材です。

まとめ

出典:写真AC

ホームセンターなどで安い素材を見つけるとつい手に取ってしまいますが、購入するまえに使用目的を考えましょう。どの木材や板がその作品に適しているかわからなくなったときは店員の方にアドバイスをもらうとよいです。素材を生かして楽しいDIYをしましょう。

rachel
ライター

rachel

DIYやハンドメイドが大好き、作る系の記事はもちろん、日常生活の「楽しい」や「便利」を発信していきたいです。

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