キッチンカウンターとは?
キッチンカウンターとは、キッチンの周りで立って使用したり、椅子を置いてテーブルとして使用する、天板付きのカウンターです。天板のみで使用することもあれば、天板の下に収納などをつけて活用することもできます。また、天板は、ダイニングとの間仕切りや調理台にもなります。
インテリア性も高い
ダイニングやリビングから見えるカウンターキッチンはインテリア性も高く、お部屋をリフォームしたかのような感覚も楽しめます。手作りの楽しさを味わえるDIYでオリジナルデザインや思い通りのサイズで自作してみませんか?DIY初心者でも作れる簡単カウンターキッチンも含めて、ご紹介します。
カウンターキッチンを自作するメリットは?
DIYのメリットは自作ならではの手作り感と、お気に入りデザインやサイズ・棚の仕切りが思い通りにできることです。また予算に応じた材料選びで安価に作ることもできます。そしてオリジナル仕様の手作り家具は愛着の湧くインテリアになり、お部屋もリフォームしたかのようにイメージチェンジもできます。
DIYキッチンカウンター実例
キッチンカウンターをDIYする場合、収納部をキッチン側にするかダイニング側にするかをデザインできます。また両面使いにする方法もあります。はたまた、収納は無しで、天板だけを壁に固定したり脚に天板を乗せるデザインもできます。
DIYで自作キッチンカウンター実例①
まず最初の例では、キッチン側が収納で、背面と側面にはベニヤにカッティングシートを、さらに天板はパイン集成材に塗装をして仕上げています。この形式であれば、賃貸のリフォームでも大丈夫です。また、背面と側面に荷重に耐えられる厚さの合板を使えば、ビス止めが可能となるので、フックや棚などの機能が付けられます。
DIYで自作キッチンカウンター実例②
2つ目の実例では、カウンターキッチンでも、仕切り家具の役目もある作りになっています。例えば、観音開きの扉を付けるとグレードUP感が増すでしょう。また、壁のカラーと同色使いのカウンターキッチンは、お部屋と一体感がありスッキリとまとまって見えます。
DIYで自作キッチンカウンター実例③
賃貸でカウンターキッチンを設置したい場合は、壁や床に固定することは出来ません。そこで、自立する設計のカウンターなら置き家具と同じですから賃貸でも大丈夫です。塗装も全体を同じにすると作業も短縮できます。調理台として使用したい場合は腰の高さが目安になります。このようにダイニング側からは見えない設計にするとキッチン側は食器棚や食品収納としても使えます。
DIYカウンターキッチンの設計
では、具体的にDIYするには何から始めればいいのでしょうか?
キッチンカウンターを手作りするには設計と材料選びから始めます。対面キッチンでは天板下の収納はどうするかも設計段階で考えておきます。また、壁付キッチンで調理台としも使用したい場合は、使う方の身長に合わせた高さにします。そしてカウンターキッチンの上に食器棚作りにチャレンジすると素敵です。
- カウンターキッチンを設置したいスペースから幅・奥行・高さを決める
- 欲しい機能を決める(棚など)そのとき収納したい物を具体的に決めれば固定棚でも良い。また棚の高さを自在に変える設計もある
- サイズに見合った材料を決める(天板材・背中面・側面)
- 仕上げ方法を決める
DIYキッチンカウンターの材料・道具
カウンターキッチンの設計ができたら材料選びです。デザインによって材料は違うのでいくつかの方法を、ご紹介しながら材料をあげてみます。また、手作り感を強調したいデザインなどコンセプトを決めて材料を吟味しましょう。なお、道具は電動工具があると楽ですし、作業効率も上がります。
DIYキッチンカウンターの材料
天板①
(1枚仕様)集成材で厚さ15mm以上(タモ・ナラ・パインなど)ホームセンターで購入できます。価格は材種と厚み幅により違います。塗装でどのように仕上げたいかで材種を選びましょう。ご自分でカットするのが大変な場合はホームセンターでカットを頼みましょう。
天板②
(接ぎ合わせ仕様)平材を縦か横に並べる仕様でサイズに応じた枚数。短辺方向や長辺でも短い物を使う場合は合板の上に固定します。
その他
- 脚部:角材(見せる場合と合板などで覆う場合を決めて選ぶ)
- 背面・側面材:合板
- 棚材:天板のあまりの集成材や平板
- 棚受け金物:棚の高さを自在にしたい場合は固定の場合はL型棚受け金物
- 仕上げ材:天板を仕上げる塗料かカッティングシート・タイル。背面・側面を仕上げる羽目板やカッティングシートまたは塗料・タイル
DIYキッチンカウンターに必要な道具
木材のカットにはノコギリでも行えます。ですが、天板や多くの木材をカットする場合は、丸ノコがあると作業がはかどります。また、固定は釘打ちでもできますが、ビス止めの方がやり直しも楽ですし、インパクトドライバーがあれば下穴からビス止めが楽に行えます。
- ノコギリ
- ペーパーやすり
- ビスまたは釘(フレーム用・天板固定用・棚固定用により長さは違います)
- インパクトドライバーもしくはドライバー(ビットを取り替えてキリで下穴を開けたりビス止めには重宝します)
- かなづち
- 差し金(木材のカットの墨付けが垂直にできます)
- 丸ノコ(天板のカットを自分でする場合には便利です)
DIYキッチンカウンターの作り方
①角材か合板でフレームを作る
- 木材に墨付け(差し金を使い垂直に鉛筆で線を付けます)
- 木材をノコギリか丸ノコでカットします
- フレームを組み立てます(ビスや釘で止める)インパクトドライバーをドリルキリにし下穴を開けておくと木割れや接合部のズレが無く止められます)
②背中面と側面のカット~取付
- 背中面と側面の合板をサイズを測りカットします
- 合板をフレームにビス止めします(合板で仕上げの場合は、ビスが見えます。ビスを止める位置に、インパクトドライバーのダボキリで合板の厚み半分以下位で穴を開けておき、ビスを止めた後その穴ダボを木工ボンドで埋めノコギリで合板と平に切り落とします。)
③天板をのせる
- 天板のカット
- 厚みがありしっかりとしたフレームでしたら天板は乗せるだけでも大丈夫な場合もあります。様子をみて固定するかどうかを決めてください
- 天板の固定はL型金物を使いフレームの内側からビス止めをします(ビスが突き抜けない長さを用意します)
4.棚板のカット~取付
- フレームに棚設置場所の位置出しをします。
- 棚板サイズを測りカットします(手前の木口をペーパーやすりで滑らかにします)
- フレームに外側からビス止めします(L型金物や棚受け金物を使うとフレーム内側から棚板が取付られます)
5.仕上げ
- 天板のペーパーやすりかけ~塗装(この作業は天板サイズがはっきりしている場合は1番初めに済ましておいてもよい)
- 背中面・側面の仕上げ(塗装だけで仕上げる場合は合板の木目柄を吟味しておきましょう)
- 羽目板貼やカッティングシート貼り・タイル貼など
- 棚の塗装
次のページでは、カラーボックス仕様のキッチンカウンターの実例・作り方を紹介します。
対面キッチンの場合は、シンク内が隠れる高さを希望する方が多いようです。