テーブルの天板をDIYで作る
テーブルは生活の中で、とても重要な家具です。食事をするダイニングテーブル、読書やPCの作業に使うワークデスク、リビングに置くローテーブルなどたくさんの種類があります。テーブル選びは天板のデザインとサイズが大切ですが、探してみるとデザインが気に入ったがサイズが合わないことがよくあります。ちょうどよいサイズのテーブルをDIYでの作り方を紹介します。
テーブルの天板は簡単にDIYできる
テーブルの天板のDIYは、とても簡単です。テーブルの形は長方形が一般的で置く場所に合わせて、天板のサイズを決めて切るだけです。購入した無垢板に脚を取り付けるだけでもよく、DIYの初心者も楽しみながら作れます。必要な道具はノコギリとドライバーと少なく、最初は、小さなサイドテーブルなどで作り方をマスターすると、大きなダイニングテーブルの自作にチャレンジできます。
天板の木材を選ぶ
テーブルの天板の作り方で一番最初にすることは、天板の材料選びです。木材が加工しやすく作り方が簡単ですが、木材によって材質や特徴に違いがあります。高級な1枚板の無垢板から集成材まで材質や大きさ・厚さによって値段の幅が広く、特徴を理解して使い方に合わせた材料を選びましょう。
テーブル天板の木材
テーブルの天板に使う木材は、ウォールナットやオーク材などの無垢板で高級なものから、値段の安い2×4材、杉の集成材やパイン材など幅広く、いろいろなものから選べます。どのような材質の木材なのか特徴を確認して、テーブルの天板をDIYするための材料を色・木目の雰囲気や使うシーンをイメージして、決めましょう。
①手軽な2×4材
2×4材は、加工しやすい材質で自作によく使われ、値段が安い特徴があります。2×4はサイズを表すもので、厚さ38mm×幅89mmの木材です。材質は、針葉樹のスプルース(トウヒ)・パイン(松)・ファー(もみ)で、頭文字のアルファベットからSPF材と呼びます。成長が早いから安く、デメリットは、耐水性はよくなく屋外で長期間の使用に適していないことです。
加工が簡単な2×4材
2×4材でテーブルの天板を自作する作り方は、テーブルの長さにノコギリで切る加工をして、並べてネジで組み立て天板にします。幅60cmなら7本、幅90cmなら10本が必要です。大きな板を切ることは難しいですが、2×4材ならノコギリで簡単に切れます。2×4材はDIYの本場アメリカの規格の木材で、2×4材を切るだけで簡単にテーブルを作れる専用の金具やジョイントパーツを使うことも作り方の1つです。
②杉の集成材やパイン材
集成材は、小さな木材を接着剤で1枚板にした木材です。品質が安定して強度があるため使いやすく、無垢材より割れや反りなどの変形が少ない材質になります。集成材は無垢材に比べて耐久性がよくないことがデメリットです。杉やパイン材で値段が安く、サイズが豊富で天板を自作する材料に適しています。
③憧れの1枚板や無垢板
1枚板や無垢板のテーブルは存在感があり、美しい木目と自然の形が特徴です。同じものがなく、世界で1つだけのテーブルになります。大きな1枚板や無垢板はとても重くて、1人で作業するDIYでは大変ですが、小さなワークデスクやサイドテーブルなら値段が高くなく、憧れの1枚板や無垢板で豪華な天板のテーブルが作れます。
ウォールナットは高価な材料
ウォールナットは木目が美しく、ツヤのある濃い茶色で格調がある高級な木材です。ウォールナットは、耐久性がよく、堅くて傷がつきにくい特徴があります。無垢材は湿度が高くなると膨張し、乾燥すると収縮する性質がありますが、ウォールナットは膨張や収縮の変形が小さいことがメリットです。デメリットは価格が高く、水にぬれると染みになりやすいことです。1枚板は、DIYの材料としては高価ですが、接ぎ合わせ板でも木目が美しく魅力があり、値段が安くなるため選ぶ候補の1つになります。
ナチュラルな色合いのオーク材
オーク材は堅くて強度があり、家具によく使われる木材です。ワインやウイスキーの樽の材料として使われるぐらい耐水性がよく、タンニンを多く含み害虫に強い材質になります。木目が美しいオーク材はいろいろなカラーがあり、明るいベージュ色から濃い茶色までいろいろな色を選べます。オーク材は年数が経過すると濃い色に変化します。
形や木目がデザインになる
1枚板は、できるだけ大きな板にするために長方形に加工しないことが多く、形をデザインとして楽しみます。木は根元に近いほうが太いので、テーブルの天板に使うと幅が広くなります。木目や色が均一でなく、節があることもあり、世界にひとつだけのテーブルを自作できます。木目が美しいウォールナットやオーク材で高級なテーブルの天板になります。
次のページでは、杉の集成材やパイン材を使ったテーブルの作成手順を解説します。