ヘアカラー剤の汚れがお風呂についてしまったら
市販のヘアカラーは、家でも手軽に髪を染められます。浴室で使用すれば、染めた後にそのまま髪を洗い流せるため便利です。しかし、気がつかないうちに染料が飛びはねて、浴室の壁や浴槽に汚れが付いてしまうこともあります。そのまま放置していると次第に染料がしみ込んでシミへと変化します。
時間が経過するにつれて落としづらくなる
壁や床のタイルや、浴槽に染みついた汚れは時間が経過すればするほど落としにくくなります。ヘアカラー剤がお風呂に付いたらなるべく早めに汚れを落としましょう。シミをつくらないためには、汚れたら早めに掃除するのが基本です。時間が経過した汚れも適切に対処すればきれいにできるため、あきらめないでください。
ヘアカラー剤がついたときの落とし方
浴室に付いたヘアカラー剤をきれいに落とすには、短時間で済ませなければいけません。早めに対処することで落としやすさが変わってくるため、浴室の壁やタイルにヘアカラー剤が付いたらなるべく早いうちに落とします。まずは付いてから間もない汚れの落とし方をみていきましょう。
落とし方①気がついたらすぐにふき取る
シミを残さないためには汚れが付いたことに気づいたら、とにかく早くふき取って染料を染み込ませないことが大切です。染めている途中で床に染料を落としたり、壁などに飛びはねてしまったりしたら、その場でサッとふき取ってしまいましょう。
落とし方②浴室用洗剤を使って落とす
汚れてから時間があまり経過していない場合は、普段使っている浴室用洗剤で掃除します。壁や床などの素材を傷めにくい方法です。いつもの掃除のように汚れたところを洗剤を使って洗います。付いてから間もない汚れなら、浴室用の洗剤で十分落とせるでしょう。
落とし方③メラミンスポンジで落とす
掃除だけでは落ちないときは、メラミンスポンジでこすってみるだけでかなり落とせます。メラミンスポンジを少し濡らして汚れた部分を軽くこすると、メラミンスポンジにある研磨作用により、汚れが削り取られます。強くこするとお風呂を傷つけることもあるため注意しながら擦ってください。
落とし方④クリームクレンザーで落とす
浴室用洗剤で落ちないときは、クリームクレンザーを使ってみてください。クリームクレンザーには研磨剤が含まれており、汚れを削り落とします。同じく研磨剤が含まれる歯みがき粉で代用するのもよいアイデアです。メラミンスポンジと同様に強くこすり過ぎると傷をつける可能性があるため注意しましょう。
ついてから時間が経った汚れの落とし方
染めているときには気がつかず、あとになってお風呂に付いたシミを見つけることもあるでしょう。時間の経過とともに落ちにくくなる汚れですが、きれいにする手段はあります。もう落ちないとあきらめないで、適切な方法を用いてみましょう。
掃除の際の注意点
掃除をする際には換気を十分にしながら行いましょう。手肌が荒れることもあることから手袋を着用し、安全のためマスクをつけると安心です。またお風呂を傷める可能性があることも忘れてはいけません。それぞれの素材に使用できる洗剤かどうか掃除の前に説明書などで確認してください。
使用の前に目立たない場所で試してから行ってくださいね。
落とし方①除光液を使う
マニキュアを落とす際に使う除光液は、ヘアカラーのシミにも効果があります。コットンに除光液を染み込ませて汚れたところを拭くと、表面の塗料を溶かすことにより染料の色を落とせます。落ちない場合にはコットンで湿布をしてみるのもよいですが、長時間の使用は素材も溶かしてしまう恐れがあるため避けましょう。
落とし方②塩素系漂白剤を使う
カビ取りなどに使う塩素系漂白剤は、ヘアカラー剤によるシミを取るのにも強い力を発揮します。塩素系漂白剤を汚れにかけたら、ティッシュペーパーやキッチンペーパーを上から貼り付け、さらにその上からラップをかけます。ラップをかけるのは洗剤が蒸発してしまうのを防いで、しっかりと浸透させるためです。30分から1時間ほど置いて汚れが落ちていたら、最後は洗剤が残らないようにシャワーできれいに流しましょう。
落とし方③専用のクリーナーを使う
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ヘアカラー剤の汚れを落とす専用のクリーナーも売られています。専用のもののため、落ちにくい頑固なシミもきれいに落とせます。自宅でのセルフカラーの頻度が多い方はひとつ持っておくのも安心ですね。
ヘアカラー剤の汚れ防止対策
お風呂に汚れをつけないためには、髪を染める前の段階で予防しておくことが大切です。事前に準備をしておけば汚れたときにも慌てず対処できます。ヘアカラーをはじめる前と、終わった後のひと手間で汚れを予防していきましょう。
対策①新聞紙を敷いて染める
髪を染めるときに壁や床への飛びはねを避けるのは困難です。染めはじめる前に床に新聞紙やチラシなどを敷いておけば、誤って床に染料を落としたときにも慌てずに済みます。浴室すべてを保護するのは大変なため、一度色が付くと落としにくいタイルの目地やゴム性のパッキンなどに重点的に置いて保護するという手段もあります。
使ったあとのカラー剤のチューブやコームを、直接タイルや浴槽の縁に置くのはNGだよ。
新聞紙やビニールを敷いて置く場所を用意しておくと床を汚さずに済みますよ。
汚れた手袋のままシャワーに触らない
汚れた手袋をつけたままシャワーや蛇口を触ると、汚れが移ります。ビニール袋をあらかじめ用意しておき、手袋を使い終わったら髪を流す前にビニール袋に捨ててしまえば、うっかり汚れをつけてしまう心配がありません。
対策②濡れぞうきんを用意しておく
手元に濡らしてよく絞ったぞうきんを置いておけば、壁や鏡にヘアカラー剤がはねたときすぐにふきとれます。気がついたときにサッとふいて、色が染み込むのを防ぎましょう。古くなったタオルやウエスを使えばそのまま捨てられて便利です。
対策③壁や浴槽をあらかじめ濡らしておく
気づかないうちに染料が壁や浴槽にまで飛ぶこともあるかもしれません。新聞紙で保護しにくい壁や浴槽は髪を染める前にあらかじめシャワーで濡らしておくと、染料が飛びはねても水で薄まったり流れたりしてシミになるのを防げます。
対策④染めたあとにお風呂掃除をする
はねないように気を付けていても、いつの間にか汚れが付いていることもあるでしょう。染め終えて髪を洗い流した後はお風呂全体をシャワーで流したり、ついでにお風呂を掃除したりすれば見逃した汚れも落とせます。ヘアカラーをするときは、お風呂掃除もセットで行う気持ちでいるとよいですね。
対策⑤ヘアカラーの種類を選ぶ
浴室の汚れを防ぐためにヘアカラー剤の種類を変えるのもひとつの方法です。比較的汚れが落としやすいトリートメントタイプに変えてみる、液だれがしにくい泡タイプを選ぶなど、ヘアカラーをするたびに汚してしまうという方は別の商品を検討してみましょう。
汚れの落とし方を知ってヘアカラーを楽しもう
ヘアカラーをして浴室を汚してしまうと焦ってしまいますが、落とし方を知って早めに対処すればセルフカラーへの心配が減るでしょう。髪がきれいになると気分も明るくなります。汚すのを恐れずきれいなお風呂を保ちながら、ぜひセルフカラーを楽しんでください。
出典:写真AC