駆除の前に、カメムシの特徴を知ろう
いろいろな種類の嫌~な虫がいますが、その中でも「臭い」に訴えてくるタイプがカメムシです。大きさはだいたい0.5~1cmほど、小さい群れを成したカメムシはなんともいえない不快感です。生息地は日本全域となっていますが、北海道や東北のように、一年を通して寒暖差が大きい地域で特に大量発生しやすいです。
カメムシが臭いを出す仕組み
カメムシ=臭い虫というイメージ通り、臭いの強烈な汁を出すのが特徴です。これは外敵から身を守るため、刺激や危険を察知して汁を出します。一口に臭いといっても、パクチーをさらに強烈にさせたようなものから、青りんごのようなものまで、種類によって異なります。この汁によって炎症を起こすことがあるので、触れたところを掻いたりしないようにしましょう。
カメムシはどこからやってくる
カメムシは「気温が高い」「日当たりがよい」場所を好む傾向があります。どこからカメムシが出てきているのか不明なときは、この場所を重点的に探すとよいでしょう。また、日本に生息しているカメムシは草食性がほとんどで、葉や果実、よい香りがする花などを好んで餌にすると同時に、周辺に卵を産みつける習性があります。植物やお花を置いているうちは、いつからかカメムシの巣になっている、ということもあります。
カメムシが発生する季節はいつから
カメムシは冬眠をして冬を越します。春に孵化し、夏といった気温の高い季節に活発的に産卵をし、どこからかへ繁殖します。そして秋には冬眠の準備のために、集団で住みやすい場所を探すという生態があります。自分の住む家がカメムシの冬眠場所に選ばれないよう、冬になる前に対策することが、カメムシ駆除の基本となります。
カメムシを洗濯物につかないようにする方法
いつからかカメムシが住みついてしまい、洗濯物や布団に臭い虫のにおいを残してしまったら最悪ですね。そうなる前にカメムシの生態を生かし、まずは洗濯物に寄せつけないようにすることが重要になります。洗濯物はもちろん、家やベランダにカメムシを寄せつけない、効果的な方法を教えます。
①植物、雑草などを除去する
ベランダで植物やお花を育てている人は、残念ながらカメムシの季節には諦めたほうがよさそうです。カメムシは植物や花の香りにつられてやってくるので、ベランダの植物がカメムシの住処になってしまうこともあります。どうしても育てたい場合はカメムシ用の殺虫剤もありますが、カメムシに悩まされている方は一旦ベランダの植物を撤去することをおすすめします。またベランダに雑草が生えてしまっている方も、この時期に除去しましょう。
②防虫ネットを張る
ベランダ全体、または洗濯物に防虫ネットを張るという方法です。取り付け方はネットの種類によって異なりますが、だいたいが物干し竿にかぶせるか、フック状になっていて天井から吊り下げる仕様になっています。カメムシの大きさ0.5cmよりも細かい網目のものがおすすめです。蚊やコバエなども併せて対策できます。
③カメムシの苦手な植物を栽培する
どうしてもベランダで植物を育てたいという方は、カメムシが苦手なハーブ系の植物を育てることをおすすめします。特に「ミント」「唐辛子」が苦手なようで、これらを育てているか、干しておくだけでもカメムシが寄ってこないのだそうです。見た目もよくて料理にも使えるので、この機会にハーブを育ててみるのもよいかもしれません。
④「ハッカ油」を使う
とにかくミントの香りがカメムシの駆除に効果的、ということで、より手軽にカメムシ予防に使えるアイテムが「ハッカ油」です。スプレータイプのものを窓際、ベランダの隅、網戸など、カメムシが住みつきやすいところに吹きかけます。カメムシ以外にも虫よけ効果があるので、一つ持っておくと便利です。
次のページでは、カメムシやカメムシの臭いが洗濯物についてしまったときの対処法、カメムシ対策におすすめのグッズをご紹介します。