にんにくを摂取する時の注意点
下痢や腹痛といった体調不良にならないためには、にんにくの摂取方法に注意しなければなりません。健康によい一面もありますが、にんにくは刺激物です。誤った摂取方法をとれば、胃や腸に悪影響を与えます。にんにく本来の効果・効能が得られるよう、正しく摂って健康へとつなげていきましょう。
摂取量の目安
1日の目安
- 生の場合:1片
- 火を通した場合:3~4片
加熱してから食べるのがおすすめ
生のままのにんにくは刺激が強く、下痢や腹痛が起こりやすいため、にんにくは加熱をしてから食べるのがおすすめです。火を通すことでアリシンの効果は失われますが、代わりに「アホエン」という成分が生まれます。アホエンには血行をよくする効果があるため、冷え性や肩こり腰痛の人に効果的です。また独特なにおいもアリシンが原因なので、加熱することでにおいも抑えることができます。
胃が弱い人・体調が悪い人は控える
もともと胃が弱い人も、にんにくはで体調不良を引き起こすことがあります。アリシンの殺菌作用が胃の粘膜を攻撃し、胃痛の原因になってしまうからです。摂取する場合は、料理の風味づけ程度に抑えるか、サプリメントで補うのがおすすめです。さらに寝不足やストレス、二日酔いで体調が優れないときや空腹時でもにんにくが刺激になるので、このような時も摂取を控えましょう。
下痢や腹痛が起きたら
つい食べ過ぎて下痢や腹痛に見舞われた際は水を飲みましょう。アリシンは水に溶けやすいので、水分を摂ることで早く体内から排出することができます。また、ビフィズス菌や善玉菌を増やすヨーグルトもおすすめです。たんぱく質を多く含んでいるため、アリシンと結合して胃腸の環境を整える働きがあります。牛乳にも同じ効果があるので、あわせて試してみましょう。
まとめ
にんにくを食べたときの下痢、腹痛など体調不良の主な原因は、にんにくに含まれるアリシンの殺菌作用です。風邪、インフルエンザ予防の働きがありますが、にんにくの食べ過ぎは胃腸に負荷がかかります。スタミナをつけたり夏バテ対策にと、にんにくはさまざまな効果が期待されますが、適切な方法で摂りましょう。
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出典:写真AC