にんにくが下痢などの体調不良を引き起こすことはある?摂取時の注意点は?

にんにくが下痢などの体調不良を引き起こすことはある?摂取時の注意点は?

にんにくを食べると下痢などの体調不良を起こすことがあります。原因はにんにくに含まれる成分です。夏バテや風邪予防に効果があるにんにくですが、摂取方法にも注意点があります。にんにくが体にどのような影響を与えるか、下痢や腹痛が起きる理由を説明します。

記事の目次

  1. 1.下痢などの体調不良の原因はにんにく?
  2. 2.にんにくが下痢などの体調不良の原因となる理由
  3. 3.にんにくを摂取する時の注意点
  4. 4.まとめ

下痢などの体調不良の原因はにんにく?

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にんにくを食べて下痢などの体調不良に起こしたことはありませんか。にんにくは栄養も豊富で、さまざまな効果が期待される食材です。しかし実はにんにくには、下痢などの体調不良を引き起こす原因があります。なぜ体調不良を引き起こすのか、食べ方に問題があるかもしれません。下痢や腹痛を起こす原因や摂取時の注意点などを説明します。

にんにくに含まれる成分

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にんにくの成分で代表的なのが「アリシン」です。にんにくには本来アリインが含まれており、にんにくを刻んだり、すりおろしたりすることで、アリインが酵素と反応してアリシンができます。アリシンには、疲労回復、滋養強壮、血行促進などの効果があり、にんにくが夏バテ対策として選ばれるのは、このアリシンが多く含まれているからです。

アリシンにはほかにも、風邪や生活習慣病の予防になる強い抗菌殺菌作用があるが、これが落とし穴にもなるのじゃ。

にんにくが下痢などの体調不良の原因となる理由

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にんにくはそのまま調理して食べてもよし、料理の風味づけに使ってもよしの万能な食材です。さらに、摂取すれば健康面でさまざまな効果が期待できます。体にいいとされるにんにくですが、なぜ下痢などの体調不良を引き起こすのでしょうか。いくつかの原因があります。

原因①にんにくに含まれる「アリシン」

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調理したにんにくに含まれるアリシンには、風邪やがん予防にもなる強い抗菌・殺菌作用があると前に触れました。殺菌の力は風邪、インフルエンザ、食中毒の菌をも殺す働きがありますが、その強さが難点です。悪い菌だけでなく、胃や腸で働く菌(善玉菌など)も殺してしまうため、胃や腸内が荒れて下痢、腹痛を起こしてしまうのです。

原因②食べ過ぎ・過剰摂取

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健康にいいからといって、多く食べればいいわけではありません。摂取する量が多いほど、アリシンの殺菌作用が働いて胃や腸に悪影響を及ぼします。にんにくは一片だけでも充分効果が出る食材なので、食べ過ぎには注意しましょう。またにんにくは刺激物です。胃が弱い人や体調が優れない人が食べると、胃痛が起こしやすくなります。

原因③にんにくアレルギー

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にんにくを少量食べただけで気分が悪くなる、下痢や腹痛以外の症状が出るような場合は、にんにくアレルギーの可能性があります。下痢や腹痛以外の症状とは、頭痛、めまい、咳・くしゃみ、じんましんなどです。アリシンの殺菌作用や血管拡張効果が強く働き、胃腸に障害が出る危険性があります。アレルギーは子どもだけでなく、大人になってからでも発症する恐れがあるので注意しましょう。

原因から起こりうる症状

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症状

  • 腹痛・下痢・便秘
  • 胃潰瘍
  • 頭痛・めまい・貧血
  • 肌・口の炎症
  • アレルギー
アリシンの殺菌作用は強力です。過剰な摂取は、胃腸の菌や粘膜に悪影響を及ぼし、下痢や便秘、さらに悪化すれば胃潰瘍にもなる危険性があります。消化器官の機能が低下すれば、十分な栄養やビタミンを吸収できないため、貧血や肌荒れ、口内炎などにもつながってしまいます。

にんにくって怖い食べ物なのね。

手軽に食べられるからこそ注意が必要じゃ。にんにくを正しく摂取すれば体にプラスの効果が得られるぞ。次は注意点を見ていこう。

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にんにくを摂取する時の注意点

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