ひまし油とは?
ひまし油とは、唐胡麻(トウゴマ)の種子から搾った油です。一般的な植物油とは異なり粘度が高い特徴があります。特有のにおいがあることでも知られています。海外ではキャスターオイルと呼ばれています。
どんな場面で使われる油?
ひまし油は、医薬品や、精製された化粧品原料として販売されています。金属となじみやすい性質から、古くは工業用油として潤滑油やエンジンオイルとして使われていました。現在ではほとんどの工業用油が鉱物油に置き換えられています。
化粧品にも使われる油
インドの代替医療のひとつ、アーユルヴェーダでひまし油が使われることがあります。日本では、手作り石けんのキャリアオイルとして使われるほか、男性用整髪料のポマードの原料としても使われています。ひまし油にはデトックス効果があるといわれるため、自然療法やヒーリングといった分野でも用いられることがあるようですね。
ひまし油の効能や効果とは
ここからは、ひまし油の効能や効果についてお伝えします。
下剤
ドラッグストアで購入できる日本薬局方のひまし油は、下剤の効能を持っています。牛乳や水に混ぜて飲むことで即効性があるとされています。便秘症の方や、消化管の検査を行う際に用いられます。ただし、刺激性があるので病院では便秘症などには処方しないようです。また、即効性が高いため医療現場以外の場所で使われることはありません。
拷問やお仕置きに使われていた
余談ですが、海外では古い時代に囚人への拷問や子供へのお仕置きにひまし油を飲ませる(なめさせる)ことがあったようです。健康への影響はありませんが、おなかが痛くなる、苦みがあるといったところでお仕置きの道具としては良かったのかもしれませんね。もちろん、今の時代では考えられません。
肌のシミ取り
ひまし油をシミがある場所に塗ることで、かさぶたのようにポロリとはがれるといわれています。また、気になるほくろやそばかすに塗ることでも、完全に消すことは難しいですが、そばかすやほくろも次第に薄くなっていくとされています。美容に敏感な人は実践しているようですね。
ダイエット
ひまし油にダイエット効果があるといわれていますが、これは下剤による効能が独り歩きしているようです。デトックス効果が高く、ダイエットにも良いといわれていますが、ひまし油には小腸の栄養吸収を妨げる働きもあるため、ダイエット目的ではおすすめできません。便秘で何日も出ないという場合は月に1~2回の頻度で取り入れてみることも一案です。
シワ取りに使えるって本当?
ひまし油はシワ取りの効能があると言われることがあります。ですが、実際にはシワに直接効果があるとはいえないようです。ひまし油とクレンジングオイルを混ぜたもので洗顔をすると、毛穴の汚れや角栓がポロポロと出てくる効果に関係しているようです。毛穴のつまりが解消することで、毛穴の開きが目立たなくなります。その結果シワがなくなると考えたほうが自然です。
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