マスクの着用による悩みは大きい!
マスクは、インフルエンザ予防や花粉症対策になくてはならないアイテムです。マスクを必要とする期間は非常に長く、着用する時間も長時間にわたります。それゆえ、マスクによるトラブルや悩みは、非常に大きな問題です。
インフルエンザや花粉症予防にマスクは必需品
インフルエンザは、11月頃から流行り始め、3月頃には終息に向かうのが例年の傾向です。しかし最近は4月以降に再流行したり、夏になってインフルエンザが発生するケースもあります。原因と考えられているのは、海外旅行が身近になってきたことや、地球温暖化による気候変動です。東南アジアではインフルエンザが一年中発生しています。今やインフルエンザは、年間を通じて注意するべき感染症になりつつあるのです。マスクの必要性はさらに高まっています。
花粉症対策にもマスクは欠かせません。スギ花粉症のシーズンは一般的に、2月から5月の連休明けといわれています。しかし、スギ花粉が飛散するのは春だけではありません。スギの花粉は秋に作られて春に飛散しますが、秋に花粉が漏れて飛ぶので、敏感な人は反応するのです。また、花粉症を引き起こす原因となる植物は、スギ以外にもヒノキやブタクサなど約50種類もあるといわれています。花粉症対策でマスクが必要なシーズンも非常に長期間にわたるのです。
最近ではファッション感覚や、自分の表情を隠す、他人の視線を避けるという目的で常時マスクをする人も増えています。医療的な目的以外で着用するマスクは、「伊達眼鏡(だてめがね)」になぞらえて、「伊達マスク」と呼ばれるそうです。精神的にマスクに依存し、他人との関りを避ける人が増えていると警鐘を鳴らす専門家もいます。そのような人にとってはマスクは自分の心を守る手段であり、手放すことができないものです。
マスクの悩みはさまざま
インフルエンザや花粉、精神的安定やファッションのために、マスクを必要とする期間が長期化することにより、マスクによるトラブルも増加傾向にあります。マスクによるトラブルは人それぞれです。マスクのゴムで耳の裏が痛い、マスクで肌がかぶれる、マスクをすると眼鏡がくもる、化粧がマスクに付着する、化粧が崩れる、呼吸が苦しい、などのトラブルがあります。
マスクの悩み①マスクで耳が痛い!
マスクのトラブルの中で最も多くてつらいのは、マスクのゴム紐で耳が痛いという悩みかもしれません。長期間マスクをしていなければならないのに、その間苦痛を我慢しなければならないからです。少しでも痛くならない方法はないのでしょうか。
ゴム紐で耳が痛い!原因は?
マスクで耳が痛くなる原因はいくつかあります。1つ目は、マスクのゴム紐が細いことです。昔ながらの細くて丸く硬いゴム紐は耳の裏に食い込んで、痛みを感じやすくなります。2つ目は、マスクのサイズが顔と合ってっていないことです。顔の大きさよりもマスクが小さめだと、ゴムの引っ張られ方が強くなり、耳の裏に余計な負荷がかかります。他にも、眼鏡との併用や長時間の着用は、耳の裏への負担が大きくなる原因です。
耳が痛い!を防ぐマスクのつけ方
マスクのつけ方に少し注意するだけでも、耳が痛くならないといいます。まず、顔の大きさに合ったマスクを選ぶことが第一です。マスク着用時には画像のように、軽く1~2回ゴム紐を伸び縮みさせます。マスクをしてゴム紐を耳にかけたら、耳たぶの辺りから指を入れて、ゴム紐と耳の裏の間をなぞるのです。そうすることによって、耳の裏にかかるゴムの力が分散されてバランスがとれます。一か所に力がかかるよりも耳が痛くないのです。
耳が痛い!とならないマスク
マスクの製造メーカーでも、ゴムで耳が痛くならないマスクの開発に力を入れています。従来のゴムは細くて丸く硬いタイプでしたが、最近では柔らかい素材の幅広ゴム紐のマスクが主流です。ゴムの形状だけではありません。紐の素材も進化しています。赤ちゃんのおむつに使われる素材を利用するなど、各社が研究を重ねているのです。最も耳が痛くならないマスクは、顔の大きさや耳の形によっても違います。自分で試してみるのが一番よいでしょう。
耳が痛い!を解消するグッズ
耳が痛くないように進化したマスクは、お買い得のマスクに比べて値段が高めです。また、職場などで支給されたマスクで対応しなければならないこともあるかもしれません。最近では、普通のマスクでも耳が痛くならないようにするためのグッズも販売されており、「マスク補助具」と呼ばれています。どんな便利グッズがあるでしょうか。
くびにかけるくん
花粉症の季節。
— ピメラ (@NuVHjNbduZftmEU) March 9, 2019
やっと買えた「くびにかけるくん」マスクを耳ではなく、首でかけるための補助具です。
市販のマスクは耳が痛くなると言う夫が、テレビでこの商品を見て欲しがっていたので、東急ハンズまで行って手に入れました❗️#くびにかけるくん#花粉症 pic.twitter.com/aOvE6GNtKv
こちらは、マスクの紐の力を耳ではなく首で支えることで、耳が痛くならないグッズです。軽いスポンジのような素材でできており、首にも優しく、長時間使用しても疲れないといいます。使用位置を3段階で調節できるので、マスクが顔にフィットする位置を選べるのも便利です。装着方法は、マスクの紐の片側を補助具にはめ、マスクを当てます。もう片方のゴムは耳にかけておき、補助具を首の後ろに回してから、耳にかけてあったゴムを補助具にかけるという手順です。
耳ウラ爽快!マスクひも用フック付きベルト
ミツヤ 耳ウラ爽快 マスクひも用フック付きベルト
こちらも、マスクを引っ張る力を、耳の裏ではなく首で支えるグッズです。長さが固定できる紐タイプと、伸び縮みするゴムタイプがあります。汚れても洗えるのが便利です。装着方法は、マスクのゴムの片方をベルトの片側のフックにかけます。マスクをしてベルトを首の後ろに回し、もう片側のゴムをフックにかければ完了です。先程のグッズと同様、耳に力がかからないので耳が痛くないと話題になっています。100均でも入手できるようです。
グーミミプロテクトクッション
グーミミプロテクトクッション
次にご紹介するのは、耳にかかる負担を軽減して痛くならないようにするグッズになります。グーミミプロテクトクッションは、柔らかいグミのような素材のシリコン粘土のようなグッズです。装着方法は、適量をちぎってマスクのゴム紐に巻き付けます。素材がやわらかく変幻自在に形が変わり、どんな耳の形でもフィットするので、耳が痛くないのです。洗って何度でも繰り返し使えます。
耳が痛い!身近なもので解消する方法
マスクをすると耳が痛くなることがありますが、簡単な方法で解決できます。マスクの左右の紐を輪ゴム(ヘアゴム)やクリップを使って繋ぎ、耳ではなく後頭部に掛けることで、耳への負担がなくなり、長時間マスクをすることができます。災害時のほこり防止や花粉症、風邪の時にも使えますのでお試し下さい pic.twitter.com/yFtMJ4INqt
— 警視庁警備部災害対策課 (@MPD_bousai) March 13, 2019
しかし、便利グッズが手元にあるときばかりではありません。身近なものや100均で入手できるものでも、マスクによる耳の痛みを解消する方法があります。マスクで耳が痛くない方法としてネット上で最初に注目を集めたのは、警視庁警備部災害対策課のアイデア(画像)です。画像が小さいので、方法をくわしくご説明しながら、他の方法もご紹介していきます。
輪ゴムで耳の痛みを解消
これは、輪ゴム1本で耳が痛い症状を解消するアイデアです。マスクの紐の片方に輪ゴムをかけ、もう片方の紐には片結びします。ゴムは滑りにくいので、1回結んだだけで外れることはありません。ある程度の髪の長さがあれば、輪ゴムは隠れてしまいます。輪ゴムに引っ張られていてマスクの紐が耳の裏にくいこまないので、耳が痛くないのです。輪ゴムが短いと、手先の器用さに自信のない方は結ぶのが難しいかもしれません。輪ゴムを2本つなげると結びやすくなります。
クリップで耳の痛みを解消
こちらは、クリップをマスクのゴム紐に引っかけるだけです。輪ゴムのように伸縮性はありませんが、不器用な方にも簡単に装着できます。クリップの大きさを変えたり、2本つなげたりすれば、長さの調節も可能です。
S字フックで耳の痛みを解消
S字フックを使っても、耳が痛くならないマスクを作ることができます。S字フックをマスクの紐に引っかけるだけなので簡単です。輪ゴムやクリップだと両側が固定されているので、マスクの着脱のためには頭から通さなければなければなりません。その点、S字フックだと片側を簡単にひっかけたり外したりできるので、マスクの着脱が楽です。
平型のワイヤーで耳の痛みを解消
輪ゴムやクリップやS字フックでは、長さの調節が自由自在にはできません。その点を解消できるのが平型ワイヤーです。100均でもワイヤーアート用グッズとして3~5mm程度の幅のものが売っています。マスクの紐をワイヤーに引っかけて、自分の好みの長さで曲げるだけです。切るためにはペンチかニッパーが必要ですが、手で簡単に曲がります。耳が痛くならないマスク補助具が、自分にぴったりの長さで簡単に作れるのが便利です。
イヤーパッドで耳の痛みを解消
セリアのシリコンイヤーパッド良い#イヤホン pic.twitter.com/qc8chBGxNI
— 棚3 (@tana3555) April 23, 2017
こちらは100均で売っている、イヤホン用のシリコンイヤーパッドです。このグッズを利用すると、耳の裏への当たりを和らげて、耳が痛くならないようにするアイテムができます。まず、本来イヤホンがくる側の曲がりが邪魔なので、はさみで切り落としましょう。次に、イヤホンのコードを入れるための切れ目から、マスクの紐を入れれば完成です。もともと耳が痛くならないように作られたものなので、マスクの補助具としても十分機能します。
いろいろ試して、少しでも耳が痛くない方法を見つけたいわ。次は女性にとっては深刻な、マスクで肌がかぶれることについて考えていきましょう。
出典:筆者撮影