快適な部屋の湿度とは
日本には四季があり、一年の中で大きく気温が変化する地域がたくさん存在しています。室温や室内の湿度は日によって変化し、四季の気温の上下と一緒に変動します。まずは、人が快適だと感じる室内の理想の気温と湿度について確認しましょう。
目安にすべき部屋の湿度
春や秋は快適に過ごしやすく、エアコンを使用することのない日が多くあります。しかし夏と冬はエアコンなどを上手に調節しない限り、快適な室温を作るのは非常に難しくなります。まずは夏と冬の快適な室温を確認しましょう。
- 夏…25から28度前後
- 冬…18から22度前後
湿度を最適な状態にするメリット
室内や寝室を快適な状態に整えるには、温度のみではなく湿度も重要な役割を担っています。湿度が低すぎると乾燥してしまい、高すぎるとジメジメしていると感じる人が大半ではないでしょうか?まずは夏と冬の、目安となる湿度を確認しましょう。
- 夏…湿度45から60%前後
- 冬…湿度55から65%前後
ダニの繁殖を防ぐ
ダニといえば寝室を思い浮かべがちですが、ダニは寝室のみではなくカーペットやソファにも潜んでいます。ダニは湿度が高い状態を好み、繁殖します。湿度を適切な状態に保つことによって、ダニの繁殖を抑えられます。
風邪予防
風邪などのウイルスは、乾燥した状態を好みます。また温度が低い季節に行動が活発になるため、乾燥+寒さという環境が整う冬場に風邪が流行し易くなります。エアコンを使用するのであれば、乾燥は気を付けておきたい重要なポイントです。加湿器をエアコンよりも早く稼働させることで適切な湿度を保ち、風邪を予防できます。
不快指数を減少させる
湿度が高いと、肌がべたつきやすく不快指数も高くなりがちです。暑さだけでなく、べたつきを防ぐためにも、湿度が高いときはエアコンの除湿機能を適度に使用しましょう。
春に快適さを感じる部屋の湿度
春は冬の寒さが緩まると同時に、進学や就職などであわただしく緊張する場面の多い季節です。ストレスもためこみやすい時期だからこそ、部屋を理想的な温度と湿度に保ってリラックスできる空間を作りましょう。春の室内の理想的な湿度は、40から60%です。
室内と寝室の目安の湿度
春は引っ越しや家具を新調する機会が多く、エアコンを設置する人もたくさんいます。設置する位置によってエアコンの効果が大きく異なってきます。専門スタッフのアドバイスを参考にして、エアコンの設置を行いましょう。春は室温を24度くらい、湿度を40%以上に保つことで快適に過ごせます。寝室も室温と同じ温度と湿度に調整しましょう。
寒暖差のある時期であることを再確認
三寒四温ということわざがあるように、冬から春にかけて気温が日ごとに変化し易くなります。春真っ盛りの時期にいきなり気温が低くなることもあるので、春だからと油断せずに温度と湿度を調整してください。湿度は注意しておかなければ乾燥気味になっていることもあるので、こまめにチェックして理想の湿度を保ちましょう。
夏に快適さを感じる部屋の湿度
近年の夏の気温上昇は、一昔前では考えにくいような高温の日が続く傾向があります。夕方以降も気温が下がらず、夜間も暑さが引いていないときは昼夜問わずにエアコンを活用しましょう。ほかの季節よりも湿度は下がりにくい傾向がありますが、エアコンを使用する際は湿度にも注意が必要です。
室温と寝室の目安の温度と湿度
夏のエアコン使用時の最大の注意点は、設定温度を低くしすぎてしまうことです。赤ちゃんやペットは冷気が這う床と使いため、温度設定が低すぎると風邪をひきやすくなってしまいます。まずは室内と寝室の目安の温度と湿度を把握しましょう。
- 室内…温度25から28度、湿度45から60%
- 寝室…温度26度前後、湿度50から60%
梅雨から真夏に向けて除湿を活用
梅雨はどうしても雨が多く、室内で洗濯物を干す機会も増えるため室内がジメジメしやすい状態です。ジメジメの状態は放置しておくとダニの繁殖につながるので、エアコンの除湿機能を活用して湿度を撃退しましょう。除湿すると部屋にこもった熱も吸い取れるので、さらりとした過ごしやすい空間で過ごせます。
エアコンの設置場所と風向きを確認
エアコンは設置する場所によって、効果が大きく異なります。設置場所については、専門スタッフに相談するのが一番です。理想的な設置場所にエアコンを取り付けてもらい、上手に節約しつつエアコンを活用しましょう。