ハッカ油スプレーとは
ハッカ油スプレーは、ハッカ油を材料にしたスプレーです。ハッカ油とは、ハーブの一種であるミントの精油です。アロマセラピーなどで使うミントオイルと同じものを指しています。メントールが主成分となるペパーミントの葉から抽出されたオイルを「ハッカ油」と呼びます。「ハッカ(薄荷)」は、ミントを日本語で表した言葉です。
ハッカ油の香り
ハッカ油の成分であるメントールは、清涼感の中に甘みを感じる香りがします。また、肌につけたときに皮膚刺激に近い冷涼感も得られます。感覚には個人差がありますが、メントール配合のクリームなどを肌につけたときに「スーッした感じ」を得られるのは、ハッカ油が持つメントールの効果です。
ハッカ油が持つ効果
ハッカ油は古くから抗菌剤や虫よけなどに活用されてきました。また、医薬品の香料や冷涼感を得るためにも使われています。爽やかなミントの香りは気分をすっきりとしたいときにも効果的です。このほか、においを消すといった消臭効果など、さまざまな活用方法がある便利な香料です。
ハッカ油を手軽に使える、ハッカ油スプレーの手作りにチャレンジしましょう!
ハッカ油スプレーの作り方【材料】
ハッカ油はそのままで使うと刺激が強いため、希釈しなくてはいけません。希釈して霧吹きに入れればハッカ油スプレーが作れます。便利なハッカ油を普段の生活に役立ててみましょう。汎用性が高く、使い勝手がよいスプレーになります。材料もそろえやすいほか、手順はとても簡単なため、ぜひチャレンジしてくださいね。
ハッカ油
【食品添加物】ハッカ油P 20mL
参考価格: 600円
ハッカ油はドラッグストアや雑貨店などで購入できます。安全に使いたいときは「食品添加物」と記載されたハッカ油を使いましょう。リラクゼーション用の場合、合成された香料を使用している製品もあり、ハッカ油スプレーに向かないものも含まれています。説明書などを見て購入しましょう。
エタノール
無水アルコールとも呼ばれ、ドラッグストアで気軽に購入できます。除菌などもに使えるため、家庭に1本準備しておくと便利です。しかし、アルコール濃度が高く手荒れの原因になります。原液を使いすぎることは避けましょう。
精製水
コンタクトレンズの消毒などに使われるもので、ドラッグストアで購入できます。雑菌の繁殖などを防ぐため、500mL単位で購入するとよいでしょう。1日程度で使い切るのであれば、水道水を煮沸したものを代用しても差し支えありません。
ハッカ油スプレーの作り方【実践】
材料がそろったら、分量を量って早速ハッカ油スプレーを作ってみましょう。作る際は、雑菌が発生しないよう手指を清潔にすることが大切です。また、使用する容器、器具類も消毒しておきましょう。
分量
【100mL用のスプレー容器1つ分】
- 無水エタノール:10mL
- 精製水:90mL
- ハッカ油:15~20滴ほど
作り方
- ビーカーなどに無水エタノールを入れる
- ハッカ油を少しずつ垂らしながら混ぜる
- 2に精製水を入れて混ぜる
- できあがった液をスプレー容器に入れて完成
ハッカ油スプレーの作り方【注意点】
ハッカ油スプレーを手作りするときには守りたい注意点があります。注意点を守らないと、思わぬ怪我やトラブルが生じる可能性があります。安全に使うために、作り方の注意点を覚えておきましょう。
注意点①アルコール対応のスプレーボトルを使う
樹脂製のスプレー容器は、ハッカ油の油分やアルコールの成分で変質する可能性があります。そのため、ガラス製の容器もしくは、アルコールを入れて使える容器を選んでください。
「アルコール対応アトマイザー」といった名称で探すのもよいですよ。
注意点②皮膚に直接つかないようにする
ハッカ油は、香りはもちろんのこと皮膚についたときに強い刺激(清涼感)を感じます。この刺激はしばらくの時間続くため、直接皮膚につけないように気をつけましょう。また、アルコールは消毒液として使われるものですが、肌につくと刺激を感じたり、肌が荒れてしまったりすることがあります。取扱いには十分注意してください。
注意点③混ぜる順番を守ろう
ハッカ油を希釈するときは、「アルコール→ハッカ油→精製水」の混ぜる手順を守りましょう。ハッカ油は油のため、単体では水とは混ざりづらいです。しかしアルコールには溶けやすく、先にアルコールと混ぜると、分離せずうまく混ざります。また、都度ガラス棒や木の棒などを使ってしっかりかき混ぜることもうまく作るコツです。
原料のハッカの種類によっても香りの雰囲気は変わります。