クリスマスマーケットとは
クリスマスマーケットとは、クリスマス前にドイツやオーストリアで行われるイベントです。特に、ドイツ圏の小都市ではどこでも開催されるほどポピュラーなもので、冬の時期の日照時間が短いドイツならではの夜を楽しむイベントといえるでしょう。日本の縁日のような雰囲気で、多くの観光客や地元の人たちが集まります。
クリスマスマーケットの時期
クリスマスマーケットは一般的に、キリスト教の宗教行事(降臨節、待降節)にあわせて4週間ほど開催されます。この時期は「アドベント」と呼ばれ、海外では日本でいう年末年始のような雰囲気が生まれます。
クリスマスマーケットの歴史
クリスマスマーケットはドイツやオーストリアが発祥です。世界最古の開催は、1939年フランクフルト・アムマインで行われたものといわれています。ドイツ語では「Weihnachtsmarkt(ヴァイナハツ・マルクト)」や「Christkindlmarkt(クリスキンドル・マルクト)」と呼ばれています。
外国で有名なクリスマスマーケット
クリスマスマーケットは外国が本場です。夜景や日中の雰囲気など時間によって表情が変わるので、何日か滞在するために旅程を組む人も見られます。
ドルトムントのクリスマスマーケット(ドイツ)
世界最大級の45mものツリーがお目見えするドルトムントのクリスマスマーケットは、100年も前から開催されています。立ち並ぶ屋台では、クリスマスの必需品がすべてそろっているといわれるほどです。子どもたちもこの時期を楽しみにしており、特設のクリスマス村ではプレゼントづくりなども楽しめます。
ベルリンのクリスマスマーケット(ドイツ)
この時期には町全体がアドベントをお祝いする雰囲気に包まれます。ベルリンでは50ものクリスマスマーケットが開催されます。特に、ジャンダルメン広場で行われるマーケットはドイツを訪れた際には必見です。ホットワインを片手に、イルミネーションと音楽に包まれた時間を楽しめます。
シェーンブルン宮殿のクリスマスマーケット(オーストリア)
盛大に行われるクリスマスマーケットのイメージとは打って変わって、シェーンブルン宮殿のマーケットには閑静な雰囲気が漂います。世界遺産として広く知られ、かつてモーツァルトが演奏したこともあるハプスブルグ家の邸宅だったこともあり、エレガントで貴族的な雰囲気が楽しめます。
ウィーン市庁舎前広場のクリスマスマーケット(オーストリア)
ウィーンでも最大級を誇る規模のクリスマスマーケットは、ウィーン市庁舎前で行われているものです。LEDライトで華やかに飾られたクリスマスツリーや市庁舎はクリスマス気分を最大限に引き出してくれます。アイススケートリンクが設けられるほか、市庁舎の一般開放など見逃せないイベントが目白押しです。
日本で有名なクリスマスマーケット
日本でもクリスマスマーケットが全国各地で開催されます。夜空を飾るイルミネーションやその土地ならではのマーケットが開催されるので、外出の計画を立ててはいかがでしょうか。ここでは2019年の情報をもとに紹介します。
ハウステンボスクリスマス広場(長崎県)
長崎ハウステンボスは一年中イルミネーションに囲まれているテーマパークです。毎年11月からは「光の王国光の街のクリスマス」と題して、クリスマス時期はさらに華やかでドラマティックなクリスマスマーケットが繰り広げられます。宿泊施設もあるので、カップルや家族連れで訪れてはいかがでしょうか。
基本情報
所在地 | 長崎県佐世保市 ハウステンボス町1-1 |
開催日時 | 2020年11月1日~12月25日 |
Sendai Winter Park クリスマスマーケット(宮城県)
クリスマス時期の仙台市中心部は、ケヤキ並木にLED電球を飾った「仙台光のページェント」をはじめクリスマスマーケットの開催などの行事が目白押しです。マーケットはドイツのクリスマスマーケットをイメージしており、アイススケートリンクやサンタパレードなど盛りだくさんのイベントが来訪者を待っています。
基本情報
所在地 | 仙台市青葉区本町3丁目(勾当台公園~定禅寺通り) |
開催時期 | 12月上旬~12月31日 |
備考 | 2020年度開催未定 |
Christmas Market in 横浜赤レンガ倉庫(神奈川県)
クリスマス時期になると横浜赤レンガ倉庫もクリスマスカラーで彩られます。巨大なクリスマスツリーがお目見えし、周辺のショップでもクリスマスの贈り物に最適な品物などが販売され、クリスマスムードが楽しめるエリアになります。イルミネーションを背景に撮影したり、ワークショップを楽しんだりと一日中楽しめることでしょう。
基本情報
所在地 | 横浜市中区新港1丁目1番 |
開催時期 | 11月下旬~12月25日 |
備考 | 2020年開催未定 |
クリスマスマーケットのおすすめ商品6選
クリスマスマーケットでは、イルミネーションを楽しむことが目的という人もいますが、もともとは「クリスマスの準備」のための場所です。クリスマを楽しむのに欠かせない商品をぜひ購入しましょう。
おすすめ①ホットワインなどのドリンク類
寒い冬の夜を過ごすために、ホットワインなどのドリンク類が販売されています。夜景を楽しみながら体が温まるドリンク類を楽しみましょう。クリスマスマーケットで販売されるドリンクは陶器のカップがサービスされることがあります。もちろんカップも持ち帰り可能です。その土地のクリスマスの思い出の品となることでしょう。
おすすめ②シュトーレン
シュトーレンはドイツの菓子パンです。アドベントの時期からクリスマスに向けてに少しずつスライスして食べるのが本場の習わしとされています。少しずつ食べ続けると、日増しにフルーツの味などが熟成されていくので、クリスマスに向けたモチベーションを高められます。日本でも外国の風習が定着しつつあるようですね。
おすすめ③小さなクッキー
外国ではアドベントの時期になると、おもてなしのために小さなクッキー(プレッツヒェン)を作る風習があります。このような食べ物づくりはクリスマスマーケットで行われるワークショップの定番です。アイシングなどでかわいらしく化粧してお茶請けとして出されます。かわいらしいクッキーを探してみるのも一案です。
おすすめ④アドベントカレンダー
シュトーレンと同様、クリスマスまでのモチベーションを高めるグッズです。カレンダーに対応した数字が書かれた袋や引き出しの中に、食べ物や小さなおもちゃが入っているというものです。毎日ひとつずつわくわくした気持ちで袋を開封し、25日の朝を迎えます。子どもも大人も楽しめるグッズですね。
おすすめ⑤クリスマスオーナメント
ツリーに飾らなくても、オーナメントはひとつあるだけで存在感が得られます。マーケットでは、アンティーク品やかわいらしいものなどが取り扱われています。旅のお土産に購入することもよいでしょう。毎年ひとつずつ買い足してクリスマスツリーを華やかに飾っていくことも楽しみにつながるのではないでしょうか。
おすすめ➅クリスマス仕様のくるみ割り人形
雑貨を扱う出店などでくるみ割り人形に出会えることがあります。クリスマスモチーフのくるみ割り人形は、まさに一期一会の品物です。かわいい人形に出会えたらコレクションに買い求めてはいかがでしょうか。兵隊やサンタクロースなどいろいろな形のくるみ割り人形がそろっています。
クリスマスマーケットでクリスマスの準備を!
クリスマスマーケットは、日本でもポピュラーなイベントとなりました。ホットワインを飲みながら会場の雰囲気やイルミネーションを楽しんでみてはいかがでしょうか。クリスマスへ向けたモチベーションも高めましょう。冬場の夜間は雪が降ることも予想されるので、寒さ対策をしっかりとして出かけてくださいね。