網戸の大掃除の仕方
大掃除は、年に1~2回行うのが適しています。日頃からこまめに網戸の掃除をしていても完全には落としきれない頑固な汚れは、大掃除で徹底的に洗浄しましょう。汚れは湿気を含むとゆるんで落としやすくなるため、掃除は湿度が高い季節が向いています。また梅雨時や秋雨の季節もおすすめです。雨が降っていなくとも、晴れている日よりも曇っている日を選びましょう。
大掃除の方法①ほこり取り
まずは、ほこりなどの掃除機で取れる汚れを吸いとっておきましょう。片面に新聞紙を貼りつけて掃除機で吸いとる裏技を使うと簡単です。大通りに面した窓や排気ガスのすすなどの汚れが気になるようであれば、これも裏技である、シートに中性洗剤を染みこませて拭く方法で落としておきましょう。あとの丸洗いが楽になります。
大掃除の方法②網戸を外して丸洗い
網戸を窓枠から外し庭やベランダへ出します。そこで油汚れに特に効くアルカリ性洗剤をまんべんなくぬりましょう。このときスプレータイプの洗剤を使用すると洗剤を散布しやすくなります。そして15~30分ほどおいてから、シャワーやホースで水をかけ洗剤を流します。網戸を外して掃除するのは手間がかかりますが、汚れが室内に落ちる心配がないのはメリットでしょう。
大掃除の裏技・網戸を外さない洗い方
ロール式やプリーツ式の網戸は外せないようになっています。そのまま掃除しましょう。
滑り出し窓に使用されているロール網戸や掃き出し窓に使用されているプリーツ網戸などは、収納式網戸で外せないタイプです。これらの網戸は通常の網戸ほど汚れないため、掃除機などでのほこり取りや重曹などによる室内に害を与えないものでの洗浄が中心になります。また、庭やベランダがなく網戸を外して洗うスペースがない場合も、網戸を外さないまま洗浄します。
この洗い方は普通の網戸を外すのが面倒なときにも使えるわよね!
大掃除の裏技手順①まずはほこり取り
まずはほこり取りです。特にロール式網戸には収納ケースというパーツがあり、中にほこりがたまりやすいため、大掃除の際には掃除機できれいにする必要があります。収納ケースはロール式網戸が収納されているところで、引っ張ると簡単に開きます。普通の網戸でも、ほかの汚れとほこりとを混ぜてしまわないためにも、ほこり取りをはじめに行うことは重要です。
大掃除の裏技手順②重曹で汚れ浮かし
網戸の付近の床を汚さないよう、新聞紙などを敷いておきます。少し水を加えた重曹を、ブラシを使って網戸全面にぬりつけましょう。30分ほどおいて、重曹と浮かせた汚れをタオルで落とします。最後に水つきブラシで網戸全面をこすり、別のタオルでふけば終了です。
汚れがひどければ、1時間くらいおいておくといいね!
セスキ炭酸ソーダを使えば、重曹よりもっと汚れを落とせるよ!
網戸の掃除を簡単にするアイテム
新聞紙やタオル、ブラシといった掃除用具以外にも、日常的な網戸の掃除や大掃除を簡単にしてくれる便利なアイテムがあります。コストもかからず手軽に準備できますよ。
古いストッキングやタイツ
ストッキングやタイツは静電気によりほこりを吸着しやすく、そのまま網戸をこするだけでほこりがするっと落ちます。そのままでは薄く網戸を拭きづらいストッキングは、折りたたむか古布を詰めると使用しやすいです。伝線してしまったストッキングや穴のあいたタイツは網戸の簡単な掃除に利用できるため、捨てずにとっておきましょう。
キッチンスポンジ
キッチン用のスポンジも、網戸のほこり落としに使ったり、ブラシ代わりに洗剤をつけてこすり洗いできたりします。汚れてしまってもそのまま捨てられるような、使い古しのものを使うとよいでしょう。また水でぬらして固くしぼり、網戸を一定方向に拭くだけでもかなりきれいになります。力を入れすぎると網戸のたわみの原因になるため、軽くこすりましょう。
よくいわれる「歯ブラシ」は、網戸の面積にはむかないね。
網戸の汚れが引き起こすこと
網戸の汚れはさまざまな健康被害やほかの汚れなどを引き起こします。健康被害が出る前に、積極的に掃除することが必要です。ほこりや油汚れ、花粉やたばこの煙に排気ガスなど、代表的な網戸の汚れの原因がどのようなことを引き起こすのかがわかれば、こまめな汚れ落としの必要性もわかるでしょう。
ほこりが引き起こすこと
ほこりによる汚れでは、菌やカビの繁殖やその胞子などの飛び散りによる健康被害が心配されます。ほこりにはさまざまな菌やカビがひそんでいます。ほこり1gあたり菌が約10万個、カビが約6万個という驚異的な量です。また窓を開けたときに網戸に付着したほこりが風向きで部屋へ逆戻りし、再度網戸を汚す原因にもなります。
花王株式会社は、ホコリと菌・カビの関係に注目し、家の中にあるホコリを採取し、菌・カビについて調査(測定・同定)を実施しました。その結果、家の中にあるホコリ1g中には、約10万個の菌、約6万個のカビが存在していることが確認されました。
油汚れが引き起こすこと
キッチンまわりの窓に多いのが油汚れです。網戸をベタつかせて、ほかの汚れを引き寄せ、汚れのかたまりをできやすくしてしまいます。時間がたてばほかの汚れとくっついてしまい、落としづらい汚れへと変わります。
花粉が引き起こすこと
花粉は、1カ月以上も網戸についたまま残るといわれます。そのため花粉が飛散する季節が終わっても、網戸の花粉が部屋へ侵入し季節外れの花粉症を引き起こしてしまうことがあります。花粉症患者が多い日本では、花粉の多い季節は極力窓を開けない人も多いでしょう。しかし網戸に花粉が付着していると、花粉が多くなくとも花粉症が出やすくなってしまいます。
たばこの煙やヤニが引き起こすこと
たばこのヤニは油同様にベタつきがあるため、網戸につくとほかの汚れも付着しやすく、また嫌なにおいの原因にもなってしまいます。たばこのヤニは洗剤では簡単に落とせず、ほこりなどを付着させやすくさせてしまうのです。そのため家に喫煙する人がいる場合は注意が必要です。
排気ガスが引き起こすこと
排気ガスは嫌なにおいの原因になるほかに、体に悪影響を与える物質が含まれています。ガソリンなどの燃料を燃やすと出るすすや煙が排気ガスです。排気ガスに含まれる微細粒子が網戸に付着したまま放置しておくと、すすや煙で網戸が黒くなるだけでなく、人体へ直接健康被害が出てしまいます。
自宅に適した洗い方で網戸を洗おう
網戸の洗浄は、自宅の網戸に適した洗い方で行うことが大切です。日々、少しずつ蓄積していく汚れに対して、こまめに洗うのが汚れをためない秘訣です。日々の掃除のついでに洗い、普段からきれいにしておきましょう。
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網戸をまるごと外せば丸洗いできるから、日頃の掃除では落とせない頑固な汚れを落としてきれいにできるね!