キッチンの油汚れの落とし方6選！長年の頑固な汚れは取れる？

大掃除でもあきらめてしまうような、キッチンの頑固な油汚れには原因があります。その原因を知ることで、掃除のアプローチがしやすくなります。また、グリルやステンレス製などシンク周りの油汚れの落とし方が変わってくるでしょう。 

食べ物に含まれている油脂や肉や魚類含まれる油分は、食器洗いの段階で落ちていると感じることが多いのですが、冷えて固まったものがキッチンシンクやフライパンなどに残りがちです。魚焼きグリルなどの油汚れの多くは、食べ物に含まれる油分が酸化したものです。

食べ物から立ち上る湯気はおいしそうな匂いとともに、食べ物が温かいことがわかります。しかし、蒸気の中にも油分がわずかながら含まれており、冷えたのちに酸化することで天井や換気扇周りのしつこい油汚れに変わります。時間の経過とともに換気扇周りに現れるドロドロとした油汚れの正体です。

毎日掃除をしていても、空気中の埃やチリなどが油汚れと絡まると固着してしまいます。油分を含んだ蒸気を吸った埃は、温かい空気とともに上昇し天井やレンジフード上に積もってしまいがちです。時間の経過とともに、カチカチに固まり、落としにくい頑固な汚れになります。

ブリキ製のパンの焼き型などは、焼き型にオイルを塗って高温で焼き切り、オイルコーティングを行います。これはパンを焼いたときに型離れをよくするための工夫です。キッチンでも油汚れを放っておいたら、高温で熱されてキッチン自体がオイルコーティング状態になってしまうことも考えられます。

キッチンの油汚れの落とし方は、実は豊富です。合成洗剤を使いたくないという人も実践できる掃除の方法もあります。ドラッグストアで手に入る洗剤類ばかりで、思い立ったら即実行できますよ。

酸性に傾いた油汚れを中和して汚れを落とす方法です。セスキ炭酸ソーダはアルカリ性で油汚れ落としを得意としています。500ccの水に対し5gくらいのセスキ炭酸ソーダを溶かした水をスプレー容器に入れて、気になる汚れに吹きかけてみましょう。ホコリが絡んだ油汚れや、換気扇の油汚れにおすすめです。

重曹もアルカリ性ですが、頑固な油汚れを落とすには若干力不足です。重曹10gに対し水を数滴程度を垂らしてペーストを作り、油汚れを絡めとる手段で落としていきましょう。汚れが気になる部分にペーストを乗せ、ラップで湿布し時間を置きます。15分ほど経過したら、柔らかい布でペーストごと汚れを絡めとります。

アルコール（エタノール）には、油を溶かす効果があります。アルコール度が高いエタノールは、安価で準備しやすくおすすめです。スプレー容器に入れて油汚れに吹き付けたあと、乾いた布でふき取るだけです。しかし、引火の可能性があるため、キッチンで火気を使うときは完全に乾かしてください。

オレンジの皮には、リモネンが含まれています。リモネンは油を吸着する性質を持っており、油汚れを浮かせる働きが期待できます。オレンジの皮を3個分と水500ccを琺瑯（ホーロー）の鍋に入れて煮込みます。水が煮詰まるとともに、オレンジ色になったら完成です。ガラス製のスプレーボトルに入れて油汚れに直接吹き付けます。

米ぬかには油を吸着する性質があります。しつこい油汚れやグリルの中に残る頑固な汚れにもおすすめです。少し湿らせた米ぬかを、適宜汚れに振りかけて乾いた布でからめとるようにふき取るだけです。スクラブ効果で埃を含んだ汚れも落とせます。排水溝が詰まりやすくなるため、必ず排水溝ネットでぬかを受けてくださいね。

米ぬかほどの洗浄力はありませんが、コメのとぎ汁も油汚れを落とすのに有益です。洗剤を新しく購入する必要なく、簡単に油汚れ落としができます。ガスコンロの五徳やフライパンのつけおき洗いに使うとよいでしょう。煮たてたとぎ汁なら、湯温で油汚れがさらに落ちやすくなりますよ。

洗剤で落とすのも大切ですが、掃除グッズを駆使することで、頑固な汚れがさらに落ちやすくなります。大掃除で大変な思いをするよりも、普段の簡単な掃除の積み重ねで、きれいなキッチンやシンクを保てます。油汚れに強い掃除グッズを用意して、普段の簡単掃除に活用していきましょう。

シンク周りの油汚れには原因があります。普段から身近にあるもので掃除をすると、大掃除に苦労することが少なくなるでしょう。グッズなどを併用することで、頑固な汚れも落ちやすくなります。油汚れを落とすのが苦手という人もいるかもしれませんが、工夫しながら少しずつきれいなキッチンを目指していきましょう。