柚子風呂の作り方と効果・効能!冬至がゆず湯のシーズンとされるの?

柚子風呂の作り方と効果・効能!冬至がゆず湯のシーズンとされるの?

柚子風呂の作り方というと、冬至のゆず湯を連想する方も多いでしょう。ゆずが出回っている時期であれば、健康管理のために柚子風呂を楽しめます。柚子風呂の作り方、効果や効能、ゆず湯ができた由来について豆知識を含めて詳しく説明します。

記事の目次

  1. 1.はじめに
  2. 2.柚子風呂の作り方
  3. 3.柚子風呂の効果
  4. 4.柚子風呂の効能
  5. 5.柚子風呂の作り方・入り方の注意点
  6. 6.冬至にゆず湯に入るのはなぜ?
  7. 7.ゆずの豆知識
  8. 8.柚子風呂で寒い時期を乗り切ろう

柚子風呂の作り方・入り方の注意点

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柚子風呂の作り方や入り方で注意したい点を紹介します。お風呂で体に負担がかかっては大変ですので、よく確認してください。

注意点①入浴は夕方から夜に

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柚子に限らず、柑橘系の香り成分には日焼けをしやすい特徴があります。日中にゆず湯に入って紫外線に当たると日焼けをしやすくなり、シミができる可能性があります。美肌のために入ったのに逆効果になってしまうので、夕方から夜にかけて入るのがおすすめです。

注意点②肌の弱い方は量を少なく

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柚子には皮膚の炎症を抑えるのに効果的といわれていますが、肌が弱い方ですと香り成分によって刺激となる場合があります。ゆず湯を楽しむなら香り成分が出すぎないように、1~2個までにとどめる、切らずにまるごと入れるというように配慮しましょう。

注意点③ゆずは一回ごとに処分

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柚子の皮や果肉をお風呂に入れるので、雑菌がつきやすくなります。翌日以降に持ち越ししないほうがよいでしょう。1回お風呂に使ったら、浴槽から出して廃棄してください。

注意点④湯の温度はぬるめに

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ゆず湯は血行をよくしてくれるため、40℃以上の湯温で長時間浸かっていると脱水を起こしたり、湯から出て血管が収縮して具合が悪くなったりする恐れがあります。38℃程度のぬるめの湯加減にして、浸かるのは10分程度にとどめるようにしてください。

冬至にゆず湯に入るのはなぜ?

冬至にゆず湯に入ると風邪をひかないといわれています。昔の人が体験を元に、ゆず湯に入った効果や効能から考えられて後世に伝えられているのでしょう。なぜ冬至にゆず湯に入るのかご紹介します。

「湯治」と「冬至」をかけている

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冬至のゆず湯が習慣となるのはいつかというと、銭湯ができた江戸時代以降です。冬至に銭湯でゆず湯を提供したのは語呂合わせからといわれています。温泉に入って体の悪い所を治すことを湯治といい、冬至(とうじ)と読み方が同じです。また、「身体息災(健康で元気であること)であれば融通が利く」として、「融通」(ゆうずう)を「ゆず」に見立てたといわれています。

強い香りで邪気を払う

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ゆずのさっぱりとした強いシトラス系の清々しい香りは、邪気を払うと考えられていました。5月5日の時期に菖蒲湯に入って悪い気を払ったり、災厄を落としたりするのと同様に考えられ、ゆず湯の場合は旬を迎えた後の寒い季節、冬至に用いられたとのことです。

長年の苦労が報われるように願う

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ゆずは実がなるまで非常に長い年数がかかります。現代では接ぎ木で3年で実をつけますが、接ぎ木をしないで栽培すると10年~20年くらいかかる場合もあります。「長年の苦労が実りますように、念願が叶いますように」と思いを込めて、年末の寒い季節にゆず湯に入る習慣ができたという説もあります。

ゆずの豆知識

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ゆずについて、どのようなことをご存知でしょうか。いつが旬か、ゆずの日や栄養価など豆知識の紹介をします。

豆知識①ゆずの旬はいつ?

ゆずが旬の季節は晩秋で、最もおいしい時期を迎えます。季語も秋に分類されますが、「ゆず湯」となると冬至に入る習慣があることから、冬の季語となっています。いつも十分な量が出回っているわけではなく、春から秋の初め頃の季節には柚子風呂を作るのが難しいので、時期に合わせた柑橘類を入れてお風呂を楽しむとよいでしょう。

豆知識②ゆずの日とは?

高知県園芸農業協同組合連合会により、ゆずの記念日「11月23日」と制定されています。1123の語呂合わせで「いい(11)ふうみ(23)」と読めることから決められました。高知県はゆずの栽培面積も出荷量も全国の中で最も多いです。

豆知識③ゆずの栄養

ゆずはマーマレード、ゆず茶、柚子胡椒、ポン酢しょうゆなどの食材に使われる以外に、料理の香り付けに添えられます。どのような栄養があるか見ていきましょう。

栄養1.ビタミンC

柑橘類には、風邪の予防や疲労回復効果、肌荒れに効果的なビタミンCが多く含まれます。ゆずの果肉よりも皮の方に4倍ほどの量があるので、皮ごと使った方が摂取しやすいでしょう。柚子風呂にするなら、皮だけでも十分な効果があるといわれています。

栄養2.水溶性食物繊維ペクチン

薄皮や種に含まれるペクチンは肌の保湿力を高める作用があり、お風呂で潤いのある肌にできます。他に、整腸作用があり、お腹のトラブルに悩む方にも向いていますよ。ペクチンには血液中のコレステロールを減らせるため、血液をサラサラにして生活習慣病を防ぐ効果もあるでしょう。マーマレードにして皮ごと食べても、摂り入れやすいです。

栄養3.クエン酸

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クエン酸には疲労を回復する効果や、カルシウムの吸収を助けて骨を強くする働きがあります。柚子風呂に浸かっても疲れが取れるといわれていますが、食べるとより効果を高められますね。運動をよくする方や骨粗しょう症を予防したい方にもおすすめです。

柚子風呂で寒い時期を乗り切ろう

出典:写真AC

ゆず湯は冬至などの寒い時期でおなじみの行事です。旬の柚子が出回っている時期に、体調をよくしたり健康管理をする目的で、皮だけで柚子風呂を作るのもおすすめです。風邪の予防をしたい方、寒さや乾燥がひどい時期でも肌のよい状態を保ちたい方、冷え性やこりでお悩みの方におすすめです。柚子風呂を楽しみましょう!

海辺のつばくろ
ライター

海辺のつばくろ

海辺の町で魚を干しながらのんびり暮らしています。

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