「星の砂」の正体とは？沖縄で見つけやすい海・ビーチも3つご紹介！

沖縄のお土産というと、ちんすこうや紅芋タルト、ほうき星の黒糖カヌレなど思いつきますが、お土産屋で一度は見かけたことがある「星の砂」(ホシズナ）なんてのもありますよね。お土産で買って帰ったり、お土産でもらったりしたことがある方も多いでしょう。一度は目にしたことがある「星の砂」ですが、その正体は謎だらけです。そんな星の砂の正体や伝統、拾えるスポットについてのご紹介です。

「星の砂」を見つけると願いが叶うとか、幸せが舞い降りるなどの言い伝えがあります。願いを叶えてくれる「幸せの砂」とも呼ばれてます。星の形と聞くとロマンチックですし、砂なので神秘的で幸せパワーが強そうですが、そんな「幸せの砂」と呼ばれている星の砂は何故星の形をしていて、どうして海近くで見つかるのでしょうか。

星の砂の言い伝えとは、天の神様、海の神様、天の星の女神様が登場してくるお話で、星の子を天の星の女神様が海で産み、海の神様が怒って、海蛇に星の子を飲み込むよう命令。砂と混じって残った星の子の骨を、天の神様が拾いお香を焚いて星の子ども達の魂を天に送るように人間に言いつけ、そして星の子達の魂が星となって、天の星の女神さまの星の周りで光り輝く星としたというものです。なんとも神秘的なお話ですね。

星の砂とは、星の形の粒子からなる砂状の海洋性堆積物で死んだ有孔虫の殻なんです。「亡くなったら星になる」「星になって見守ってくれる」といった素敵な言い伝えを思い出します。また、太陽の形をした太陽の砂も星の砂の正体同様です。正体がわかると、岩のすきまなどの岩付近や浪打際などの湿った場所を探すと見つかりやすいことがわかってきますね。周辺よりピンク色っぽい砂浜の場所を探しても見つかります。

神秘的な星の砂の正体でした。自然に感謝して想いを込めながら探したいですね。願いが叶いそうなパワーがあるような、そんな気がします。パワースポットというか持ち歩けるパワーといいますか。そんな自然のパワーは勝手に持ち帰ったり自由にできないようですが、探すことはできるので、見つけて思い出にしたりしたいですね。

テレビドラマ「瑠璃の島」の舞台になった鳩間島は、石垣島から南西に位置する16の島々からなる竹富町で、竹富町の中でも北側に浮かぶ鳩間島は人口50人程度と少ない、小さい島です。自然あふれるサンゴ礁が見どころの離島です。そんな自然の中でお散歩がてら星の砂探しなんて、時間を忘れてゆっくりと過ごせそうですね。星砂無人の販売所もあります。

海の透明度が高く鳩間ブルーとも呼ばれる美しさです。観光地化が進んでいないこともあって鳩間島のどのビーチでも星砂が見つかりますが、中でも鳩間島の北に位置する島仲浜が人気のビーチで、星砂が見つかりやすいスポットです。

波照間島は竹富町にある1つの島、日本最南端に浮かぶ島です。日本最南端島の南側は断崖絶壁の高那崎、観光スポットとしては「日本最南端の碑」や、日本一夜空に近いとされる「星空観測タワー」があります。人工の明かりが少なく、満天の星空が楽しめます。また、ハテルマブルーといわれる「ニシ浜」でシュノーケリングが楽しめるなど、波照間島は自然あふれる観光スポットです。

そんなニシ浜にも劣らない透明度の高い天然のビーチ、「ペー浜」は星砂が見つかりやすいスポットです。草の茂みを抜けると現れるとされる、分かりにくく見つけにくいビーチですが、穴場ビーチでゆっくり星の砂探しができます。満天の星空のもとで星砂探しができたらロマンティックですね。

竹富町にある八重山諸島の竹富島は、人口190人程度の島です。のんびりとできる地域で、沖縄の中でも沖縄らしい場所として観光地として人気があります。グランボートや水牛車で移動しながらの観光もでき、西桟橋のサンセットスポットやエメラルドブルーが美しい「コンドイビーチ」などの魅力的な観光スポットもあります。沖縄の情緒を感じられます。

沖縄の歴史を感じられる竹富島の西に位置する「カイジ浜」（星砂の浜）、コイドイ岬を超えたところにあるビーチが星砂が見つかるスポットです。名前からも拾える期待が高いビーチですが、残念ながら潮の流れが速く遊泳は禁止です。ゆっくり散歩しながら、星の砂探しに没頭できます。露店で星砂グッズも買えますよ。

星砂が見つかるビーチは多数あります。見つけておみやげにしたり、よい思い出として持ち帰ったり、そんな楽しみ方も素敵ですよね。持ち帰りが禁止させているビーチもありますので事前に確認が必要です。持ち帰れなくても見つけただけで嬉しくなりますよね。見つけて思い出だけ持ち帰っても、かえってロマンチックな思い出になりそうです。