はじめに
日差しが眩しいときはサングラスがあると便利ですが、屋外から室内に入ると明るさが変わるのでその都度サングラスを外さないといけません。再び屋外に出るときはサングラスをかけ直すというのを面倒に思ったことはありませんか?
変調レンズのサングラスを選べば、出入りのたびに外したりかけ直したりする手間を省けて便利です。サングラス以外にもメガネやゴーグルにも取り入れられる、調光レンズの特徴やおすすめ商品をご紹介します。
調光レンズの仕組みとは?
調光レンズの特徴
調光レンズの特徴をわかりやすくいうなら、「カラーコントロールレンズ」です。明るさに合わせてレンズの色をコントロールできるので、取り外しをしなくても視界を確保できます。明るい屋外にいるときはレンズの色が濃くなり、室内に入りるとレンズの色が薄くなるというものです。
カラーコントロールレンズはフォトクロミックレンズとも呼ばれ、紫外線の影響で色が変わる特殊な素材を使用しています。紫外線が当たると色が濃くなり、紫外線の少ないところでは色が薄くまたは透明になるのが特徴です。
調光レンズは紫外線が当たると30秒ほどで色が濃くなり、紫外線が当たらない場所に移動すると2分~3分くらいでクリアになります。
偏光レンズとの違い
調光レンズによく似ているので勘違ししてしまいがちなのが、偏光レンズです。調光レンズは紫外線に反応してレンズが勝手にカラーコントロールをしてくれますので、同じサングラスやメガネでも環境によってレンズの色が変わります。メガネとしても使えるのに且つサングラスの役目も果たしてくれます。
偏光レンズはレンズの中に偏光フィルターを組み込んでいるので、日差しが強く眩しい状態でもクリアな視界を可能にしてくれます。偏光レンズはレンズの色は変わらないので、サングラスとしては便利ですが、サングラスが不向きな場所では使えません。
偏光レンズは、釣りやアウトドアなど屋外の使用やドライブにおすすめです!
調光レンズの色が変わる仕組み
調光レンズは紫外線に反応して化学変化で色が変わると説明しましたが、実はガラスレンズとプラスティックレンズでは少し仕組みが違っています。それぞれの色が変わる仕組みを詳しくみていきましょう。
ガラスレンズ
ガラスのカラーコントロールレンズを開発したのは、耐熱ガラスでおなじみのパイレックスをこの世に送り出したのと同じメーカーです。ガラスに塩素・銀・ハロゲン元素を加えることでレンズに紫外線が当たったとき、ハロゲン化という現象が起こり暗く変色します。ただし紫外線が当たる部分のみ変色するので、当たらないところは明るい色のままです。
プラスティックレンズ
プラスティックのカラーコントロールレンズには、感光物質を使用しています。紫外線が当たらない場所では透明ですが、紫外線が当たるとレンズの色が濃くなります。感光物質はハロゲン化しませんので、レンズの一部にしか紫外線が当たらなくても、全体的に色が変わるのがポイントです。
ガラスとプラスティックでは少し仕組みが違うものの、調光レンズの総称としてフォトクロミックレンズと呼ばれています。
調光レンズの寿命はあるの?
寿命はどのくらい?
メガネは視力が変われば作り直しをしますが、度付きではないサングラスは壊れない限りずっと使えるイメージがありますよね。しかし調光レンズには寿命があるので永久的ではありません。調光レンズの寿命については、2年~4年と言われています。使い方や種類によって多少の違いはあるものの経年劣化があるのは否めません。
寿命の見極めポイント
寿命を迎えた調光レンズは、黄ばみが目立つようになります。以前よりもレンズが黄ばんでいると感じるなら、そろそろ寿命と考えた方がいいかもしれません。経年劣化により色の変化も反応しにくくなってくるので、色の変わり方も見極めポイントと覚えておくといいでしょう。
寿命を長持ちさせるコツ
調光レンズの経年劣化は避けられませんが、正しい手入れをしていれば寿命を伸ばせます。少しでも長く調光レンズを使うには、気温が高い時期に車の中に置きっぱなしにしないことです。高温に弱いので暖房器具の近くに置くのもおすすめできません。レンズ表面に傷を付けると劣化を早めるので使わないときはケースで保管してくださいね。
次は調光レンズのメリット・デメリットと、おすすめ商品を紹介します。
かけたり外したりしているうちに、落として破損させたり紛失したりする可能性もありますよね。