カンチレバーとは?
カンチレバーは英語の「cantilever」をカタカナ読みした言葉で、「キャンチレバー」や「キャンチ」などと呼ばれることが多いです。建築業界でよく使われる言葉のため、あまりなじみがないという人も少なくありません。この記事では、カンチレバーの建築用語としての意味や構造などをご紹介します。
カンチレバーの意味
カンチレバーは一方を固定しもう一方は自由な構造のことを指し、日本では一般的に「片持ち梁(かたもちばり)」と呼ばれています。また、一方のみが支えられている構造なので「片持ち構造」とも呼ばれています。上の写真では、通常柱と柱の間に固定されるべき屋根(梁)が、一方だけ固定されていますが、これがカンチレバーです。
プールの飛び込み板やひさしで多く採用されている
カンチレバーは実際には梁だけに関わらず、プールの飛び込み板でその特性を発揮しています。他にも、椅子などのインテリア家具や自転車のブレーキ、住宅、橋などでもカンチレバー構造が数多く採用されているようです。
カンチレバーを採用した「カンチブレーキ」
カンチレバーの原理で動くブレーキを「カンチブレーキ」といいます。カンチブレーキはワイヤーを三角形に張った形状をしており、メリットは他のブレーキと比べて軽量で制動力が高く、パーツとタイヤの間隔が大きいことです。
出典:O-DAN