お箸の正しい持ち方とは?
お箸とは、古くから使われる食事用カトラリーのひとつです。長さ20cm程度の細い2本の棒で食べ物を挟みます。日本文化にも深く根付いたお箸ですが上手に使うためには練習が必要です。
お箸の持ち方は印象を左右する
お箸は「正しい持ち方」で使いましょう。お箸の持ち方は実は意外と他人にみられており、持ち方が悪いと相手に行儀が悪い印象を与えてしまうこともあります。子どもの食育や行儀だけでなく、食事会やデートで気持ちよく食事を楽しむためにも、たまには箸使いを見直すのがおすすめです。
お箸の練習開始は何歳から?
子どもの食育として、お箸の練習を始めるタイミングはいつ頃がおすすめでしょうか?行儀のよい子どもになってほしいという思いから、少しでも早く練習を始めたい気持ちはわかりますが、幼すぎる子どもはまだ手や手首が発達しきっていないため、なかなかキレイな持ち方はできません。
3~4歳から練習がおすすめ
あくまで目安ですが、お箸の練習開始のおすすめ時期は3~4歳くらいです。お箸の持ち方を教える前に、まずスプーンやフォークの持ち方を握り持ちからえんぴつ持ち(ペン持ち)に変えましょう。えんぴつ持ちが安定しないほど幼い子どもの場合は、まだお箸は早い場合があります。
子どもの食育はあせらずゆっくりでOK
子どもの発達には個人差があります。はやくお箸を持てるようになったお友達がいたからといってあせる必要はありません。お箸の持ち方だけが食育や行儀しつけのポイントではないので、あせらずゆっくり教えていきましょう。
手の大きさにあうお箸で練習を
子どもの食育や行儀しつけでお箸の練習を始める際は、子ども専用のお箸を用意しましょう。手が小さく、力がまだ弱い子どもには大人用より短く軽いお箸を用意しましょう。矯正箸でなくてもOKですが、先端に滑り止めがついているお箸のほうが食べ物がつかみやすく便利です。
お箸の持ち方「基本の練習」
①まずはお箸1本を「えんぴつ持ち」
最初のステップは「お箸」一本から始めます。えんぴつを持つようにお箸を持ってみましょう。人差し指と中指で軽く挟むようにした上から、親指で軽くおさえます。
親指・人差し指・中指で支える
正面からお箸を見た画像です。三本の指で力をかけるとお箸が安定し、持ちやすいです。持つ場所はお箸の真ん中より少し上、お箸の1/3くらいの長さのところを持つようにしましょう。
②えんぴつ持ちしたお箸を上下に動かす
えんぴつ持ちし1本のお箸を上下に動かします。このとき手首は使わず、親指・人差し指・中指の3本の指を使ってお箸を上下に動かしましょう。薬指と小指が気になるなら、もう片方の手でおさえてもかまいません。
③お箸を2本持つ
えんぴつ持ちしたお箸の下にもう一本、お箸を差し込みます。薬指の関節あたりにお箸を乗せ、親指の付け根で挟むように固定します。お箸の全体の形が三角形になるように心がけるとよいでしょう。これが基本の持ち方です。
④お箸を開閉させる
基本の持ち方ができたら、お箸を開いたり閉じたりしてみましょう。動かすのは上の箸のみで、下の箸は動かしません。最初は「動かしてもお箸を落とさない」のを目標にするとよいでしょう。
慣れてきたら「つまむ」練習を
持ち方、動かし方に慣れてきたら「つまむ」練習を始めるとよいでしょう。いきなり豆など小さなものをつまむのは難しいので、ちぎって丸めたティッシュなど軽くて大きさのあるものから練習を始めるのがおすすめです。
次はお箸の持ち方のNG例を見ていきましょう。
画像:著者撮影