ピン札とは
ピン札とは千円札、五千円札、一万円札といったお札にシワや折り目がついていない状態のことです。ご祝儀などのお祝い事で度々用意が必要になります。ちなみにピン札と新札(新券)は意味が異なり、新札は未使用の状態、ピン札は使用感はあるがシワや折り目がないお札です。新札に替えたい場合は銀行の窓口で交換できます。
ピン札と新札の違い
- ピン札:シワや折り目はないが使用感あり
- 新札:主に銀行で交換できる未使用の新しいお札
ピン札が必要な場面
社会人になると、あらゆる場面でピン札を用意する機会が増えます。その場面とは結婚式のご祝儀などの主に慶事です。お祝い事でピン札を用意するのには意味があります。慌てることがないよう前もって準備するのが大切です。またピン札の使用を控える場面もありますので注意しましょう。
結婚式のご祝儀・出産祝い・お年玉などの慶事
家族、親戚、友人、職場の人など関係が多いほどその機会はあるのではないでしょうか。結婚式のご祝儀、出産祝いではピン札を包むことで「楽しみに待っていたので、前もって準備していた」や「新たな門出を祝って」という意味があります。お年玉もご祝儀の一つで、「新年もあなた様にとってよい一年になりますように」といった意味があり、ポチ袋に入れるのはピン札です。
就任祝い・開店開業などのビジネスシーンにも
友人、知人、取引先などに対して就任祝い、会社の先輩、後輩への昇進祝いを贈る機会でもピン札は必要です。必ずしもお金を包む必要はありません。同等額のギフトやお花を贈るでも大丈夫ですが、お金を包む場合にはピン札を用意しましょう。これは開店、開業祝いにも同様です。金額相場は役職によって多少異なりますが、大体3万~5万円と覚えておきましょう。
お通夜・葬式の場ではNG
ピン札を入れてはいけない場面があります。それがお通夜と葬式の場です。前述しましたようにピン札には「この日が来るのを待っていた」という意味がありますので、大変失礼な行為に値します。やむを得ずピン札しか用意できない場合は、折り曲げて折り目をつけてから入れましょう。逆にシワや汚れが目立つお札は控えてください。
ピン札への交換方法【平日編】
ピン札はお祝い事などで用意が必須であることを挙げました。では実際に結婚式やお年玉でピン札が必要になった場合、どこで交換できるか。ピン札にする方法をご紹介します。少々手間がかかる場合もありますので、スケジュールを調整して余裕を持って交換することをおすすめします。
交換方法①銀行の窓口にて交換
未使用の新札に交換したい場合は銀行の窓口が確実です。ただし、銀行の窓口は平日の15時までしか開いていないので注意しましょう。また、銀行によっては両替枚数に手数料がかかります。例えば、三井住友銀行では口座を持っていれば30枚まで無料です。口座を持っているか、いくらまで両替するかによって手数料が発生しますので事前にチェックしましょう。
交換方法②銀行の両替機を使う
窓口のほかにも銀行にはATMコーナーに両替機がありますので、新札への両替ができます。何かと混みやすい窓口を避けてスムーズに両替が可能です。窓口と同様、手数料がかかります(枚数や口座の有無による)。最寄りの銀行に両替機が置いているか、営業時間などこちらも注意です。
交換方法③郵便局で交換
郵便局の窓口でもピン札への交換が可能です。ただし、郵便局では両替は基本サービス外ですので交換できない場合があります。あくまでも「ピン札があれば」で、郵便局側が必ずしもピン札の用意があるわけではありません。まずは窓口で聞くか、事前に電話で聞くなどで確認しましょう。同じようにゆうちょ銀行も基本的に両替は非対応です。
「ピン札=新札」ではない!?