お風呂の換気扇の種類
お風呂の換気扇は大きく分けて2種類あります。昔ながらのプロペラタイプとユニットバスによくある天井にうめこまれているタイプで、浴室乾燥機や暖房機の機能がついているものもあります。まずは、この2タイプの換気扇の構造をみていきましょう。
種類①シロッコファンタイプ
ユニットバスのお風呂についている、天井に埋め込まれている換気扇がシロッコファンタイプです。音がそれほど大きくなく耐久性があり24時間換気にも対応していて、浴室乾燥や暖房、ミストサウナ機能のついているものもあります。カバーをあけると、シロッコファンがついています。
シロッコファンとは
シロッコファンとは、細長い羽根が筒状にたくさんついたファンのことです。シロッコファンが回転して空気を吸い込み、ダクトを通して換気ができます。天井に空間があれば外と接した壁がなくても簡単に換気扇は設置できますが、羽根の作りが複雑なので掃除の頻度が低くなってしまうのが弱点といえるでしょう。
種類②プロペラファンタイプ
カバーを外すと、飛行機のプロペラのような羽根がついているのがプロペラファンタイプの扇風機です。穴をあけた壁に取りつけ、吸い込んだ空気を直接排気します。壁の向こうが屋外の場合にしか取りつけできません。作りが単純なので、掃除が簡単なのは利点といえるでしょう。
お風呂の換気扇掃除のやり方<必要な道具>
ハシゴまたは脚立 |
軍手 |
ゴム手袋 |
工具類 |
お風呂用中性洗剤 |
タオル |
ブラシ、スポンジ、つまようじ |
バケツまたは大きなビニール袋 |
掃除機 |
マスク、ゴーグル |
作業中にあわてないよう、始める前に必要な道具はそろえておきましょう。細かい溝やすみの掃除には、ブラシなどのほかつまようじや竹串など先がとがったものがあると簡単で便利です。バケツや大きなビニール袋は、部品のつけおきに使います。マスクなどでホコリやカビを吸わないように防御し、窓を開けて換気をよくして作業しましょう。
お風呂の換気扇掃除のやり方<シロッコファン>
換気扇の種類にかかわらず、作業の前には取扱説明書をよく読み、手順や注意点、掃除の頻度を確認しておきましょう。機種によってはカバーが取り外せなかったり、部品を分解できなかったりするものもあります。無理のない範囲で作業をすることも大切です。
手順①カバーを掃除する
換気扇のカバーをはずし、大まかにホコリを取ったら残った汚れを洗います。必要に応じて洗剤を使い、ブラシやスポンジを使ってこすり落とします。カバーがはずせない場合は、できる範囲で掃除をしてください。フィルターがある場合は、カバーと同じようにして汚れを取りましょう。
手順②掃除機でほこりを吸う
換気扇本体の大きなホコリを落とします。ハンディタイプの掃除機があれば、軽くて取り回しやすく作業が簡単です。シロッコファンがはずせる場合はここではずします。はずしたシロッコファンは、だいたいのホコリを落としたら中性洗剤を使ってスポンジで丁寧に洗いましょう。
汚れが落ちない場合はつけ置きを
掃除の頻度が低く、シロッコファンのホコリやカビなどの汚れがこびりついて落ちにくい場合は、バケツや大きなビニール袋に水と洗剤を入れ、つけおきをしてみましょう。ファンの汚れがゆるんでくるので、スポンジなどで軽くこすり洗いするだけできれいになります。
手順③ブラシなどで細かいほこりを落とす
本体の大きなホコリをはらい落としたら、今度は細かいホコリを落としましょう。古歯ブラシや古い筆などを使えば、すみずみまでホコリを落とせます。こびりついた汚れがあれば、少しだけ水分を含ませてこすると落ちやすいでしょう。
手順④タオルで拭く
乾いたタオルで換気扇を仕上げ拭きします。シロッコファンをはずしている場合は、洗い残しや洗剤の流し忘れがないか確認し、水分を完全に乾かしてから取りつけてください。汚れや洗剤、水分が残っているとカビやにおいの原因になることがあります。
手順⑤カバーを戻す
洗っておいたフィルターが乾いたのを確認したら、取りつけます。その後カバーをしっかりと取りつけて掃除は終了です。換気扇の下にホコリが落ちている場合があるので、後片付けをしておきましょう。また、はずした小さなネジなどのつけ忘れがないかも確認してください。
お風呂の換気扇掃除のやり方<プロペラファン>
手順①カバーをはずす
まずはシロッコファンタイプと同じく、カバーをはずしましょう。フィルターがついている場合もはずして、ホコリを落としてから水で洗い流し、落ちにくい汚れはお風呂用中性洗剤を使ってきれいに洗います。こちらも頑固なカビなどの汚れは、ぬるま湯につけおきしてから洗うと落ちやすいでしょう。
手順②羽根をはずしてホコリをとる
機種にもよりますが、中央の大きな丸いネジをはずせば羽根もはずせます。はずした羽根はホコリをとり、カバーと同じようにお風呂用の中性洗剤をよく泡立て、やさしく汚れを落としていきます。こびりついたカビなどの落ちにくい汚れは、やはりつけおき洗いをして落としましょう。
手順③乾いたタオルや布で拭く
洗いおわった部品は、乾いたタオルですべて水分をきれいに拭きとり乾燥させます。部品がサビたりカビが生えたりしないよう完全に乾燥した状態になったら、きちんと部品の取りつけをおこなってください。部品のつけわすれがないよう注意しましょう。
手順④カバーを戻して試運転をする
カバーを元通りに戻し、電源を入れて試運転をします。異音はないか、変な臭いはしないかなど、異常がないかを確認したら作業は終了です。周りに落ちているホコリなどを掃除し、使用した道具の後片づけをしてください。つまようじなどは危険なので、しっかり処分しておきましょう。
出典:筆者撮影