華燭の典とは
華燭の典という言葉を聞いて、どのようなイメージが思い浮かびますか。どこかで聞いたことはあっても、普段の生活で使ったことがないかもしれません。華燭の典の意味、使い方について見ていきましょう。
【華燭の典】意味
華燭の典とは、結婚式の別名です。結婚式を挙げることをめでたいこととして、お祝いする意味が含まれています。上品で丁寧な感じですが、古めかしく固い雰囲気がしますね。
【華燭の典】単語別の意味
華燭の典はなぜ結婚式の別名となるのか、不思議な感じがする方もいるでしょう。「華燭」と「典」の単語別に分けて意味を説明します。
意味①華燭
「華燭」とは、もともとの意味は華やかで美しい灯火のことをいいました。派生して、結婚式のきらびやかな灯火を表すようになります。古来中国では樺(かば)の木に灯した火を華燭と呼んでいました。最後まで消えずに燃え尽きるところから縁起がよいとされ、結婚式で用いられたのが由来です。
日本では、会津の工芸品「絵蝋燭(えろうそく)」が華燭に当たるといわれています。絵蝋燭は、草花のイラストが鮮やかに描かれた蝋燭です。昔は日没後に披露宴を開く習慣があり、絵蝋燭に火を灯して披露宴に華を添える役割がありました。華やかな様子を中国の由来に重ね合わせたのでしょう。
意味②典
「典」は儀式や式典のことです。冠婚葬祭などでしきたりに従って行われる、改まった式のことをいいます。
聞いたことがあるような、ないような...。「華燭の典」ってどんな意味でしたっけ?