松の内とは?意味や正しい使い方を解説!期間はいつからいつまで?

松の内とは?意味や正しい使い方を解説!期間はいつからいつまで?

正月になると時折耳にする「松の内」。「松の内が明ける」「挨拶は松の内までに」という言葉があるように、正月の期間を意味します。しかしその期間は関東や関西、地域によって異なるのです。松の内の意味や使い方、いつからいつまでを指すのかを説明します。

記事の目次

  1. 1.松の内って何?意味と期間は
  2. 2.関東と関西では松の内の期間が異なる
  3. 3.合わせて知りたい松の内の正月飾りについて
  4. 4.まとめ

松の内って何?意味と期間は

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「松の内」という言葉を耳にしたことはありませんか。よく「年賀状や挨拶は松の内までに」と言います。正月のことではと想像できますが、正確には松の内とはいつまでのことを指すのでしょうか。またほ松の内が地域によって期間異なるようです。今回は松の内について意味や期間などをご説明します。

松の内の意味は「正月飾りを飾る期間」

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年末年始には玄関前に門松や松飾りを飾る風習があります。松の内はその正月飾りを飾る期間を指すのです。正確な正月飾りを飾る期間は12月13日(正月事始め)からになります。また松の内は、別名「松七日」といい、正月飾りがある元日から7日までの意味です。おわりは一般的に1月7日ですが、関東や関西でおわる日が異なるなど地域によって差があります。

「松の内が明ける」という言葉があり、正月飾りを下げて松の内を終える意味を表すのじゃ。

松の内とは

  • 正月飾りを飾る期間
  • いつから:12月13日(正月事始め)、または元日から
  • いつまで:7日(地域によって差はあり)

なぜ正月飾りを飾る期間なのか

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松の内には門松、松飾り、鏡餅などといった正月飾りを家に置きます。これは新しい年に、年神様(歳徳神)を迎え入れるためです。幸福をもたらしてくれる年神様が家に来ていただけるよう、玄関前に飾った正月飾りを目印にするのです。松の内の意味には、年神様が来るのを待っている間、または家にいらっしゃる間のことも指すのです。

正月飾りを年末から置く場合、29日は「二重苦」30・31日は「一夜飾り」と縁起の悪い意味が含まれるので避けよう。

関東と関西では松の内の期間が異なる

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松の内の期間は一般的に7日までですが、前述で触れたように関東と関西では終える期日が異なります。例えば「初詣は〇日までに行けばいい」と人によってバラつきがありませんか。このように地方によって期間の差がある理由はなんでしょう。

関東は7日まで・関西は15日まで

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関東の松の内は、7日までと一般的な認識と差異はありません。北日本や九州一部地域も同じく7日です。対して、関西では15日までと全国でも長く、あわせて正月飾りを長く置いている家庭もあります。地方で期間に差があったり、地方の中でも各地域ごとに差があったりと様々に異なります。

ほかにも三が日までや10日までという地域もあるようじゃ。

関東と関西で期間が異なる意味と理由

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もともと松の内は15日までと統一されていました。それが変わったのが江戸時代です。当時の将軍、徳川家光が4月20日に亡くなったことにより、鏡開きの日を月命日を避けた20日から11日へと変えました。そのため松の内も鏡開きの前に終えるため、7日に早まったのです。関東ではこの風習が広まったものの、関西まで届かなかったのが原因で今に至ります。

鏡開きの日とは、正月にお供えした餅(鏡餅など)を下げて食べる、無病息災を願う行事のこと。鏡開きは松の内が終わってから行う必要があるのじゃ。

次は「松の内」と合わせて知りたい正月飾りについて解説します!

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合わせて知りたい松の内の正月飾りについて

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