サーキュレーターとエアコンを効率よく併用する方法
サーキュレーターとエアコンを併用すれば、空気が部屋全体に行き渡りエアコンの効果を最大限生かせます。併用することで電気代の節約にもなり経済的です。ここからはサーキュレーターとエアコンを併用するときのポイントを解説します。冷房と暖房とでは空気の質が異なるため、一緒に覚えておきましょう。
ポイントはサーキュレーターの置き方・位置
エアコンと併用するときに重要なのが、サーキュレーターをどこに置くかです。エアコンだけでは部屋全体に空気が行き渡りません。温度のムラをなくし、部屋全体が理想の温度を保つためにサーキュレーターの置き方・位置がポイントになります。解説の前に、冷房と暖房では空気の質が異なることを確認しておきましょう。
冷房と暖房で異なる空気の質
- 冷房(冷たい空気):空気は下へ、床に溜まりやすい
- 暖房(暖かい空気):空気は上へ、天井に溜まりやすい
方法①冷房時の置き方・位置
冷房の冷たい空気は床、足元の下に溜まります。この性質を利用するために、サーキュレーターを床から上向きに、エアコンに向けるのがポイントです。上向きに送ることで、床に滞留した空気を上へ、さらに冷房から出た空気が一度天井を通り、床に降りてきます。
夏場の冷房が効きすぎて寒い!というときにも効果的ね。
ポイントはサーキュレーターをエアコンの対角線上に置くことじゃ。
方法②暖房時の置き方・位置
パターン①エアコンに向けて風を送る
暖房やヒーターから出る暖かい空気は天井に溜まりがちです。1つ目は、冷房時と同じようにサーキュレーターをエアコンに向けて風を送る方法です。エアコンから発する空気が広がり、部屋全体を暖かくします。
パターン②天井に向けて風を送る
2つ目は天井に向けて風を送る方法です。サーキュレーターを真上に角度調整をして、天井に届くよう強めの設定で風を送ります。天井に溜まりがちな暖房の空気が分散され、壁づたいに下りてくるということです。エアコンから離れた位置でもよく、窓際に置くことで窓の結露防止にもなります。
足元が寒いなと感じてたのは、暖房の空気が上に溜まってたからなんだね。
パターン②の方法なら家具が多い室内にも効果的じゃ。
方法③隣の部屋にエアコンの空気を送りたい場合
エアコンが設置してある部屋は涼しく、または暖かくできますが、2部屋がつながっている場合はそうはいきません。隣の部屋にも冷暖房の空気を送りたい場合の方法をご紹介します。冷房と暖房では方法が少し異なるので注意しましょう。
パターン①冷房時
部屋の境目付近にサーキュレーターを設置し角度は水平です。下に溜まりやすい冷たい空気を、床に設置したサーキュレーターで隣の部屋に送りだす形になります。
パターン②暖房時
冷房時とは異なり、注意する必要があるのは暖房です。暖かい空気は上に溜まりやすく、冷房時と同じ方法ではあまり効果が出ません。方法は、部屋の境目付近置いたサーキュレーターの角度を真上に向けることです。上から空気が拡散され、隣の部屋まで行き届くようになります。
方法④2階にエアコンの空気を送りたい場合
サーキュレーターを使用すれば、1階から2階へエアコンの空気を送ることが可能です。エアコンの空気が溜まりやすい箇所から、階段あるいは吹き抜け付近にサーキュレーターで上に向けて風を送ります。ロフトやファミリールームがある家におすすめの方法です。
サーキュレーターを2台使用して2階から1階に向けて風を送ると、より空気循環の効果がアップするぞ。
サーキュレーターとエアコンの併用で電気代節約
「2台動かしていると電気代が上がるのでは?」というとそうではありません。サーキュレーターを併用すれば電気代を抑えることが可能です。これは以下の理由が考えられます。
電気代が抑えられる理由
- エアコンのみ稼働時よりも設定を上げたり下げたりせずに快適に過ごせる
- 温度のムラがなくなり、エアコンの温度センサー、自動運転の効果を抑えられる
サーキュレーター併用時はエアコンのみの稼働時と比べて、1日あたり約10円、月に300円~400円安くなります。以下で使用電力量などグラフ化したものが確認できますよ。
電気代は電力会社やエアコンとサーキュレーターの機種によっても変わってくるぞ。
サーキュレーターの選び方のポイント
サーキュレーターの購入を検討するときに押さえておきたい、選び方のポイントを4つ挙げます。部屋にあったものやどのような機能があるかなどをチェックして選びましょう。
ポイント①部屋の広さに見合った風力
サーキュレーターの中でも重要なのが風力です。風が弱いと効果が十分に得られません。ポイントは商品説明に記載されている「最大送風距離〇m」や「適用床面積〇畳」です。部屋の広さとサーキュレーターの羽のサイズは比例します。広い範囲に風が届くよう羽の大きいものを選びましょう。
ポイント②静音性
音を気にする場合は「静音運転」などの静音機能があるものがおすすめです。風力が強いぶん動作音が大きいのが否めず、睡眠や会話、テレビ音の妨げになる可能性があるからです。また、音の強さを表す「db(デジベル)」を確認しましょう。「50db」以下であれば動作音が換気扇並みです。
ポイント③機能性
- 首振り機能
- リモコン付き
- 温度センサー運転
- コードレス
DCモーターは細かな風力調節や消費電力を抑えられる優れものじゃがACと比較して値が張るぞ。
ポイント④お手入れのしやすさ
定期的な掃除がしやすいように羽やカバーの取り外しが可能なものを選びましょう。サーキュレーターは空気を取り込む特徴もあるため、羽やカバーにほこりが付着しやすいです。長く愛用するためにも日頃のお手入れは大事です。
まとめ
サーキュレーターは使い方しだいでいろいろな場面で活用できます。空気の循環や換気、除湿、衣類の乾燥など便利なアイテムです。置き方を工夫してエアコンと併用することで、エアコンの効果をより上げてくれるだけでなく節電にもなります。季節を選ばないサーキュレーターをぜひ活用してみてはいかがでしょうか。
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出典:写真AC