キッチンの壁の油汚れが落ちにくい理由
油汚れは、炒め油の油はねだけではありません。気化した油がキッチンの壁に付着することでも汚れにつながります。油は、空気に触れると酸化する性質を持っており、油汚れも簡単に酸化します。
付着した油汚れも酸化が進むと、油は樹脂のように硬く落ちにくくなってしまいます。埃と混ざってしまうとさらに固着してしまう傾向があります。こうなってしまうと洗剤を使っても落とせません。長年の油汚れの蓄積であきらめてしまっている壁もあるのではないでしょうか。
すぐに落とせれば問題なし
油はねなどは、見つかればすぐにふき取れます。しかし「気化した油」はどこでも付着するのが特徴です。そのときは煙状の油でも、時間の経過とともに冷やされて油に戻り酸化していくと、見つけたときには「落ちない汚れ」になってしまいます。
キッチンの壁の油汚れの基本的な落とし方
キッチンの壁についた落ちない油汚れにはどのようにアプローチすべきでしょうか。落ちない油汚れの基本的な落とし方を見ていきましょう。
落とし方①湯で緩ませる
樹脂のように固まってしまった油汚れは、湯(熱湯)で緩ませて落とせます。便利な方法は、スチームクリーナーを油汚れに当ててふき取ることです。やけどに注意しながらふき取っていきましょう。
落とし方②メラミンスポンジでこそげとる
汚れの程度にもよりますが、やわらかめの油汚れであれば、水だけで落とせるメラミンスポンジでこそげ落とせます。ただし、ステンレスや壁の材質によっては傷がついてしまうかもしれません。樹脂状に固着してしまった汚れは、メラミンスポンジでも落とせない場合があります。
落とし方③アルカリ性洗剤で拭き掃除
油汚れは、酸性の汚れです。固着した壁の油汚れを落とすには中和させることが必要で、アルカリ性の洗剤を使うのがベターです。界面活性剤入りの中性洗剤よりも、界面活性剤を含まないアルカリ性洗剤のほうが早く落とせます。直接汚れにアルカリ性洗剤を吹き付けてふき取り掃除をするとよいでしょう。
キッチンの壁の油汚れを落とすおすすめグッズ5選
油はねなどをすぐにふき取る掃除は、ルーティンとして毎日行えます。しかし気づかぬうちに固着した油汚れはなかなか落とせません。そんな頑固な困った油汚れにも対応できるおすすめグッズを紹介します。
おすすめグッズ①【LEC】セスキの激落ちくんシート(キッチン用)
レック セスキの激落ちくんシート キッチン用
参考価格: 489円
「セスキの激落ちくんシート」は、セスキ炭酸ソーダと電解水を含ませたキッチン用お掃除シートです。マイナスイオンが汚れを浮かせて落とします。セスキが含まれているため、油汚れも楽に落とせます。また、アルコール配合で簡単な除菌もできるのはうれしいですね。普段の汚れ落としから、ガッチリ汚れまでカバーできる万能選手です。
おすすめグッズ②【ダスキン】レンジまわりふきん
ダスキンレンジまわりふきん (3枚入り)
参考価格: 1,050円
「レンジまわりふきん」は、毛足の長いふきんです。マイクロファイバーが油汚れをからめとってくれます。濡らして軽くこするだけで傷つけることなく使えます。ただし、固着した油汚れは落としにくいため、洗剤と組み合わせて使ってみてくださいね。ルーティーンの掃除にはおすすめです。
おすすめグッズ③【LEC】セスキの激落ちくん密着泡スプレー
レック セスキの激落ちくん 密着泡スプレー
参考価格: 400円
「密着泡スプレー」は、激落ちくんシートの液体版です。泡で出るタイプですが洗剤は含まれておらず、キッチンでも安心して使えます。ピンポイントで落としたい固着した油汚れを包み込み、短時間で落とせます。広い面の油汚れ掃除にもおすすめです。
おすすめグッズ④【リンレイ】ウルトラハードクリーナー油汚れ用
リンレイ ウルトラハードクリーナー 油汚れ用 700ml
参考価格: 973円
「ウルトラハードクリーナー」は、ビルメンテナンスでも使われてきた洗剤です。水酸化ナトリウムと水酸化カリウムのあわせ技で、落ちない油汚れを緩めて落とします。ごしごしとこする必要がなく、汚れがきれいに落とせる洗剤です。キッチンの壁以外にも使えるため、1本常備してはいかがでしょうか。
おすすめグッズ⑤【ケルヒャー】スチームクリーナー
KARCHERスチームクリーナー SC1クラシック
参考価格: 13,778円
ケルヒャーからは、家庭用の小型スチームクリーナーも販売されています。ノズルの組み合わせでピンポイントから面まで掃除が可能です。高温スチームが出て、固着した油汚れもスムーズに落とせます。ただし壁材によっては、高温で壁材の接着剤が緩んではがれてしまう可能性があるため注意が必要です。
高温かつ高圧力の蒸気が噴き出すので、注意して使ってください
レンジフードの汚れは、気化油の汚れといっても過言ではありません