部屋の壁の雰囲気を変えよう
リフォームで部屋の雰囲気をガラッと変えたいとき、自分で壁の色を変えるのが効果的です。壁は部屋の中で大きな面積を占めるため、全く違う部屋のように印象を変えられます。自分でリフォームするのは難しいと思われがちですが、実際に自分でDIYしてみると意外に簡単で、業者に頼むより値段も安くすみます。
部屋の壁のペンキ塗装と壁紙張り替えのどっちが簡単?
壁をDIYをするとき、「ペンキ塗装」と「壁紙を貼る」のどっちにするか迷う方は多いでしょう。どっちにもメリット、デメリットがあります。DIYにかかる値段はどっちもそれほど変わりませんが、クロスの色を単色にしたい場合、壁紙の上から塗れるペンキを用いるのが手軽で簡単です。柄のクロスに張り替えたい場合以外は、ペンキを壁紙の上から塗ってDIYをすることをおすすめします。
どんな部屋にしたいかイメージを決めよう
まず、リフォームをする前に理想の部屋を具体的にイメージしてみましょう。雑誌やインターネットで自分の理想に近い部屋を見つけ、ナチュラルやモダン、和風、ポップなどどのようなテイストにするかを考えます。天井や床、家具との相性も考えながら色を選ぶことが大切です。
色のイメージ
色にはそれぞれイメージがあり、暖色、寒色、色のトーンで部屋の印象は大きく変わります。色は人の心理に影響を与えるため、長い時間を過ごす部屋は圧迫感のない色を選ぶとよいでしょう。リビングやダイニングは明るくペイント、寝室は落ち着いた色にペイントなど、色がもつメリットやデメリットを考え、適した色を見つけて塗装してください。
部屋の壁を塗るのに最適な日
壁紙の上から色をペイントするときは、1日でいっきに仕上げましょう。ペンキが乾きづらいので雨や曇りの日は避けて、晴れた日がおすすめです。壁紙の上からペンキを塗るときは、十分に換気をしながら作業します。においの軽減と、なるべく早くペンキが乾くように部屋の風通しをよくしましょう。
部屋の壁のペンキ塗装の方法【準備編】
準備①壁にペンキが塗れるか確認する
リフォームで壁紙の上からペンキを塗るときには、クロスの素材によって上からペンキが塗れるタイプと、塗れないタイプがあるため注意が必要です。防汚、防水加工がされたクロス、オレフィンクロスなどにはペンキを直接塗れません。サンプル用に少量で売っているペンキもあります。まずペンキで色が塗れるか、目立たないところに塗って確かめてください。
準備②道具を揃える
自分でペンキを塗るための道具は、ホームセンターやインターネットで手軽に購入できます。必要な道具がセットになったものは値段も手頃です。特にこだわりがないならば、バケット、ハケ、ローラーとローラーハンドル、マスキングテープ、マスカーなどがセットになったものを購入しましょう。マスキングテープは意外にたくさん使うため、広い面を塗る方は多めに準備してください。
ペンキ
ペンキは、大きく「水性塗料」と「油性塗料」に分けられます。どっちかというと、部屋の壁を塗る場合は「水性塗料」が適しています。水溶性は油性に比べにおいも少なく、女性でも扱いやすいのがポイントです。また、自然由来のものや、有毒物質を排除して作られたペンキもあるため、自分に合ったペンキを見つけてください。
ローラー・ローラーハンドル
ローラーとローラーハンドルは、壁の広い面を早くきれいに塗れるためとても便利です。塗る場所が広いときは大きいサイズ、狭いときは小さいサイズを選びます。毛が長いほどペンキをよく含みますが、その分重くなるというデメリットもあります。使用前に水でざっと洗い、しっかりと水気をきってから使いましょう。
バケット
バケットとは、ペンキを入れる容器です。ペンキとペンキを落とす部分が一体になったものは塗りやすいですが、持って作業がしにくいデメリットもあります。四角いバケツ型の場合、ペンキを落とす網も一緒に購入しましょう。どっちも使いやすいのですが、バケツタイプなら、ペンキをたっぷり入れて自分で手に持ちながら塗れるため便利です。値段はどっちもそれほど変わりません。
ハケ
ローラーは、広い面全体に塗れるので便利ですが、細かい所には塗れないデメリットがあります。ハケは細かい所を塗るときに大変役立ちます。ハケは「水溶性ハケ」か「万能ハケ」がおすすめです。新品のハケを使う前は自分の手でしっかりほぐし、余分なゴミをとっておきましょう。ペンキの中にゴミや毛が混入してしまうと仕上がりに影響します。
マスカー・マスキングテープ
色を塗りたくない部分は、マスキングテープで保護します。マスキングテープは粘着が弱いため、剥がしても跡が残りません。マスキングテープのデメリットは、広い部分をカバーできないことです。マスカーという養生テープとビニールが一体となったものなら、広い面を保護できますよ。マスキングテープもマスカーもどっちも揃えておきましょう。マスカーで全面を覆うと値段が高くなるため、新聞紙も併用するとリーズナブルです。
準備③壁の汚れを落とす
ペンキを塗る前にクロスの汚れを落とします。クロスは汚れていないようで、意外に汚いです。ハンディモップでざっとクロスの表面のホコリを落としましょう。その後、ぬれた雑巾をしっかり絞ってから水拭きします。カビが生えてしまった場合は、カビ取り剤が便利です。水に弱い壁紙の場合、あまり濡らすと破れてしまうことがあるため、手早く作業しましょう。
準備④クロスを修復する
クロスがめくれている場合はクロスを修復しておきます。クロスが剥がれたとき専用の補修ノリが500円ほどの値段で購入できます。ハケが付いたタイプなら細かい所にノリを塗れて便利です。修復したクロスを押さえるローラーがついたものもありますが、狭い範囲でしたら手で少しの間押さえればしっかりくっつきます。
準備⑤養生する
「養生」とはペイントしたくない部分を保護することです。スイッチなど、塗りたくない部分はマスキングテープで囲ってペンキがつかないように保護します。その際マスキングテープがシワにならないよう注意しましょう。床の境目は、先にマスキングテープを貼り、その上からマスカーを貼ります。マスカーだけではペンキが染みこんでしまうデメリットがあります。マスカーのビニールの部分を伸ばして、床をカバーしてください。
出典:unsplashu