ゴーヤーマンとは?NHKドラマ「ちゅらさん」で誕生したキャラを紹介!

ゴーヤーマンとは?NHKドラマ「ちゅらさん」で誕生したキャラを紹介!

かつて沖縄を代表するキャラクターとして社会現象を巻き起こした「ゴーヤーマン」をご存じですか?2019年の今では沖縄でも見かけることがなくなってしまったゴーヤーマンをサルベージしてお伝えします。ゴーヤーマンはどんなキャラクターだったのでしょうか?

記事の目次

  1. 1.ゴーヤーマンはどんなキャラクター?
  2. 2.ゴーヤーマンが生まれた「ちゅらさん」とは
  3. 3.ゴーヤーマンの派生グッズ
  4. 4.ゴーヤーマンの今と昔
  5. 5.まとめ

ゴーヤーマンはどんなキャラクター?

ゴーヤーマンとは、ゴーヤー(にがうり)を模した特徴的なキャラクターです。赤いマントを背中にかけ、黄色のヘルメットをかぶっています。今私たちの生活の中に存在する「ゆるキャラ」のようなものではなく、もともとこのような形のマスコットとして生まれました。こちらは、次の項で後述いたします。

ゴーヤーマンが生まれた理由

ゴーヤーマンは、NHKの朝の連続テレビ小説「ちゅらさん」(2001年前期)の劇中で生まれました。ドラマの中で、ガレッジセールのゴリさんが扮する古波蔵 恵尚が、金儲けを目指して制作したキャラクター人形です。沖縄みやげというような位置づけで売り出したけれど、ゴーヤーマンで大儲けするというプロジェクトは失敗。多数の在庫が残ったという特徴的な設定がありました。

ゴーヤーマンが生まれた「ちゅらさん」とは

NHKの朝の連続テレビ小説「ちゅらさん」は、2001年4月から9月末まで全156話で放送されました。主演は国仲涼子さん、小橋賢治さん。このほか、沖縄ゆかりの芸能人がたくさん登場しています。沖縄と東京を舞台にし、国仲さん扮する「えりぃ」の家族が繰り広げるドタバタ劇のほか、のちに劇中で夫となる小橋賢治さんとの恋愛や人間模様が丁寧に描かれました。

ゴーヤーマンブーム直前に起こった沖縄ブーム

2000年(平成12年)は「20世紀末」や「世紀末」という言葉が当たり前のように使われた時代です。この年の7月に『第26回主要国首脳会議』が沖縄で行われました。いわゆる沖縄サミットです。西暦2000年を記念した2000円札の発行も沖縄サミットの時期に合わせています。ちなみに、2000円札の裏側には守礼門がデザインされています。

Photo by nekotank

また、沖縄出身のアーティストとして活動されてきた安室奈美恵さんが、沖縄サミットのイメージソングを歌うなどの活躍もあり、一挙に沖縄ブームが到来しました。この波に乗って始まったのが「ちゅらさん」だったのです。ちゅらさんは、今でも「もう一度見たい朝ドラ」として支持されています。

ゴーヤーマンの派生グッズ

フリー写真素材ぱくたそ

ちゅらさんのゴーヤーマン人気は瞬く間に全国に広がりました。NHKの朝ドラで生まれたキャラクターグッズが発売されたり、挿入歌がシングルカットされたりするのは、当時としては前代未聞なことでした。その中で、ちゅらさんに出演していたガレッジセールの二人が歌った曲など派生グッズが出回りました。

ゴーヤーマンの曲『天下無敵のゴーヤーマン』

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『天下無敵のゴーヤーマン』は、ちゅらさんが終了した2001年の10月にシングルCDとして発売されました。ちゅらさんの脚本家である岡田惠和さんと、ドラマの音楽監修を行った丸山和範さんが作編曲を手掛けています。ゴーヤーマンをモチーフテーマにした楽曲で、この曲は、NHKの『みんなのうた』で今月の歌としても取り上げられました。これも前代未聞なできごとでした。

ゴーヤーマンハニーとゴーヤーマンベビー

ゴーヤーマン人気はしばらく続き、絵本なども発売されました。こういった流れで、ゴーヤーマンの彼女である「ゴーヤーマンハニー」や、二人の子供である「ゴーヤーマンベビー」などの派生キャラクターも誕生しています。このころになると、そろそろブームも終焉の兆しが見えており、新キャラ投入で延命を図るといった特徴ある流れも垣間見えます。

ゴーヤーマンの今と昔

NHK朝の連続テレビ小説『ちゅらさん』の流れやゴーヤーマンの生い立ちを紹介してきましたが、気になるのは「2019年のゴーヤーマンの今」ではないでしょうか。当時のゴーヤーマンと今を振り返ります。

ゴーヤーマンが生まれた当時

ドラマの中で、ゴーヤマンが商品化され土産物として売りに出されたけれど、多くが売れ残り在庫を抱えるという展開に。それと同じようなタイミングで、全国の市場でゴーヤーマンのキャラクターグッズが販売されるようになりました。当時はまだ著作権や商標権も今のように厳しくなく、類似品も多く出回っていました。

ドラマを見ている人は「売れ残り品が出回っている、にぃにぃ(ガレッジセールのゴリさん扮する古波蔵 恵尚)を助けないと」というような心理が働き、1つ2つとゴーヤーマンを持つ人が増えてきました。その頃はケータイにストラップをたくさんつけるのがトレンドだったため、ファッションの一部でゴーヤーマンのマスコットやストラップをつける人が増え、社会現象化した経緯があります。

ゴーヤーマンの現在

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今は、沖縄のお土産店でもゴーヤーマンは販売されていないようです。通販サイトなどで購入することができるようですが、当時の在庫品を販売しているお店のみが取り扱っているようですね。NHKの許諾が必要な商品ですし、今商品化することは難しいのかもしれません。

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インスタグラムなどのSNSでハッシュタグ検索をしたところ、「ゴーヤーマンが実家から見つかった」というような理由から画像を掲載している人が見られました。今では懐かしのキャラクターとしてゴーヤーマンも位置付けられているようですね。

まとめ

Photo bykadoyatakumi

ゴーヤーを模したボディと黄色いヘルメットが特徴のキャラクター、ゴーヤーマンを紹介しました。当時社会現象を巻き起こしたキャラクターは、20年近くの時を経た今は過去のキャラクターとなっていました。味のある表情はゴーヤーマンだからこそ。みなさんの家にも、もしかしたらゴーヤーマンがいるかも?ひっそりと再びの出番を待っているかもしれませんね。

たがめかめの
ライター

たがめかめの

40代主婦、手作り作家としても活動しているwebライターです。料理・ハンドメイド/DIY・楽器演奏など趣味だけは増えていきます。

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