シーミー(清明祭)とは
シーミー(清明祭)とだけきいても一体何のことなのか沖縄になじみがないと想像できないという方も多いかもしれませんね。ここでは、そんなシーミー(清明祭)についてご紹介します。
沖縄のお墓参り
これらの小さい建物群は #お墓 です。#沖縄 pic.twitter.com/TePMudfumd
— shimayan (@sheep3709) March 5, 2018
シーミーとは沖縄でおこなわれる中国の文化の影響を受けたお墓参りのことを指します。しかも、本州に住む人が普段慣れ親しんでいるお墓参りとは異なる雰囲気のものです。シーミーは、沖縄ではお祝いごとになるのです。
シーミー(清明祭)の種類
シーミー(清明祭)は種類があります。神ウシーミー、シーミー祭の2種類です。一体どのような違いがあるのでしょうか。
神ウシーミー
次はこちら#シーミー #しーみー pic.twitter.com/rcwwpW3LiR
— 霧島ぽよ🍑 (@KirishimaSaburo) April 7, 2019
この日は、先祖とつながりのある古いお墓の門中墓のお墓参りをします。各家の代表者などが集まっておこないます。本来は清明の入りの日におこなうものですが、清明の期間に入った最初の日曜日におこなうことが多いです。
シーミー祭
清明祭、沖縄でいう #シーミー なう。です。 pic.twitter.com/Ajo5bXHfLX
— 国吉真吾 (@mura_shingo) April 21, 2018
シーミー祭は、神ウシーミーの次の日曜日に身近な先祖のお墓参りをすることを指します。大体同じ時期におこなうため、沖縄ではシーミー祭の時期は渋滞が発生します。
門中とは
門中とはモンチュウと読みますが、沖縄の方言ではムンチュウといいます。門中とは、同じ始祖でつながっている一門のことで、さらには男性を中心としたものです。人数が膨大すぎるため顔も知らない人も門中だったという事が多々あり本州ではあまりなじみがなく沖縄独特のものといえるでしょう。
シーミー(清明祭)をおこなう時期
沖縄以外に住んでいる人にとって、お墓参りといえばお盆であったりお彼岸のときにするものというイメージが強いでしょう。一方、シーミー(清明祭)は、お盆やお彼岸と異なる時期におこなわれます。
シーミーは春におこなう
シーミー(清明祭)は季節でいうと春の4月ごろにおこなわれます。毎年日にちは少しずつ違いますが、春におこなうという点は変わりません。
なぜシーミー(清明祭)は春なのか
シーミー(清明祭)は旧暦の行事で、二十四節気をもとにしておこないます。春の二十四節気は、立春、雨水、啓蟄(けいちつ)、春分、清明、穀雨の6つでこの中の清明の期間にシーミー(清明祭)をおこなうことになっているためです。
二十四節気とは
春分や秋分や夏至や冬至という言葉は耳にしたことがありますよね。これらは、春夏秋冬をさらに季節ごとに6つに分けたものです。二十四節気は、古代中国で考えられた季節の目安のことです。
シーミー(清明祭)でおこなうこと
シーミー終了!
— 仲宗根朋美(気象予報士) (@nakasone_tomomi) April 27, 2019
曇りベースで
ヒンヤリ
シーミーにはちょうどいい
陽気でした^_^
久しぶりに会う
親戚みんなで
ウートートーして
持ちよりのご馳走を
もくもくと
食べて
食べての
沖縄の
お墓参り行事です
明日は各地で
雨降ったり止んだりの
予報に変わりました☂️#沖縄#シーミー pic.twitter.com/4NG6QvFDQ1
本州のお墓参りと一風変わった雰囲気のシーミー(清明祭)ですが、一体どんなことをするのでしょうか。こちらでは、シーミー(清明祭)ですることをご紹介します。
シーミーではお墓で食事をする
今年の「清明祭」です(4月14日)。地元の家族の方々が嘉手納基地内に所在するお墓の清掃を行い、そのあと食事を囲みました。#嘉手納基地 #清明祭 #シーミー #伝統行事 pic.twitter.com/c4TNtK0nth
— 在沖米空軍嘉手納基地 (@KadenaAirBase_J) May 7, 2019
お墓をきれいに掃除するという点では、本州のお墓参りと変わりません。しかし、1番大きな違いは、シーミー(清明祭)では、お墓の前で集まったみんなで豪華な料理で食事をするということです。沖縄のお墓は本州のものと比べるととても大きなつくりになっていて、食事ができるスペースもあるのです。
シーミーの料理の種類
小雨まじりで北風ヒンヤリの中、無事にウシーミー終えました‼︎
— 仲宗根朋美(気象予報士) (@nakasone_tomomi) April 15, 2018
沖縄特有のお墓参り😃ピクニック気分で親戚みんなで持ち寄りのお料理や重箱料理を頂きます。
今夜いっぱいは弱い雨🌂が降ったり止んだり。今夜から明日朝は肌寒いですよ〜。薄手の上着があると安心です‼︎#シーミー#沖縄の風習 pic.twitter.com/za4SxL01Di
シーミー(清明祭)では、重箱料理が作られます。重箱はジュウバコではなくジューバクと読みます。重箱料理はお祝いでもお供え物にも使えるもので、さらにつめ方などのルールがあります。
重箱料理①重箱の数
まず、重箱の種類は2つあります。4段のものがチュクン(両方)、2段のものをカタシー(片方)といいます。チュクンの場合は2段がおもち重、残り2段がおかず重になり、カタシーの場合は、半分なのでおもち重もおかず重も1段ずつになります。チュクンかカタシーかは、規模によって使い分けています。
重箱料理②おかず重のルール
沖縄は、旧暦でお盆をするので昨日からお盆に入りました。お盆入りの日をウンケー、中日をナカヌヒー、送り日をウークイといいます。写真は、去年、私が作った沖縄の重箱料理です。この重箱料理を初めて見たときは、衝撃を受けました。重箱といえばお節料理でしたから。 #沖縄 #旧盆 #重箱料理 pic.twitter.com/CDxjNksziP
— pana (@panaparikitchen) September 4, 2017
おかず重にはルールがあります。まずおかずのつめ方ですが、さいの目のように隙間なくつめます。次におかずの種類ですが御三味をつめます。御三味はウサンミと読み、これはごちそうの意味です。ウサンミは、海、山、土をあらわしていて、素材も魚、豚肉、野菜といったように、関係のあるもので調理します。また、品数にもルールがあり、必ず奇数になるようにします。
重箱料理③おもち重のルール
ウキミソーチー✋🏻(おはようございます)
— QAB琉球朝日放送【公式】 (@QAB_official) April 20, 2019
今週末は #シーミー だったり #沖縄国際映画際 など外出される方も多いでしょうが、まずは🌈#ハピイレ 🌈見て出かけてみては😝【午前10:50〜生放送】です‼
#沖縄 #プレゼント #田仲メリアン #あったゆういち #FC琉球 #熱た #Qごろ〜 #沖縄 #QAB pic.twitter.com/Iej5dBVCKe
おもち重ですが、おかず重と同じように奇数になるようにおもちをつめます。シーミー(清明祭)はお祝いなので、あんこいりの赤いおもちや黒糖入りのおもちをつめます。
重箱料理④その他のルール
重箱料理は、お祝いでもお供え物でも使えますがどちらに使用するかによってつめるものが変わってきます。お供え物の場合はおかずもおもちもカラフルにならないようにして、お祝いの場合はカラフルにします。一例を挙げると、お供え物のときはあんこなしの白いおもち、お祝いのときはあんこ入りの赤いおもちといった具合です。
重箱料理以外のお供え物や持ち物
重箱料理以外に必要なものは、盛りつけたくだもの、カラフルなお菓子の盛り合わせ、お花、お茶、お酒、水などが挙げられます。加えて、ウチカビと言われるお金、線香のヒラウコーも必要です。
ウチカビとは紙のお金
来週シーミーだから火葬通貨💰買わないと行けんな〜
— みょん (@kohaku0623) April 22, 2018
♯ウチカビ pic.twitter.com/E2b0zPre9g
ウチカビとは、天国のお金とされており紙でできたものです。ウチカビは、天国にとどけるため燃やしてしまいます。
ヒラウコーはお線香
ヒラウコーは、沖縄線香とも言われ、本州で私たちがよく目にする丸い線香ではなく平べったい形の線香のことです。
まとめ
シーミー(清明祭)は、本州の人にはあまりなじみのない沖縄独特のお墓参りということが分かりました。お墓の前で食事をするというとびっくりしてしまいますが、沖縄の人にとっては昔から続く大切な行事の1つです。