畳をフローリングにする方法④フロアシート
少しクッション性があり、表面に木目が印刷された厚手のリメイクシートが「フロアシート」です。素材は撥水性のある塩化ビニールで汚れに強く、裏面に糊つきのものと糊なしのものがあります。
和室リフォームには糊なしタイプがおすすめ
原状復帰を考えた、手軽な和室リフォームの場合は裏面に固定用の糊がないフロアシートがおすすめです。糊つきのものははがした際に糊のベタベタが畳の上に残り、原状復帰がかなり難しくなります。
自分で張り替えるやり方・手順
- 畳をしっかり掃除します。
- 防虫防カビシートを畳の上に広げます。
- フロアシートを広げて敷きます。
- 柱や余剰分のシートをカッターでカットします。
- シートの端をめくり、裏面のところどころに両面テープで滑り止めを取り付けて完了です。
おすすめアイテム紹介
密閉度が高いクッションフロアは通気性を確保しづらいので、ダニやカビの対策として防虫防カビシートの使用がおすすめです。可能であれば時々めくりあげて畳をメンテナンスするとよいでしょう。
費用の目安
6畳分で15,000円前後が材料費用の目安です。シートの厚みやメーカー、仕様によって価格は前後するのであくまで参考になさってください。
メリットのご紹介
1.費用が安い
和室リフォームの費用をおさえたい場合におすすめの方法です。フロアシートならプリントの種類が豊富で、費用をおさえながら見た目をこだわれます。
2.施工が簡単
質感はクッションフロアですが、DIY初心者でも自分で簡単に板張り風の床にリフォームできます。工具も不要で、文房具のハサミやカッターで余剰分をカットするだけ。外す際もめくるだけで原状復帰完了です。
畳をフローリングにする方法⑤畳をはがして張り替え
本格的な床リフォームで、畳を外すならほかの部屋との段差の解消が必要です。部屋の床全体にスタイロフォームなどの断熱材を敷き詰め、ベニヤ板を乗せてからフロアタイルを敷くとよいでしょう。
段差を揃えるのがポイント
畳の厚みに揃うように、断熱材やベニヤ板を選ぶとより違和感なく仕上がります。また断熱材の間に根太を設置するとより丈夫に仕上がりますよ。難易度は高いですが、やりごたえのあるDIYです。
自分で張り替えるやり方・手順
- 畳をはがし、畳一枚の厚みと室内サイズをなるべく正確に測ります。
- 和室短辺に水平になるように、根太と断熱材を交互に並べます。
- 木製フロアタイルなど、フローリング床材が短く薄い場合はベニヤ板を根太に乗せて固定します。
- フローリング床材をベニヤ板に並べていきます。
- 床材にあわせてワックスがけなどを行い完成です。
根太とは?
根太とは、床板を支えるために床板の横に敷く横木のことです。一般的な木造住宅に使う根太の太さは「45×45mm」か「45×60mm」ですが、セルフリフォームではこの限りではありません。「仕上げ材+捨て貼り+根太の太さ=もともとの畳の厚さ」を参考に根太用の角材を選びましょう。根太間隔は300mm程度を目安にするとよいでしょう。
断熱材とは?
熱移動や熱伝導が低い建築資材で、一般的な住宅の壁や床下に使われています。断熱材を敷くことで、室内の保温性能が上がり快適に過ごせます。
費用の目安
一般的な和室のリフォームの相場は6畳で15~20万円程度といわれています。材料によって大きく費用は変わりますが、畳を外すところから自分で行うセルフリノベーションの場合はかなり安く施工もできます。
メリットのご紹介
1.費用が安い
自分で施工すれば費用を安く抑えられます。畳を外すリフォームは廃棄物の移動もあり大がかりですので、自分ひとりではなく誰か手伝いを頼んだほうがよいでしょう。
2.耐久性がよい
畳を外すと畳のケアが不要になるだけでなく、本格的な施工が可能になります。プロの施工手順を参考にすれば、長く使える耐久性のよいフローリング床が作れます。
3.高級感がある
好みの床材で施工ができるのも魅力です。足つきのよい無垢の床も、好きな木材や仕上げ加工の方法をひとつひとつ選びながらリフォームできますよ。
まとめ
和室から洋室へのDIY特集でした。湿気やダニの対策をして適切にケアすれば、畳の上にフローリングを敷いてもOKです。インテリアに合うセルフリフォームの参考になれば幸いです。