都市ガスとプロパンガスの違いは?料金はどう違う?違いを簡潔に解説!

都市ガスとプロパンガスの違いは?料金はどう違う?違いを簡潔に解説!

都市ガスとプロパンガスを違いをご存知でしょうか?今回は都市ガスとプロパンガスの違いについてご紹介してまいります。都市ガスとプロパンガスの4つの違いにあわせて、料金の違いについても一緒に見ていきましょう。これから引っ越すという方はぜひ参考にしてみてください。

記事の目次

  1. 1.はじめに
  2. 2.都市ガスとプロパンガスの違い
  3. 3.都市ガスとプロパンガスの料金の差
  4. 4.まとめ

はじめに

ガスメーター
フリー写真素材ぱくたそ

みなさんが普段使用しているガスは、都市ガスとプロパンガスのどちらかになります。「名前は聞いたことがあるけど実際には何が違うのか分からない」という方も多いのではないでしょうか。今回は都市ガスとプロパンガスがどう違うのかご紹介してまいります。2つのガスの特徴や、料金にはどのような差があるのかチェックしていきましょう。

都市ガスとプロパンガスの違い

ガス
Photo byMichaelGaida

今回は都市ガスとプロパンガスの違いについて、4つの項目別にご紹介してまいります。「引っ越しで新しくガスを契約しなければならない」「どちらのガスを使用したらよいかわからない」といった場合には知っておくとよい情報ですので、ぜひ参考にしてみてください。都市ガスとプロパンガスの相違点をそれぞれの特徴とともに見ていきましょう。

都市ガスとプロパンガスの違い①成分

点火されたガスコンロ
Photo byMagnascan

都市ガスとプロパンガスの1つ目の違いは「成分」です。都市ガスは天然ガスでできていて、輸出されるときに液化天然ガスとして運ばれてきます。天然ガスは主にメタンでつくられていて、不純物などを含みません。天然ガスをマイナス162度まで冷やすと液化され、液体となった天然ガスは“液化天然ガス(LNG)”と呼ばれています。

プロパンガスは液化石油ガスで、主にプロパンやブタンやプロピレンなどの混合物で構成されています。プロパンガスのような液化石油ガスを「LPガス」と呼び、このLPガスはプロパンとブタンのことを指しています。一般的な家庭で使用されているプロパンガスは、プロパンを7~8割含みブタンを2~3割含む燃料となっています。一方で車の燃料などではブタンを7~8割以上含む燃料です。

都市ガスとプロパンガスの違い②供給方法

ガスコンロとヤカン
Photo by12019

都市ガスとプロパンガスの2つ目の違いは「供給方法」です。輸出のときに液体として運ばれた都市ガスは、気体へと変えた状態で導管を通って家庭のガスコンロに使用されています。一方で、プロパンガスは液体の状態で容器につめられて運ばれ、家庭で使用する時に気体にして使用されています。

都市ガスを家庭へと運ぶためには、最初の導管設置時に大きなコストがかかります。名前が「都市ガス」というだけあって、都市ガスは周りに人がたくさん集まっている場所にしか供給できません。都市ガスに対してプロパンガスはガスを容器に入れてそのまま運ぶので、住民が少ない田舎でも容易にガスを運搬できます。容器にガスをつめていることから地震などの災害が起こっても比較的早くにガスの使用ができるようになっています。

都市ガスとプロパンガスの違い③熱量

ガスボンベ
Photo byvirusmon

都市ガスとプロパンガスの3つ目の違いは「熱量」です。都市ガスはメタンが、プロパンガスはプロパンやブタンが主な構成成分であるとご説明しましたが、2つの成分はそれぞれ熱量が変わってきます。プロパンガスは1平方メートルあたり2万4000kcalほどの熱量が、一方で都市ガスは1万1000kcalほどの熱量が発生します。プロパンガスが都市ガスの2倍以上の熱量を持っているのです。

2つのガスの発熱量には2倍以上の差がありますが、実際にガスを使用するときの火力には影響はあります。ガス機器によって火力が一定となるようにつくられているので、どちらのガスを使用しても火力はほとんど同じとなります。

都市ガスとプロパンガスの違い④重さ

ガスメーター
Photo by ivva

都市ガスとプロパンガスの4つ目の違いは「重さ」です。都市ガスが含むメタンは空気よりも軽い性質をもっています。そのため、部屋の中ではガスは天井の方に流れていくので換気の際は窓を開けるとよいでしょう。一方で、LPガスは空気よりも重い性質を持っています。LPガスは重みで床の方に流れていくので、換気の際は窓を開けてホウキなどではくとよいでしょう。

都市ガスとプロパンガスの料金の差

都市ガスとプロパンガスの料金の単価を比較すると、都市ガスの方がプロパンガスよりも安い金額になります。東京の1平方メートルあたりのガス料金を比較すると、都市ガスは300円程、プロパンガスは500円程と大きく差があることがわかります。1ヶ月使用を続けるとおよそ4000円もプロパンガスが高いです。

都市ガスの場合は、ガス会社が変わってもさほど料金の単価に差はなく料金の変動が少ないです。しかし、プロパンガスの場合は昔から「自由料金制」となっていたため、業者によって料金に差がでてきます。そのため、一戸建てのお家などでガスを引く際には、どの業者が安いのか複数の業者を調べてからガスの契約をすることをおすすめします。

アパートやマンションではガス会社を選べない

一般的に、アパートやマンションなどの集合住宅では一つのガス会社と契約しています。この契約に関しては不動産などその建物のオーナーが行っているため、部屋の一室に入居する個人にはガス会社を選択する決定権はありません。アパートやマンションに引っ越す場合は、安いガス料金がよいと思っても自分でガス会社を選ぶことが難しいことを知っておきましょう。

まとめ

都市ガスとプロパンガスの4つの違いと料金の比較についてご説明してまいりました。都市ガスとプロパンガスは成分や発熱量が違うことからもガス機器が変わってくるので、引っ越して新しくガスを契約するときには、都市ガスとプロパンガスのどちらのガスを使うのか知っておく必要があります。

戸建ての持ち家がある方は、自由にプロパンガスを切り替えられますので、どの会社が安い料金なのかしっかりと調査した上で納得のいくガス会社を選ぶとよいでしょう。これから新しくガスを契約するという方は、こちらの記事をぜひ参考にしてみてください。

potazoo
ライター

potazoo

家の収納について考えるのが好きで、最近「整理収納アドバイザー2級」の資格を取りました。

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