てるてる坊主の由来とは?
遠足や運動会の前日などに、てるてる坊主を作った経験はありませんか?てるてる坊主は「明日天気になれ!」という願いを込めて、紙や布で作った人形を窓につるすおまじないです。しかし、その起源や由来を知っている人は少ないのではないでしょうか。この記事では、てるてる坊主にはどのような起源や由来があるのかをご紹介します。
正式名は「照る照る坊主」
てるてる坊主の正式名は「照る照る坊主」です。 昔からある日本の風習のひとつであり、翌日の晴天を願い白い布や紙で人形を作り軒先に吊るすものとして人々に浸透してます。今でもたまに住宅の軒先に吊るされているのを見かけることがあります。
てるてる坊主の呼び方は3種類ある
てるてる坊主は「照る照る法師」「照れ照れ坊主」「照り照り坊主」「日和坊主」など、地域によって色々な呼び方があります。ちなみに、日本に古くから伝わる妖怪に「日和坊」がおり、この妖怪は晴れをつかさどる妖怪です。
てるてる坊主の起源
てるてる坊主は中国の伝説が日本に伝わったものといわれています。この伝説が日本に伝わり現在でもなお、おまじないとして人々に語り継がれているようです。以下に、てるてる坊主の起源についてご紹介します。
てるてる坊主の起源①中国の「掃晴娘の伝説」がモデル
中国の起源では「てるてる坊主」は女の子
てるてるの起源は中国の「掃晴娘(さおちんにゃん)」伝説です。昔、中国で大雨で人々が困ったとき、晴娘という女の子が天に向かい雨がやむよう懇願します。天から大雨の主である「東海龍王の太子の妃になれば雨を止める」といわれ、晴娘は身を捧げたところ雨はやみます。人々は晴娘をしのんで長雨が続くと人形を作り吊るしました。
てるてる坊主の起源②日本が起源という逆転現象
アニメの「一休さん」の影響
東映アニメーションミュージアム
— しろくま 〜 STAY HOME (@0063shirokuma) September 23, 2018
の庭には
一休さんの てるてる坊主がいる。
狼少年ケンがいる。 pic.twitter.com/Uo9Ny1dtcO
てるてる坊主は中国が起源であり、20世紀初頭までは中国で一般的に認知されている風習でした。しかし、現在は中国でもあまり認知されていないようです。実は、日本で人気のあるアニメの「一休さん」にてるてる坊主が登場し、その影響で「てるてる坊主」が、日本独特の風習として認知した中国人もいます。
出典:写真AC