てるてる坊主の由来
てるてる坊主は中国の伝説から始まり、日本に伝わったあとその時代の独自の文化が影響し、現在のてるてる坊主になったという説もあります。以下に、てるてる坊主のさまざまな由来をご紹介します。
そもそもどうしててるてる坊主ってあんな首吊りみたいな形になったのかな?
てるてる坊主の由来①名前の由来
てるてる坊主は漢字で書くと「照る照る坊主」です。この名前は晴れてお日様が照るようにという願いがこめられて付けられました。てるてる坊主にはこのような明るいイメージがありますが、その由来をたどると悲しい過去が判明します。
てるてる坊主の由来②女の子から僧侶の話に変化
中国から日本に「掃晴娘(さおちんにゃん)」伝説が伝わったのは、平安時代といわれています。その時代は僧侶が天候の回復祈願の仕事を担っていた時代です。そのため、僧侶のほうが効力があるという考え方があり、さらに中国で伝わった人形の頭の形が坊主に見えたことから、女の子の伝説が坊主に変わったという説もあるようです。
てるてる坊主の首吊りスタイルには、日本の文化も影響しているんですね。さらに、日本では次のようなてるてる坊主の由来もあります。
てるてる坊主の由来③坊主の首を白い布で覆い吊るす
てるてる坊主の起源こわ😱😱… https://t.co/vjRN66fr6M
— 夜派@舞台ヨルハ❣️FF14✨ANIMA✨mayu yorha (@mayumayuu39) November 9, 2018
ある町で人々が長雨に困っていたとき、「お経を唱えると雨はやむ」という有名な僧侶がいました。その僧侶は殿様の前でお経を唱えましたが、雨がやむこはありませんでした。しかも、次の日も雨だったため殿様が怒り、お経を唱えた僧侶の首を斬ります。その僧侶の首は白い布で覆われて吊るされ、次の日は晴れたという由来もあります。
てるてる坊主にはこんなに怖くて切ない由来があったのね。
てるてる坊主の由来④てるてる坊主の童謡
てるてる坊主といえば、日本で昔から伝わる童謡「てるてる坊主」が有名です。日本のお坊さんの悲しい由来からこの童謡ができたのかもしれません。以下に、てるてる坊主の歌に秘められた謎をご紹介します。
3番の歌詞がちょっと怖い
てるてる坊主の起源、天気の子だった#天気の子 #てるてる坊主 pic.twitter.com/xcFs6OiIva
— ミウラマナラー@さあやさま狂 (@QiCmK5FkxQ05wiL) September 15, 2019
てるてる坊主の1番の歌詞は多くの人の記憶に残っています。実はてるてる坊主の歌詞は3番まであるのです。2番まではとても平和な歌としての印象ですが、3番の歌詞の中に「あした天気にしておくれ それでも曇って泣いてたら そなたの首をチョンと切るぞ」という恐ろしい言葉が含まれています。
幻になった4番の歌詞
3番
— きたりぃ (@styliper) December 13, 2015
てるてる坊主 てる坊主
あした天気に しておくれ
それでも曇(くも)って 泣いたなら
そなたの首を チョンと切るぞ
4番
てるてる坊主 てる坊主
あした天気に しておくれ
もしも曇って 泣いてたら
空をながめて みんな泣こう
「てるてる坊主」の童謡には4番の歌詞もあるのを知っていますか。実は4番の歌詞はなぜか作曲者が消してしまったといわれていますが、真実は謎のままです。また、この4番の歌詞が本当の1番だったという説もあります。
てるてる坊主の由来⑤逆さ坊主は雨乞い
逆さの坊主は「るてるて坊主」
さあさあ逆さ坊主達よ……頑張るんだ pic.twitter.com/inaei5zhIz
— 丽奈 (@Ri_Laav) June 10, 2015
てるてる坊主は雨を降らせないためのアイテムですが、雨が降って欲しいときは逆さまに吊るす「逆さ坊主」があります。通常は白い布や紙を使いますが、黒の布や紙を使って逆さまに吊るすと正反対の効果なるようです。この逆さ坊主は雨ごいの意味があり「るてるて坊主」「ふれふれ坊主」「あめあめ坊主」などの呼び名があります。
まとめ
てるてる坊主の起源や由来をご紹介しました。てるてる坊主は中国が起源で日本に伝わったあと、日本の文化や伝統が加わり現在の形に変化したようです。残念ながらてるてる坊主には科学的な根拠はなく、おまじない的な要素が強いものですが、その意味よりも起源を理解すればするほど、悲しい過去がクローズアップされますね。
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出典:写真AC