杉の集成材やパイン材でテーブルの天板の作り方
存在感のあるウォールナットやオーク材もよいですが、値段が安く、手に入りやすい杉の集成材やパイン材でも工夫すれば、すばらしいテーブルができます。初心者も簡単に自作できるように、テーブルの天板の作り方を詳しく説明します。
天板のサイズと厚さを決める
一番最初に考えることは、テーブルの天板のサイズです。4人掛けのダイニングテーブルは、小さなタイプなら幅120cm・奥行65cm、ゆとりのある大きなタイプは、幅140cm・奥行80cmになります。テーブルを置く場所に合わせてサイズを決めましょう。天板の厚さは、とても重要です。厚いと強度が高く、変形を防げますが、値段が高いです。基準の厚さは3cm(30mm)で、厚くすると豪華な雰囲気、薄いとカジュアルになります。
天板のカット加工を頼む
天板のサイズに近い杉の集成材やパイン材をホームセンターやネット通販で探します。ちょうどよいサイズがあれば、カットする必要がなく材料が無駄になりません。幅か奥行のどちらかをカットする必要がある場合、ノコギリで切ります。まっすぐ切るだけですが、厚さによっては初心者には難しく、カット加工のサービスを頼むほうが安心できます。
天板の表面の加工
杉の集成材やパイン材の材質は、堅さや耐水性はあまり高くなく、テーブルの天板に使う場合、表面の加工が必要です。食事に使うダイニングテーブルは耐水性を高くするためにニスを塗ります。木の自然な風合いや表面の感触を大切にしたいのなら、オイルフィニッシュ(蜜蝋ワックス)で仕上げ加工がおすすめです。
天板の表面にニスを塗る
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ニスには、水性ニス・水性ウレタンニス・油性ニスの3種類があり、色が透明から濃い茶色まで豊富で「ツヤあり」と「ツヤなし」が選べます。水性ニスは臭いや有害物質が少なく安心して室内で塗れ、油性ニスは耐久性が高いですが、換気に気をつけて乾くまで長い時間が必要です。水性ウレタンニスが使いやすく、天板の表面に簡単にニスを塗れます。「食品衛生法適合」の表示があるものを選びましょう。
オイルフィニッシュで表面仕上げ
天板の材料である木の防腐とツヤだしができるオイルフィニッシュや蜜蝋ワックス。値段が安く、木目が美しくなり耐水性がよくなります。布(ウエス)で薄く塗り、しばらくして新しい布で余分なオイルをふき取り、磨くだけの簡単な作業です。2~3ヶ月に1度くらい定期的に塗る必要がありますが、年数が経過するほど美しい表面の天板になります。杉の集成材やパイン材でワークデスクやサイドテーブルの天板によい表面仕上げです。
天板の変形を防ぐ補強のDIY
木は加工しやすく天板の材料に適していますが、湿気により伸びたり縮んだりする性質があり、変形することがあります。厚さによって違いがあり、薄いと変形しやすく、補強が必要です。小さな天板は変形が少なく補強なしで大丈夫ですが、ダイニングテーブルなどの大きな天板は補強をして変形を防ぎましょう。
木材で補強する
天板の補強は、裏に木材をネジで取り付けるだけで簡単にできます。強度のある厚さ2~3cmの角材を格子状に取り付けます。天板の表面にネジの先端が出ないように、ネジの長さに注意しましょう。木材は厚さがあるので少し見えることがデメリットです。
金具で補強する
テーブルの天板の変形を防ぐ「反り止め金具」があります。U字型の金属のチャンネルで、天板の裏側に溝を掘ってネジで取り付けて補強するものです。薄くて見えないことがメリットです。専用品は黒に塗装されていますが、無塗装でよければ「鉄ユニクロチャンネル」が値段が安く、厚さも数種類あります。
テーブルの脚のDIY
テーブルの作り方は、天板と脚の2つのパートになります。次にテーブルの脚のDIYについて説明します。脚は重たいものを置いても大丈夫な強度と正確に同じ高さである必要があります。脚の材料は木材とアイアンがあり、木材で正確な高さに自作することは難易度が高く、アイアンの脚を購入して取り付けるほうが簡単で高い強度があるので安心してテーブルを使えます。
テーブルの脚はアイアン
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テーブルの脚はアイアンがどのような天板にも似合うためDIYに適しています。鉄製で強度が高く、細いものから太いものまで選べ、円形や角材の2種類があります。モダンな雰囲気からアンティークなものまで、デザインが豊富です。溶接でアイアンの脚を自作するDIY上級者や自分だけのオリジナルのアイアンの脚がほしくてアイアン家具専門店にセミオーダーすることもあります。天板の裏にネジで固定するだけで簡単に取り付けできます。
脚は高さが大切
脚によってテーブルの高さが決まります。ダイニングテーブルは標準の高さは70~72cmで、小さな子供も使いやすくするなら70cm以下で66~68cmぐらいがよいです。天板の厚さと脚の長さを足してテーブルの高さになるので注意しましょう。
天板と脚の材質
天板と脚の材質を同じにしたい場合は、注意が必要です。高級なウォールナットやオーク材は天板と色や木目が同じになりません。1枚板や無垢板も同じ材質の木でも産地などによって風合いが異なります。テーブルの脚はアイアンなどまったく違う材質がDIYに最適です。
テーブルの天板のDIYのまとめ
テーブルの天板のDIYは、選ぶ木材の材質や大きさ・厚さによって値段の幅が広く、予算に合わせて選びましょう。天板を自作するメリットは、ちょうどよいサイズのテーブルで、部屋の雰囲気に合わせてインテリアに統一感があることです。小さなテーブルならDIY初心者も楽しみながらチャレンジできます。
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