マキタのマルチツールとは
マキタのマルチツールは、名前の通り1つあればさまざまな作業が可能になる電動工具です。基本セットの中にカットソー、サンディングパッドとサンディングペーパー、ツールボックスがついており、木材の切断や研磨ができます。先端工具を別売りのものに交換すれば、さらに多様な作業ができると評判の電動工具です。
マキタについて
「マキタ」は、ドリルやカッター、インパクトドライバーなど、電動工具で有名なメーカーです。扇風機や草刈り機、災害用のラジオやライトなども実用性があり、高い評判を得ています。また、汎用性の高い充電器も発売されており、同じ電圧の商品ならばどれにでも対応できておすすめです。
マルチツールの構成
マキタ 18V 充電式マルチツール TM51D [6.0Ah電池2個仕様]
参考価格: 57,200円
マルチツールの中には、カットソーとサンディングパッド、サンディングペーパーのほか、バッテリーと充電器が入っています。マキタの電動工具は本体のみでの購入もできるので、バッテリーと充電器が1組手元にあれば、電圧が同じほかの電動工具とも使いまわせて経済的です。
マルチツールの内容一覧
マルチツール本体 |
バッテリー |
充電器 |
ツールボックス |
カットソーTMA009(木材・金属用) |
サンディングパッド |
サンディングペーパー(木工用#60/#120/#240各2枚) |
先端工具の取りつけ方
先端工具の交換は、レンチなどの工具は全く使わずにできるので、とても便利と評判です。工具をつけたホルダーボルトを本体に差し込んだあと、本体のレバーをおろせば工具は固定されます。余計な手間がかからず作業に集中できるでしょう。細かなネジなどがなく、取り外しの際の面倒さもありません。
マキタのマルチツールの使い方
使い方①切断
マルチツールの基本セットについているカットソーは主に木材や金属用ですが、別売りの先端工具を使えば、ほかにもさまざまなものが切断できます。釘やビスのほか、プラスチック、石膏ボード、カーペット、ゴムマットなど多種多様なものが切断可能です。
使い方②剥離
別売りの剥離用先端工具を使えば、タイルの目地やモルタル、塗料をはがせるほか、固まってしまったボンドなどもはがせます。たとえば、自分でタイルを貼りかえたいときは、タイル自体はもちろん目地や残った接着剤もはがせるので、マルチツール1つでほぼ完結してしまうほどの便利さを実感できるでしょう。
使い方③研削
基本セットに入っているサンディングパッドとサンドペーパーを使えば、木材の研削が可能です。別売りのサンドペーパーは粗目から細目までそろっており、研削するものによって選べます。集じんアタッチメントでマキタの集じん機と接続すれば、削りカスを集めながら作業ができるので、掃除の手間もいらずたいへん便利です。
マキタのマルチツールの使い道
使い道①フローリングを修理する
すごい!DIYでもここまでできるんですね。傷んだフローリングの一部をマルチツールでカットして床下を補強。すばらしいリペアテクニック!https://t.co/dr1Nb9DeTF#DIY #フローリング #リペア #補修
— DIYレシピ (@DiyRecipe) June 9, 2020
マルチツールがあれば、フローリングの床の修理は自分でできます。フローリング板の切断に最適な先端工具を使えば、硬い板も簡単に切ることが可能です。業者に依頼して大規模な修繕をするのではなく、部分的な作業で済むので最小限の予算で抑えられます。
使い道②カーペットをカットする
トランクにカーペットカットして敷きつめるの2時間もかかった( ̄∇ ̄) pic.twitter.com/SCHFiObair
— 佐々木慶司 (@kxxx8881) November 12, 2016
カーペットをぴったり敷きつめられるよう、好みの形にカットするのもマルチツールの得意とするところでしょう。カットサービスに依頼しても測りまちがいなどで失敗をしてしまいがちです。しかし、カーペットやゴムマットを柱や敷居などの細かいでこぼこに当てて確認しながらカットすれば、ずれも少なくてすむのでおすすめです。
使い道③タイルをはがす
タイル貼りかえにも、マルチツールは活躍します。貼ってあったタイルの切断や目地の切り取りをしたり、はがしたときの残りの接着剤をきれいに取ったりするという作業も、先端工具を変えて作業するだけですべて完結です。きれいになったら、お気に入りのタイルを貼って気分一新しましょう。
使い道④コーキングをはがす
マルチツールのコーキングはがし専用の先端工具を使えば、コーキングをしなおす作業がスムーズにできます。もともとあったコーキングをきれいにはがせば、新しいコーキング剤がしっかりと注入でき、凹凸のない美しい仕上がりになりますよ。
使い道⑤棚を作る
ヤスリがけ超楽!爆速で終わる
— みっきー (@fufunnin) April 17, 2020
木を切ったり金属削ったり、ヤスリがけできたりマルチツール便利よ🙆♂️
ヤスってニス塗っといた👍
棚作りの下準備 pic.twitter.com/cErEhT9rYe
棚づくりの下準備は、ほとんどマルチツールのみで完結できます。サイズにあわせた木材の切り出しはもちろん、切り口や角のやすりがけなど、作業の手順が多くてもあっという間に終わります。組み立てにスムーズに移行できるので便利です。先端工具だけ変えればすぐに別の作業ができるマルチツールは、作業を効率よくこなしたい人におすすめします。
使い道⑤金属や大きいゴミを小さくする
カーペットなど大きめのゴミを出すとき、サイズが大きすぎて収集のゴミ袋に入りきらず、回収してもらえなかったり、お金を払って引き取ってもらったりという手間が発生するでしょう。しかし、マルチツールを使ってほどよい大きさにカットすれば、ゴミ出しも簡単になりますよ。マルチツールの先端工具は、プラスチックや鉄筋、石膏ボードの切断にも対応しています。
マキタのマルチツールを安全に使うポイント
深夜通販の定番「マルチツール」のマキタから出てるちゃんとしたの買ってみた。とりあえずホワイトボードの足(金属)を切ってみたけどサクッと切れて便利(写真は足を切って加工した後)
— Hiroki (@hiro5550) March 27, 2017
でも、イヤーマフラー付けなかったから耳がまだキンキンする…
手も疲れてる pic.twitter.com/lBuZGPWGsb
マキタのマルチツールをはじめ、電動工具を取り扱う際にはどんな注意をすればよいのかポイントを覚えましょう。電動工具は、使い方を間違えると思わぬけがや事故につながる場合があります。電動工具を扱うのが初めての人はもちろん、DIYが得意な人も改めて確認しておきましょう。
ポイント①適切な服装
引っかかったり巻き込んだりしないよう、不必要なアクセサリーなどははずしましょう。また服装も、破片でけがをしないよう長袖長ズボンのもので、ひもがついていたり、袖口や裾がひらひらしてじゃまになったりしないものに選んでください。長い髪はまとめる、可能であれば帽子や三角巾、タオルなどで落ちないようにするとなお安心です。
ポイント②必要な装備
必要に応じて防塵ゴーグルやマスク、防振手袋などを用意しましょう。不向きな装備によって手袋を巻き込んで手を切ってしまったり、破片でけがをしてしまったりするので、服装と同様に作業しやすく安全性の高い装備がおすすめです。
目の保護に
ビジョンベルデ 保護めがね ゴーグル 曇り止め加工 VG503F NV 無気孔 グレ-
参考価格: 3,109円
マルチツールを使用する場合、切りくずや削りかすなどの細かな破片が飛び散り、目に入ってしまう場合があります。目に傷がついてしまったり、視力が低下してしまったりする可能性も出てくるので、目を保護するメガネやゴーグルを身につけましょう。
耳の保護に
3M PELTOR イヤーマフ X1A 国内正規品
参考価格: 3,427円
マルチツールなどの電動工具は、予想以上に騒音が出ます。平気だと思っていても作業後に音が聞きづらくなったり、頭痛が起きたりする場合もあるので、耳栓やイヤーマフを使用することをおすすめします。
細かなチリを吸い込まないために
3M 防じんマスク 8710-DS1 10枚入り 8710-HI-10
参考価格: 3,147円
電動工具を使った作業は、細かなチリやホコリがかなり出ます。特に、ぜんそく持ちの方やハウスダストなどのアレルギーがある方にとっては、吸ってしまうと発作が出てしまうなど重大なことになりかねません。防じんマスクをして作業に臨むのがよいでしょう。
手の保護に
富士グローブ ダンシング LL 7739 防振手袋
参考価格: 1,322円
マルチツールを使用するときには、電動工具特有の細かい振動が手に伝わります。作業後の手のしびれを防ぐために、専用の防振手袋をつけるのがおすすめです。人工皮革でできているので、丈夫で作業中のけがも防ぎます。
このほかに、靴も安全靴のような丈夫なものを用意するといいでしょう。サンダルや草履などでの作業はけがのもとですよ。
ポイント③作業場所の整理整頓
作業する場所を整理整頓してフリースペースを広くとり、使う道具や材料がそろっているか確認しておきましょう。置いてあるものやコードにつまずいてけがをしたり、次に使う予定の先端工具がなく探し回って時間をロスしたりするということもなくなり、効率のよい作業ができます。
ポイント④作業の準備と後始末
工具を使う際は、いきなり材料に工具を当てることはせず、電源を入れたら少し空回りさせて様子をみましょう。動作に異常はないか、工具に木くずなどがつまっていないかなど、安全に作業できるように確認が必要です。また、作業の後はきちんと汚れを落としてから収納しましょう。次回の作業がスムーズに始められます。
ポイント⑤先端工具の交換に注意
先端工具を交換するときにうっかり電源が入ってしまい、けがをしてしまうという事故は起こりがちです。必ず電源を切ったあとにバッテリーを外してから作業しましょう。また、摩擦で工具が熱くなっている場合があり、やけどの危険もあります。交換の際はすぐに触らないようにしてください。
まとめ
DIYならこれ1つで完了できると評判のマキタのマルチツールは、充電式の10.8Vと18Vのもののほか、軽くてパワーのある電源コード式のものもあります。使用する際は取扱説明書をしっかり読んで、素材にあった先端工具を使用し、快適なDIYライフを楽しんでください。
清掃の素早さと仕上がりのすばらしさが有名な日本の新幹線では、マキタ製の業務用スティック掃除機が使用されています。