MDFボードのカット方法を解説！カットに必要な道具・材料・手順は？

MDFとはMedium Density Fiberboardの略で中密度繊維板のことをいいます。一般的にMDFボードやMDFパネルの名で板状の形でホームセンターや最近だと100円ショップにも販売されています。

MDFボードは木材チップを合成樹脂で固めて作られているので、材質が全て均一になっています。そのため木材によくある節や割れがないのです。また、木材チップのひとつひとつがとても細かいので、断面もすき間がなく滑らかになっています。

MDFボードはカットや穴あけなど加工しやすい材質なので、DIYにはもってこいの素材なのです。もちろん強度も十分にあるので、家具やスピーカーなど幅広く使えます。またレーザー彫刻をしてインテリアパネルを作るのもいいですね。扱いやすい素材なので特にDIY初心者におすすめできる素材です！

木材を接合するときにビスやクギを使いますが、MDFボードに使うときは注意が必要です。ネジを使用すると、MDFの素材である繊維がバラバラになり、ボロボロとくずれてきます。そのため1、2回は大丈夫ですが、何回もつけたりはずしたりを繰り返すとネジ山がつぶれてしまうのです。クギはMDFの断面に打つと割れてしまうので、必ず面方向に打つようにしましょう。

MDFボードの特徴として吸水性のよさがあります。一見いいことのように思えますが、湿気の多い水回りなどで使用するとカビが生えて腐ってしまうことがあるので、なるべく水回りには近づけないようにしましょう。もしくは下地に耐水性のあるコーティングをしておくとカビや腐食を防ぐことができます。

MDFボードは強度があるので硬いと思われがちですが、カットしやすい特徴があるので必要な道具をそろえてカットにチャレンジしてみてください。以下の道具があれば簡単にカットできますよ。

MDFボードは加工しやすい木材なので、のこぎりがあれば簡単に切れるんです。使用するのこぎりは基本的にどんなものでも構いません。薄いMDFボードであれば糸のこぎりのような小さめののこぎりでも十分にカットできます。

カッターでMDFボードは切れることは切れるのですが、少し手間がかかるのであまりおすすめはしません。もしカッターで切る場合は100円ショップに売られているような薄いMDFボードにしましょう。使用するカッターは普通のカッターで大丈夫です。

ソーガイドはのこぎりなどの刃にあてがってまっすぐ切断するためのガイドです。あるのとないのとでは仕上がりのまっすぐさが全然違ってきます。これはMDFボードのカットに限らず、DIYで木材をカットするときに役立つアイテムなので1つ持っておくと便利です。

MDFボードはカットや穴あけなど加工しやすい特徴をもつので、実際にカットする方法を紹介していきます。それぞれの工具ごとに手順を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください！

カットの手順

1. 切断したい部分に目印の線を引く
2. 切り始めは狙いがずれないように刃を何回か動かし傷をつける
3. 切り始めの傷から目印の線に沿って切り進めていく
4. 切り終わりは木材が重みで落ちて切り口が割れることがあるので、支えながら切り落とす

のこぎりのカットはまっすぐに切るのが少々難しいですが、工作をしてる実感を得られる楽しさが魅力です。最初はまっすぐに切るのが難しいですが、慣れてくるとうまく切れるようになりますよ。

カットの手順

1. 切断したい部分に目印の線を引く
2. 目印の線に定規を合わせカッターで切っていく
3. 1回では切れないので繰り返しカッターで切っていく

カッターは切り方がシンプルなので作業としては簡単です。100円ショップに売っているような6mmほどの薄いMDFボードをカッターで切ると、10〜20回ほど繰り返す必要があります。手間ではありますが、フリーハンドでのこぎりを使って切るよりもきれいな直線でカットできます。作りたいものの仕上がり精度によって使い分けましょう。

カットの手順

1. 切断したい部分に目印の線を引く
2. 木材の厚さに合わせて本体ベースから出す刃の長さを調整する
3. ガイドがある場合はガイドを目印の線に合わせて切り始める
4. ガイドがない場合は本体ベースの刃先部分を目印の線に合わせて切り始める
5. 目印の線に沿って端まで切り進めていく

電動工具はカットにおいて早く正確に切れるので最強です。ただ、高価であったり騒音などが原因でなかなか使えない方がいるのも事実です。もし使える環境であれば本当に作業が楽になるので、DIYの初期投資と思って購入することをおすすめします。

MDFボードは強度もあり加工しやすいので、DIYにおすすめの木材です。カットも簡単なので紹介した方法を使ってぜひあなただけの作品をつくってみてください。