鬼目ナットの上手な使い方!活用すべきシーンや下穴への埋め込み方を解説!

鬼目ナットの上手な使い方!活用すべきシーンや下穴への埋め込み方を解説!

木材などに埋め込んで使う「鬼目ナット」という金具があります。鬼目ナットは普通のネジとは違う使い方をするものです。どのようなシーンに適しているものなのかを知っておくとDIYで活用できます。鬼目ナットの上手な使い方を知り、さまざまな場面で活かしましょう。

記事の目次

  1. 1.鬼目ナットとは?
  2. 2.鬼目ナットを活用するメリット
  3. 3.鬼目ナットを活用すべきシーン
  4. 4.鬼目ナットの種類
  5. 5.鬼目ナットの上手な使い方
  6. 6.鬼目ナットを上手に活用しよう!

鬼目ナットとは?

出典:写真AC

板に埋め込んで使う金具に、「鬼目(おにめ)ナット」という変わった名前のナットがあります。鬼目ナットはとげのある鬼の金棒のような外見をしており、主に組立式の家具をつなげるネジ受けの役目を果たすために開発されました。鬼目ナットを活用すべきシーンや上手な付け方などを知っておくと、自宅でのDIYにも役立ちます。

鬼目ナットを活用するメリット

メリット①ひんぱんな分解・組み立てがラク

鬼目ナットはひんぱんに組み立てや分解が必要な家具などに使うと便利な金具です。鬼目ナットの構造は外側に刃が付いており、内側はネジの溝になっています。実際に使うときは下穴を開けた木材に鬼目ナットを埋め込み、もう一方の素材をボルトを使って鬼目ナット側の木材に固定してください。

鬼目ナットを活用することで、パーツとパーツのボルトでの組み立てや解体がラクになります。

メリット②ネジ穴がつぶれにくい

一般的にネジを使って分解や組み立てを繰り返すと、徐々にネジ穴がゆるんできます。しかし、鬼目ナットは木材の内部にしっかり埋め込んで使うため、たとえ分解や組み立てを繰り返しもネジ穴の強度に影響が出ません。

鬼目ナットを活用すべきシーン

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木製の机などはパーツ同士を組み合わせるときによく木ねじが使われます。しかし、木ねじは一度木材とあわせると簡単に分解できず、再度組み立てることが難しいです。代わりに鬼目ナットを活用すると、何度でも組み立て・分解が可能です。

シーン①大型木製家具の輸送

鬼目ナットは大型木製家具を輸送するときにとても役立ちます。例えば、大きな家具をそのまま輸送すると、輸送先の養生や部屋への運び入れが大変です。しかし、鬼目ナットを使用して組み立てられた家具は、分解して輸送ができるうえ、移動先ではボルトを使って楽に組み立てられます。

シーン②アウトドアでDIY家具を使う

鬼目ナットを使って組み立てたテーブルや椅子は、アウトドア先に車で移送しさっと組み立てて使えます。鬼目ナットを使っていれば、自宅で分解して倉庫などに保管しておいたものをアウトドア先で組み立ててすぐ使えて便利です。

鬼目ナットの種類

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鬼目ナットの取り付け方法は2種類、形の種類も2種類あります。さらに取り付け方法、形の違い、特徴によってA、B、C、D、E、G、I、J、M、P、Sの計11種類に分類されています。使用目的にふさわしいものを選びましょう。

種類①取り付け方法

打ち込みタイプ

打ち込みタイプの付け方は、ハンマーなどを使ってたたいて打ち込みます。取り付けが比較的簡単なのでDIY初心者でも扱いやすいです。

ねじ込みタイプ

ねじ込みタイプの付け方は、六角レンチなどを使ってねじ込みます。柔らかい素材に使っても素材が傷みにくく、強度が高いのが特徴です。

種類②形状

つば付き

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つば付きの鬼目ナットは、つばが埋め込みの深さを一定に保ってくれるため、素材への埋め込み過ぎや陥没を防げます。どのくらいナットを埋め込めばよいのかわからない人は、このつば付きタイプがおすすめです。

つばなし

つばなしは素材に完全に埋め込めるため、密着性が高く強度が高いです。また、見た目がきれいに仕上がります。DIY初心者は慣れるまで少々扱いづらいかもしれません。

鬼目ナットの上手な使い方

Photo byFree-Photos

鬼目ナットは普通のナットと違い、直接木材に埋め込むためネジ穴がつぶれたり広がったりする心配がありません。今回は鬼目ナットの上手な使い方として、鬼目ナットを使ったテーブル脚の固定方法をみていきましょう。

イメージ図

イメージ図
出典:筆者作成

今回は上図のようにテーブル(合板)の角4カ所に鬼目ナットを埋め込み、テーブル脚の板を後からボルト4本で取り付けます。

使い方①鬼目ナットを選ぶ

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鬼目ナットはつばの有無や取り付け方、ネジ頭部の大きさ、長さなどから対象物にあうものを選びましょう。例えば、商品パッケージに「サイズM6×10mm」と書いてある場合は、直径6mmのボルトが入り、鬼目ナットの長さが10mmの商品ということです。

使い方②合板と脚の下穴の位置を合わせる

まず合板と脚の板に開ける下穴の位置を合わせて、穴の中央に印をつけましょう。今回はテーブルの脚先に、合板にボルトで固定しやすいようあらかじめ板を取り付けておきます。組み立てるときは、鬼目ナットを埋め込んだ合板と脚の板を4本のボルトでつなげるだけです。

使い方③下穴の深さを計算する

できあがり図

できあがり図
出典:筆者作成

下穴の箇所に印を付けたら、ボルトと鬼目ナットを埋め込む下穴の深さをはかります。下穴の深さは上のできあがり図のとおり、2枚のワッシャーとその前後のすき間、脚につけた板の厚み、テーブル(合板)の厚みの半分の合計です。この長さが脚を付けるときに必要なボルトの長さになります。

ワッシャーとは?

ワッシャーはナットやボルトを締めるときに、緩みが出ないように固定するための薄くて丸い金属の部品です。

使い方④ドリルで下穴を開ける

次に、鬼目ナットの指定サイズに合わせて、木工用ドリルで下穴を開けます。注意することは中心がズレないようにすることと、板に対して垂直に穴を開けることです。また、ボルトの直径より2~3mm大きめの穴にします。大き過ぎると空回りし、小さ過ぎると割れてしまうことがあるので注意が必要です。

鬼目ナットはどの種類でも必ず下穴の準備が必要です。埋め込む側と接合する側のボルト穴の位置がずれないようにしっかりあわせましょう。

使い方⑤合板の下穴に鬼目ナットを埋め込む

次に合板の下穴に六角レンチで鬼目ナットを埋め込みます。あらかじめ下穴内に木工用ボンドを塗っておくと補強できておすすめです。しっかりと垂直になるようにゆっくりと埋め込みましょう。また、鬼目ナットが合板より出てしまうと、合板と脚の板の間に隙間ができてしまうため注意してください。

六角レンチ

六角レンチはL字型の細い棒で、先端が正六角形になっていてボルトなどを締める工具です。

使い方⑥ワッシャーをかませてボルトを締める

鬼目ナットを埋め込んだら、合板と脚に付いた板の間にワッシャーをかませてボルトで締めます。ボルトは脚の板に少しめり込むように締めつけて固定させましょう。これで鬼目ナットを使用した机の完成です。

鬼目ナットの実例

鬼目ナットを上手に活用しよう!

出典:写真AC

ネジ受けの役目を果たす鬼目ナットはとても種類が豊富です。鬼目ナットの付け方を覚えておくと、家庭のDIYでも活用できます。鬼目ナットを使った家具は、組み立てや収納やしやすくアレンジ次第ではさまざまなシーンで活躍してくれるでしょう。

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miki
ライター

miki

毎日を楽しみながら暮らしたい!そして、大切にしたいのは遊び心と好奇心です。

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