エアコンのポコポコ音を止めるには?
クーラーを使っている最中に、ポコポコやポンポンというような水音のような音がすることがあります。この音は故障ではなく「排水」や「気圧」が関係していることが多いです。エアコンが気圧や排水の影響を受けないようにすることで、これらの音は解消できます。音を防止するために、原因や解消法などを確認しましょう。
エアコンのポコポコ音の原因
エアコンから水の音の主な原因は、気圧や強風による空気の流れ、エアコンの排水用ホースの不具合などです。ポコポコ音の原因を詳しく見ていきましょう。
原因①ドレンホースの排水が逆流している
エアコンには内部の結露水を排出するために、「ドレンホース」という排水用ホースがついています。エアコン稼働中は窓を閉め切るため部屋の中が密閉状態になり、ドレンホースが唯一の空気の通り道になるのです。そして、部屋の中と外の気圧に差があると、ドレンホース内の排水が逆流し異常音が発生します。
エアコンからのポコポコ音は、すき間が少なく気密性の高い建物ほど多いです。また、台風で室内外の気圧に差が出たときも音が出やすいをいわれています。
空気と気圧の関係
空気は気圧に差があると気圧の低いところから高いところに移動しやすい性質があります。機密性が高い部屋は室外に比べて気圧が高いため、部屋から外につながるドレンホースを通して外気が逆流しやすいのです。
原因②密閉状態で換気扇を回している
部屋が密閉状態のときに換気扇をつけると、室内の気圧が下がり少しの隙間からでも外気が入り込もうとします。エアコン稼働中はドレンホースを伝って外の空気を取り込もうとするため、排水や空気が逆流して音がするのです。
原因③ドレンホースが詰まっている
エアコンの室内機と室外機はドレスホースでつながっています。このドレンホースにほこりなどがたまるとうまく排水されず、エアコン内部に水がたまります。その結果、水滴のような水の音が鳴るのです。 また、ドレスホースの排水には室内外の気圧差や強風などの天気も影響します。
原因④エアコン取付工事の不備や内部の不具合
エアコン取付工事!
— 所沢便利軒 (@ersnet) August 5, 2020
熱中症🥵注意! pic.twitter.com/dDcUjjAxpk
後に紹介するポコポコ音の解消法など、何をしても音がやまないときは、エアコン取付工事の不備やエアコン内部の不具合の可能性も考えられます。そのようなときはエアコンを取付した業者などに連絡してみるのもおすすめです。
エアコンのポコポコ音の解消法
ポコポコという水音の原因は、エアコンの故障ではなく気圧やドレスホースにあることが多いです。お手入れや使い方次第で改善できる音ですが、ホースを何度か軽く揺らすだけで解消することがあります。それではそれぞれの解消法を詳しく見ていきましょう。
解消法①窓や排気口をあけてみる
ポコポコ音のシンプルでおすすめの解消法は窓を開けることです。窓をあけて空気の出入り口を作ると、気圧の差がなくなりドレンホースの中に外からの空気が入り込みません。エアコン使用中は窓がなかなか開けられないため、壁や天井の「換気口」を開けましょう。
解消法②換気扇を止めてみる
換気扇を回しているときにポコポコ音がした場合は、しばらく止めてみて室内の空気を外に出さないようにしましょう。窓を締めきった部屋で換気扇を回すと、外気がドレンホースを通じて入ってくるため異常音が発生します。その原因は外から入る空気の量が、換気扇から出る空気の量より少ないためです。
解消法③ドレスホースの穴や詰まりを取る
先日のエアコンの排水ホースのキャップはこんな感じで付けました!
— ヒロト@WRX STi(VAB改) (@keloneBR) July 9, 2020
少なくとも大きな虫はこれで入って来れないですね😀 pic.twitter.com/X33ebDkfXu
解消法①、②を試してもまったく音に変化がないことがあります。そのようなときはドレンホースの中に土や虫などがたまっている可能性があるため、ホースを左右前後に軽く振ってみましょう。それで音が消えることがあります。ドレスホースの詰まりは水滴や水漏れの原因につながるため、放置せずに早めの対処が必要です。
解消法④ドレスホースの位置を確認する
配管、電気線、ドレンホースを穴にぶちこむ。 pic.twitter.com/SsXGqYRel8
— jax-7@2023/5 アム茶大会 (@ilddr_jax7) June 14, 2020
ドレンホースは曲がっていたり水たまりにつかっていたりするだけで、ポコポコ音がすることがあります。ドレンホースに原因があると感じたときは、向きを変えてみましょう。また、水が逆流せずしっかり排水するためには、ホースを下向きにしたり斜めにしたりして水が流れやすい配置にするのが理想です。
解消法⑤ペットボトルで逆流を防止する
空気の逆流で音がしている場合は、自宅にあるペットボトルを使って解消できます。やり方は水を入れたペットボトルを用意して、ドレンホースの先を差し込んでください。ドレスホーンにフタがされたことにより、空気が逆流せず音が鳴りません。ペットボトルがなければ、空き缶や洗面器なども代用可能です。
以上で紹介した解消法はあくまでも一時的な措置です。ポコポコ音を防止するには、日頃からしっかり対策しておきましょう。
エアコンのポコポコ音の対策
エアコンからポコポコと嫌な音を発生させないためには、日ごろから対策をしておくのがおすすめです。放置しておくと水漏れにつながりますので、日ごろからドレスホースの劣化などを確認しておきましょう。
対策①ドレンホースに穴が開いていないかを確認しておく
ドレスホースが劣化すると排水がスムーズにいかなくなり、ポコポコ音の原因になります。ドレスホースに穴が開いていないかを確認してみましょう。穴があいている場合は、別売りのドレスホースを購入して、エアコンからつながっているドレスホースと連結させてテープで止めます。
対策②ドレンホースの詰まりを確認しておく
ドレスホースを確認して、中が詰まっている場合は「ドレンつまり取りポンプ」などを使って引っぱり出しましょう。ただし、さきにドレンホースに穴が開いていないかを確認してからこのポンプを使ってください。また、音が「ポタポタ」のように聞こえたときは、エアコンの「ドレンパン」という皿状の部品が汚れているかもしれません。
対策③空気の逆流防止アイテムを設置する
ドレンホース内の空気の逆流防止には、「エアカットバルブ」などの逆流防止弁を使うのがおすすめです。ドレンホースの先にこの弁を取り付けると、ポコポコ音防止と同時に虫の混入も防止できます。ただし、ドレスホースに穴が開いている場合は先にドレスホースを交換しましょう。
対策④防虫キャップで虫の侵入を防止する
エアコンの排水ホースに
— ペココ (@pekoko7) July 13, 2020
防虫キャップしといて本当に良かった
これしてなかったらエアコンホース伝いにゾロゾロ移住されてたかもしれない(ノ_<)イヤ~ pic.twitter.com/BSF2BUeDgP
100均で販売されている「防虫キャップ」という商品も防音対策としておすすめです。エアコンのドレスホースにあらかじめこの防虫キャップをつけておくだけで、ホース内への虫の侵入まで防止できます。ただし、逆流防止アイテムと同様、最初にドレスホースに穴が開いていないか確認しましょう。
逆流防止アイテムが効かない場合
逆流防止アイテムを使っても効果がないときは、逆流防止弁が上下正しく設置されているか確認しましょう。万が一、逆流防止弁が横になっている状態で取り付けても、弁は開きっぱなしで空気が入りやすくなっています。逆流防止アイテムを購入したら、説明書をよく読んで正しい取り付け方を確認しましょう。
エアコンのポコポコ音を解消しよう!
ポコポコ音はエアコンの故障が原因ではなく、気圧の差やホースの不具合などが大きく関わっています。特に、室内のエアコンから外につながっているドレスホースが原因であることが多く、その環境を整えることがとても重要です。エアコンの異常音はけっして放置せず、修理業者に連絡する前にまずはこの記事を参考にして対策しましょう。
エアコンのポコポコ音はどんな状況でなるの?